突然怒った!! 御嶽山 自然の脅威に成す術もなく・・・。
- GPS
- 04:08
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 624m
- 下り
- 600m
コースタイム
天候 | 27日:高曇りのち晴れ。その後噴煙による火山灰の降灰。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰路はその逆。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
噴火直後の降岩(私たちの場合、最大正露丸位の粒)。粉塵と降雨による性質の悪い足場の連続。 |
その他周辺情報 | 元々の予定。27日16:00。頂上山荘宿泊予定。 気を良くして、数時間早ければ山頂取り残され組確定。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
1/25
000地形図
保険証
飲料
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
昼食2食。
|
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共同装備 |
医薬品
カメラ(DMC-FZ200)
|
感想
今回は、紅葉を見がてら日本最西端の3000m級高峰「木曽御嶽山」に行くことを計画。
PHと御鉢巡りを兼ねていることから、最初は王滝口を。と考えていたが、なんとなく、やばそうな感じてしていて、中の湯6合目からアタック。
序盤こそ、高曇り&ガス気味のお天気だったが、雲も切れてきてすっかりノリノリに・・・。
途中、富士山の自衛隊演習場の戦車砲撃のような音が3回鳴って、雲の切れ間と紅葉をバックに写真を撮っていたら、雲の間の青空に風の流れに逆らったヘンな雲がモクモク。
上の方から、噴火したぁ!! と次々に登山者さん達が降りてくる。
最初はその規模。方位。場所が判らないので、女人堂まで行って確認。と思っていたが、その数分後一斉に火山灰と砂礫が降ってきて、速攻撤退決定。
10分もしないうちに数センチ積もって、足元は雨も含んで超滑るし、油粘土のような粘っこい火山灰がウンセンチもくっついてステップワークが最悪。
その後の、風向きとグループ会社(は土曜日営業中)の仲間にネットの速報をメール頂き、状況の悪化はなさそうなので、行者山荘で身支度整え一服。
中の湯に戻ったときは冗談も飛ばせる位の余裕が持てたのが何よりありがたかった。
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クルマは火山灰が熱を帯びてその上、火山性のケイ素を含んでいるためかフロントガラスも傷だらけ。ボディも均一にマダラ模様。
何より、地元のペイローダーの徐灰作業が無ければ、ホント脱出は不可能だったと思います。
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元々の計画通りの実行スケジュールで運んでいたが、コレが気を良くして予定より数時間早く実行してしていたら、山頂に取り残され組になっていたと思います。
あの状況では、山頂の御鉢巡りを満喫していた方も多数居らっしゃったと思えるので小屋に避難できなかった方々が、皆・無事に下山できます事。
不幸にもお亡くなりになられた方々にご冥福を申し上げます。
(2014/09/28 AM11:30 記)
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
コメント
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噴火のニュースで驚いておりましたが、
grandemolaさん、昨日登られていたのですね、、、
降ってきた火山灰、お写真拝見しましたがすごかったのですね。
その火山灰は駐車地にまで及んでいたなんて。
噴火の規模の大きさがうかがえます。
とにかくご無事で何よりでした。
こんにちは。コメントありがとうございます。
御嶽山は昔から一度は行ってみたいヤマの候補でして、正にモデルはslowlifeさんの昨年の紅葉レコであったのですよ。
このたびは私の単独行ではなく、勤め先の上役2名を引き連れての小屋泊であった事が結果として幸いしました。(CT通りならば山頂でランチ中であったと思います。)
火山灰ですがマジに性質が悪く、乾けばキメの細かい粉じん。濡れば練泥のネバっこい粘土。でして擦れば硝子も傷つくし、吸えばむせるし。始末におけません。
こういう時って、滅多には無いのでしょうけども結果として無事に帰ってこれた事こそに感謝しないといけませんねぇ。
grandemolaさん 登られていたのですか。。
現場は想像以上の酷い様ですね
ご無事で何よりでした
今回は、自身の核心(剱・長次郎)を終えた後の山行として、マッタリ・ノンビリで行こう。というのが幸いしました。
27日余りに身体が臭い(灰を被って硫黄臭い)ので、まずは上司のクルマ(噴火後2時間後)を洗車しましたが、既に塗装面がやられていてマダラ模様に。
そのまま日帰り温泉に入り、噴火の話題でもちきりでしたが、被災した人達の話を総合的に判断すると8合目5勺までが、その運命を分けたボーダーラインだったと思います。
山頂の惨状に比べれば私の方はごく軽い状況で済んだのが喜ばしい事なんですけども、そういう最悪な悲劇に見舞われた方々を思うと大腕振って喜べない。
あとは未だに山頂に残された人達の冥福を祈る事しか出来ません。
しかし、こういう規模の想定までして登山ってしなければならないのか???と言う疑問に対しては、山が真剣に好きで向き合える人なら、想定内に入れるべきだとここ最近は思うようになってきています。
まさか知っている人が登っていたなんて・・・
本当にご無事で良かったです
日々被害が拡大し、捜索も難航
私の実家の近くにも被害にあわれた方がいらっしゃるようで・・・
本当に心が痛みます
こんにちは♪
確か、naonkさんとお会いした時は、水取りに行ってクマが狩ったでかいカモシカの死体でしたねぇ。あの時もショックでしたけども・・・(笑)
何かですねぇ。無事に帰宅して日を追うごとにどんどん酷くなっていく犠牲者の方々の報道を見ていると、とてもじゃないけど他人事に思えず、寄寓にも幸運に救われた自身の命の重さが段々重くなっていくのですわ。
登山届がうんぬん。とか報じているニュースもありますが、あの山自体、そんなに構えて行く処ではないし、何より信仰目的で登られている方も大勢居ると思うのですのねぇ。(事実・7合目でランチ中に目の前の12番神社をお参りしていく方も多かったのです。)
御嶽山と言うと、白装束で祈願と信仰を仰ぎに行く山と言うイメージは今でもあると思います。(深田氏の「日本百名山」を見れば良く分かります。)それだけ信徒さん達にも、地元の方々にとても愛されて止まない山なので、こういう事態になった事はとても残念ですし、悲しい限りです。
しかし、幾ら想定外とはいえ、税金で食って踏ん反り返っている気象庁というかそういう方面の専門家の情けなさには、つくづく呆れますわ。
想定が難しいとかほざくな!! 難しいっていうのは私にも子供にも言えるわ。
その想定外を想定するのが専門職っていう奴でしょう。
報道で、噴火してからレベル3に上げました。って・・・ああなれば、何時かは上げるのでしょうけども、全ての事象(現実)を学者の狭い見地の中の理屈に押しこもうとする心得を止めて、(以後同じような被害を出さない為にも)真摯に起こりうる全ての事象に目を向けてほしいです。
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