【川入から飯豊山】一ノ王子で幕営
りきまる
- GPS
- 17:03
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,143m
- 下り
- 2,110m
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- 山行
- 7:22
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 8:31
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 8:26
| 天候 | 1日目 曇り＆ガス 午後から晴れ 2日目 朝から快晴で猛暑（切合小屋からの下りは熱中症に要注意！） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
・ 夏の飯豊山は，ものすごく暑いです。登山口の標高が500m程度なので，歩き始めから高温多湿の状態が長く続き，樹林帯の日陰であっても汗を搾り取られます。また，樹林帯を抜け剣ヶ峰の岩場から切合小屋までは，日陰が少なく，背後から太陽の光に照らされるので，晴れるとさらに厳しい暑さとなります。そのため，熱中症対策は必須です。幸い，剣ヶ峰の登りの手前に「峰秀水」という冷たく水量豊富な良質の水場があるので，ここでしっかりと休憩することをお勧めします。粉末のアミノバイタルやアクエリアスなどを携行し，冷たい水で溶かして飲めば，効果があると思います。 ・ ルート上で気をつけたいのは，剣ヶ峰の岩稜歩きでしょうか。標高差は200m程度ですが，ナイフリッジ状に両脇が切れ落ちており，転落注意箇所です。また，三国小屋から種蒔山までの区間も，何カ所か岩場を通過します。姥権現の先の「御秘所」の岩場は，東側が切れ落ちてはいるものの，西側の足場に余裕があるので，それほど危険は無いと思います。 ・ 夏の切合小屋はとても混雑します。管理人さんのお話しでは，30日（土）のテント泊の受付は，「80人を超え過去最高だった」とのことでした。テント泊をするならば，本山小屋近くの一ノ王子がお勧めです。テント設営可能なエリアが広く，それほど混雑しません。しかも，とても冷たく水量豊富な水場が近くにあるうえ，その脇には遅くまで残雪が残っているので，これでビールをキンキンに冷やすことが出来ます。 |
| その他周辺情報 | ・ 管理小屋にあったお知らせでは，平成29年にドコモの電波塔が整備され，御沢キャンプ場周辺や本山・切合・三国の各避難小屋が通話圏となったものの，au・ソフトバンクは未だに圏外とのことです。 |
写真
御沢登山口駐車場は、午前5時半の時点ですでに満車でした。小国登山口へ通じる道路が通行止めとなっているため、登山者がこちらに集中したようですね。
水場の下には雪渓が広がっています。そこに置いてあったツルハシとシャベルを使って、ビールを冷やすための残雪を採取しました。なお、雪渓は斜度があるので、滑ったら下まで止まりません。要注意です。
1
水場から2時間近く下って，登山口に戻りました。標高が低く，高温多湿のため，汗だくです。ここで給水休憩してから駐車場へ向かいました。
感想
・ 4年ぶりに夏の飯豊山に登ってきました。前回は石転び沢を登り詰めて稜線を北股岳〜門内岳と歩き，門内小屋に宿泊して梶川尾根を下る周回縦走でした。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1541170.html
・ しかし今回は，小国町の登山口である天狗平へと通ずる道路が災害復旧工事のため通行止めとなっており，天狗平登山口が利用できません（追記：飯豊朝日連峰の登山者情報によれば、7月29日夕方に規制解除となったとのことです）。また，足の松登山口の奥胎内ヒュッテが営業を休止中，さらに門内小屋も改修工事で利用できないということから，福島県側からのアプローチとせざるを得ませんでした。そこで，40年ほど前に初めて飯豊山に登ったときに利用した，川入ルートから登ることにしました。
・ 真夏ということで，暑いことは覚悟の上で行きましたが，予想以上の暑さに参りました。初日は曇り＆ガスのおかげでなんとか予定どおり歩けたものの，2日目は切合小屋からの下山時に太陽の光に照らされて，熱中症一歩手前。何度も水分補給をしながらなんとか三国小屋までたどり着き，ヘロヘロとなって大休止。その先の剣ヶ峰の岩稜下りでは，注意散漫になり，ポールを岩場の下に落としてしまうというアクシデントも発生。幸いなんとか回収できましたが，この暑さには参りました。
・ しかしながら，夏の飯豊山はさすがに高山植物がきれいですね。固有種のイイデリンドウについては，見かけたものの，花付きがイマイチだったので撮影できませんでしたが，タカネマツムシソウやミヤマキンポウゲ，ハクサンオミナエシ（コキンレイカ），タテヤマウツボグサなど，数多くの花々を愛でることが出来ました。
・ 幕営した一ノ王子のテント場は，冷たく美味しい水場も近くにあって快適そのものでした。登山口から切合小屋あたりまでの暑さ対策さえすれば，それより標高の高い稜線上は天国の趣ですね。また何度でも通いたい山域だと強く感じました。
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