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Yamareco

記録ID: 466950
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無雪期ピークハント/縦走
鳥海山

鳥海山家族山行(祓川から鉾立へ)

2013年08月16日(金) [日帰り]
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子連れ登山 さとなお その他3人
GPS
--:--
距離
11.2km
登り
1,138m
下り
1,136m

コースタイム

祓川ヒュッテ 07:08- 07:47 賽ノ河原(雪渓通過)- 08:04 七合目 08:15- 08:30 雪渓上部- 08:42 猿倉分岐- 08:49 八合目- 08:58 康新道分岐 09:06- 09:32 大雪路上部 09:42- 10:02 九合目 10:07- 10:50 舎利坂入口 10:56- 11:20 外輪山縁(七高山へのルートがガスで分からず、一旦下り、登り直し)- 11:50 鳥海山・七高山頂(軽食)12:03- 12:15 頂上御室(トイレ休)12:28- 13:50 外輪山合流点- 14:08 七五三掛- 14:40 御浜小屋(軽食2)15:04- 15:20 賽ノ河原- 15:50 山形・秋田県境- 16:15 鉾立登山口
天候 晴れのち薄曇り、頂上付近ガス・霧雨・強風
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
秋田県南より東由利、国道107号+矢島林道にて前郷経て祓川ヒュッテへ(06:20着)。
帰路は鉾立駐車場より鳥海ブルーライン(無料開放)にて吹浦へ、海岸沿いの湯ノ田温泉宿泊。
コース状況/
危険箇所等
 祓川コースの九合目手前までは、雪渓通過ポイントを含め特段の危険・不明瞭箇所などなし。道標もほぼ完備。舎利坂入口からの頂上直下の登路は、悪天・ガス時はかなり登りにくく、山頂周辺は相当の強風。頂上御室への下降路、御室小屋からの鉾立ルート下降路の入口も悪天時は分かりにくく要注意。
 御浜小屋までは強風が吹き付けるが、以降、鉾立までは観光客もチラホラ現れる一般・初級ルートで問題なし。
朝7時過ぎ、秋田の爺ちゃん・婆ちゃんに見送られ、祓川ヒュッテを出発。きれいな青空ですが、山頂方面には早くも叢雲が・・。
2013年08月16日 07:09撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 7:09
朝7時過ぎ、秋田の爺ちゃん・婆ちゃんに見送られ、祓川ヒュッテを出発。きれいな青空ですが、山頂方面には早くも叢雲が・・。
広々とした竜ヶ原湿原。お花のピークは終わっちゃったかな?
2013年08月16日 07:19撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 7:19
広々とした竜ヶ原湿原。お花のピークは終わっちゃったかな?
最初の雪渓下部(賽ノ河原)に到達。今年も残雪が豊富です。
2013年08月16日 07:57撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 7:57
最初の雪渓下部(賽ノ河原)に到達。今年も残雪が豊富です。
雪渓上を歩く。涼しくて気持ちいい!!
2013年08月16日 07:59撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 7:59
雪渓上を歩く。涼しくて気持ちいい!!
湿原保護の木道が上へと伸びます。上部にも更に2つの雪渓出現。
2014年06月19日 19:38撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/19 19:38
湿原保護の木道が上へと伸びます。上部にも更に2つの雪渓出現。
7合目を通過。ミズバショウも咲き残り、さながら日本庭園のようです。
2013年08月16日 08:21撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 8:21
7合目を通過。ミズバショウも咲き残り、さながら日本庭園のようです。
真夏でも巨大な雪渓が。ここを頑張って一歩一歩登っていきます。
2013年08月16日 08:22撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 8:22
真夏でも巨大な雪渓が。ここを頑張って一歩一歩登っていきます。
猿倉分岐を過ぎ、八合目で小休止。まだ祓川方面がよく見えてます。
2013年08月16日 08:44撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 8:44
猿倉分岐を過ぎ、八合目で小休止。まだ祓川方面がよく見えてます。
七ツ釜の滝下部。登り始めて2時間、だいぶくたびれてきたかな?
2013年08月16日 08:59撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 8:59
七ツ釜の滝下部。登り始めて2時間、だいぶくたびれてきたかな?
康新道の分岐を過ぎ、上部の雪渓(大雪路)に到達。山頂方面には険悪な雲・ガスが・・・。
2013年08月16日 09:19撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 9:19
康新道の分岐を過ぎ、上部の雪渓(大雪路)に到達。山頂方面には険悪な雲・ガスが・・・。
上部の雪渓を突破、間もなく九合目。雪渓の端はこんな風に崩壊が進み、通過にちょっと神経を使います。
2013年08月16日 09:59撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 9:59
上部の雪渓を突破、間もなく九合目。雪渓の端はこんな風に崩壊が進み、通過にちょっと神経を使います。
祓川から4時間半、何とか外輪山の一角に到着。すごい強風とガスで七高山の山頂がどっちだか分からず、一旦下ってから登り直す羽目に。「お父さん何やってんの〜!」「皆はぐれないように、前の人にくっついて歩いて!!」などと声を掛け合って歩きます。
2013年08月16日 11:40撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 11:40
祓川から4時間半、何とか外輪山の一角に到着。すごい強風とガスで七高山の山頂がどっちだか分からず、一旦下ってから登り直す羽目に。「お父さん何やってんの〜!」「皆はぐれないように、前の人にくっついて歩いて!!」などと声を掛け合って歩きます。
ようやく七高山山頂に到達。このガスでは最高点の新山往復は諦めるしかありません。風の弱い山頂の一角でオニギリをほおばり、一息つけました。
2013年08月16日 12:02撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 12:02
ようやく七高山山頂に到達。このガスでは最高点の新山往復は諦めるしかありません。風の弱い山頂の一角でオニギリをほおばり、一息つけました。
外輪山に登り返し、御田代原の手前のお花畑へ。展望ゼロ・強風・ガスの無聊を、咲き誇るニッコウキスゲが一瞬慰めてくれます。
2013年08月16日 14:22撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 14:22
外輪山に登り返し、御田代原の手前のお花畑へ。展望ゼロ・強風・ガスの無聊を、咲き誇るニッコウキスゲが一瞬慰めてくれます。
御浜小屋で作ったラーメンを分け合って食べ、家族一同何とか元気回復。下山するにつれてガスも少しずつ晴れてきて、一面のチングルマに心も晴れる思い。
2013年08月16日 15:32撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 15:32
御浜小屋で作ったラーメンを分け合って食べ、家族一同何とか元気回復。下山するにつれてガスも少しずつ晴れてきて、一面のチングルマに心も晴れる思い。
やっとガスの下に抜け、目指す鉾立登山口が見えてきました。もう少しでゴールだ、頑張れ!!
2014年06月19日 19:46撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/19 19:46
やっとガスの下に抜け、目指す鉾立登山口が見えてきました。もう少しでゴールだ、頑張れ!!
鉾立ルートの北西側は結構すごい斜面・・・。
2013年08月16日 16:06撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 16:06
鉾立ルートの北西側は結構すごい斜面・・・。
祓川を出て歩行8時間強、無事鉾立駐車場に生還。ジイチャン・バアチャンが祓川から車を回し、出迎えてくれました。「あ〜、しんどかった…」「ジュースがうまいぜ!!」
2013年08月16日 16:29撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/16 16:29
祓川を出て歩行8時間強、無事鉾立駐車場に生還。ジイチャン・バアチャンが祓川から車を回し、出迎えてくれました。「あ〜、しんどかった…」「ジュースがうまいぜ!!」
吹浦近くの湯ノ田温泉に1泊、山歩きの汗と垢を落とした後、翌日は帰京の途上、有名な山形・加茂水族館に立ち寄り、幻想的なクラゲの水槽にうっとり。
2014年06月19日 19:49撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/19 19:49
吹浦近くの湯ノ田温泉に1泊、山歩きの汗と垢を落とした後、翌日は帰京の途上、有名な山形・加茂水族館に立ち寄り、幻想的なクラゲの水槽にうっとり。

感想

 家内の実家(秋田県南・横手市)から天気の良い日に美しいピラミッドがよく見え、帰省の折に「いつか家族と登ってみたい」と思っていた「出羽富士」鳥海山へ、夏休みを利用し親子でチャレンジ。これまで2回の鳥海山登山は、象潟からの鉾立コース、酒田からの湯ノ台口ルート経由で、今回は家族の体力や行動時間も考え、距離・標高差がやや小さい矢島コースを選択。朝5時前に実家を出発、祓川ヒュッテにて軽く朝食を済ませ、祖父母に見送られていざ出発。
 気持ちの良い湿原、山上のパラダイス的な雪渓やお花畑を眺めながら8合目を突破、ここまでは順調・気分爽快でしたが、9合目を過ぎると山頂方向は黒雲・ガスに覆われ、上から「風が強くて登頂を諦め、下りてきた」という登山者も数人。我々は車を鉾立登山口に回してもらっているので、頑張って山頂を越えていかねば…と気合いを入れるも、強風とガスの中、最後の舎利坂の登りはキツく、コースタイムを大幅オーバーしてようやく外輪山の一角に辿り着く。
 しかし、ここからも難行苦行、居合わせた登山者が「頂上はどこでしょう?」と聞いてくるぐらい四方の視界が利かず、稜線を辿っていくと崖の縁に…。家族の安全を確認、一旦もと来た道を下り、改めて登り直して、祓川から4時間半余りでついに七高山山頂に到着。ここは幸い風が少し弱く、昼食その1のオニギリを頬張り、何とか少し力を取り戻す。最高点の新山往復はあっさり諦め、頂上御室へ向かうものの、分岐も今一つ分かりにくく、手探り状態で御室に到着した時には「これで何とか下山できる…」と生きた心地がしました。小休憩・トイレを済ませ、これまた入り口が分かりにくい外輪山迂回路を進む。辛い登り返しの後、再び強風吹きすさぶ外輪山の稜線を辿り、ニッコウキスゲの群落に慰められながらも、ガスと風の中の苦行は続く。御浜小屋に辿り着くと、やっと少し風が和らぎ、ガスコンロで即席ラーメン2人分を速攻調理。これを家族4人で分け合って食べ、身体も温まって元気回復。
 ここからはチングルマなどのお花畑も拡がる中、少しずつガスも晴れ、ついにはゴールの鉾立パーキングも見えてきて、やおら力が湧いてくる。山形−秋田県境を過ぎると、すれ違うお気楽な観光客も増えてきて、山頂周辺の厳しい気象がウソのよう。午後4時を回って、何とか無事鉾立登山口に生還。祖父・祖母に迎えられ、子供達も「ヤレヤレ」と登山靴を脱いで、ご褒美のジュースをごくごく。今晩は麓の湯ノ田温泉で大宴会だ!

 今回のコースは、天候が良ければとても雰囲気が良く、雪渓登りも快適で、変化に富んだ優れたルートなのですが、さすがに海から直接そびえる2,200mの高峰は風当たりも強く、山頂周辺のガスと強風は半端ないものでした。この日は下山が遅れて遭難騒ぎとなった登山者もいたようで、我が家族もよく山頂をクリアして鉾立へ「縦走」できたものだ、とホッとしました(家族からは「父さんの言うとおり付いていったら、道がなくなって遭難しかかった…」などと糾弾されてしまいましたが)。
 それでも、豊富な残雪や色とりどりのお花畑も楽しめ、改めてこの山の大きさと懐の深さを体感したツアーでした。ムスコ達も大きくなって、これからは家族で山登りする機会も少なくなりそうですが、今後は秋田の実家から鳥海山を眺める度に、「あの山のてっぺんに立ったんだ!」と家族達がいつまでも誇らしく思えることでしょう。5年前に家族全員で登った富士山を東京から眺める時と同じように…。

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鳥海山 大平ルート
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技術レベル
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体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 鳥海山 [日帰り]
千畳ヶ原
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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