大築城跡〜大カヤ〜萩日吉神社(児持杉)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 338m
- 下り
- 431m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースのほとんどが植林の間を歩きます。ところどころに眺望スポットあり。 案内板も多数あり道に迷うことはありません。 |
その他周辺情報 | 巨石:猿岩 巨木:大カヤ(埼玉県指定天然記念物)、児持杉(ときがわ町指定天然記念物) 大築城跡、萩日吉神社 などパワースポットを巡ることができます。 下山後は、建具会館で木製品や農産物等のお土産の購入もできます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴
ザック
昼ご飯
飲料
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
大築山(大築城跡)は、小田原北条氏の家臣、松山城主上田朝直(うえだともなお)が、関東屈指の大寺院であった慈光寺を攻略するために築城したといわれています。
大築山(大築城跡)から巨石「猿岩」、巨木「大カヤ」、「児持杉」を巡るコースを歩いてみました。
ときがわ町トレッキングコースの駐車場に車を置いて慈光寺入口バス停から路線バス「日向根行き」に乗車。椚平入口バス停から歩き始めます。
椚平入口バス停でバスを降りると「大木戸」と呼ばれる関所跡を復元したモニュメントが出迎えてくれます。
椚平は山奥という印象ですがかつては交通の要所であったようです。
鎌倉山荘前の坂を下り、泉川沿いの舗装路を南へ向かいます。泉川は護岸整備等が行われていない大きな岩がゴロゴロと転がる自然のままの川
流れる水は透明です
「大築方面」と書かれた看板から舗装路を離れ、川に掛けられた橋を渡って山道に入ります。
山道に入ってすぐは草が伸びた薮ですが、少し登ると植林の間の歩きやすい道になります。このあたりになると、うるさいほどだった泉川の流れが岩にあたる音も聞こえなくなり、辺りがだんだんと静寂に包まれてきます。
山中に大岩が目立つようになってくると、最初の眺望ポイント「越せん岩見晴台」に到着します。見晴し台からは椚平地域の集落が見渡せ、正面には「くぬぎむら体験交流館」さらにその奥に「堂平天文台」を見ることができます。
「越せん岩見晴台」から数分歩くと「猿岩峠」に到着。
なぜ?こんなに案内板が必要なの?
というほどの標識がたっていますが、肝心の峠名は油性ペンで手書きされています。
案内標識は立っていませんが、峠名のもとになっている巨石「猿岩」を見物に回り道をします。
猿岩峠から南へ数分歩いた山中に巨石「猿岩」があります。植林の間から見えるその巨石は、まるで巨大なボス猿のよう
猿岩の頭によじのぼり(良い子は危険ですからマネをしてはいけません)景色を眺めると、先ほどの「越せん岩見晴台」から眺めた椚平地域が足下に広がり、これから向かう大築山も見ることができます。
猿岩から猿岩峠に戻り、次の眺望ポイント「椚平部落一望見晴し台」へ
名前のとおり椚平の集落が一望できるかと思いきや、前方の雑木が大きくなってきているため、「越せん岩見晴台」「猿岩」からの眺めのほうが良いように感じます。
見晴し台から左手をみると先ほどよじのぼった猿岩が見えます。その遥か先の山に立つアンテナは飯森山のNACファイブのアンテナでしょうか?
椚平バス停から歩くこと1時間20分、大築山頂(大築城跡)に到着です。
山頂に立つ大築城跡の説明看板を見ると
大築城は、小田原北条氏の家臣、松山城主上田朝直(うえだともなお)が1山75坊を有し関東屈指の大寺院であった天台宗関東別院慈光寺を攻略するに際して築城し、北方5Kmに望む慈光寺を焼き打ちしたものと考えられる。
と記されており、詳細な実測図も描かれています。
大築城跡には植林がされていますが、慈光寺方面が切り開かれています。
松山城主上田朝直(うえだともなお)もこうやって焼かれている慈光寺を眺めていたのでしょうか
大築城跡で早めの昼食をとって、次なる目的地巨木「大カヤ」「児持杉」へと向かう予定でしたが、実測図に描かれている「モロドノクルワ」が気になったので立ち寄ってみることにしました。
「モロドノクルワ」片仮名表記になっているのがとても気になります。
自分の推測では「毛呂殿郭」ではないかと•••
「モロドノクルワ」からは越生町のあじさい山方面が見渡せ(といっても山ばかりですが)、越生町方面からの侵入者を防ぐ役割を持っていたのではないかと、歴史に詳しくない自分ですらそんな思いを巡らせてしまいます。
「モロドノクルワ」を後に小築山へ、大築城跡実測図には小築山は含まれていませんが平に整地されたような地形は当時何らかの施設があったのでは?
小築山から山道を30分ほど下っていくと、竹林が見えてきます。[ <大附 ]の標識を曲がり、竹林沿いを進むと、三面六臂馬頭観音の立つ峠「広見越」へ
※広見越を右に折れると、六万部経塚、巨木「上谷に大クス」に行くことができます。
広見の集落に出るとここからは舗装路に。道端に咲くアザミの花や、真っ赤に熟したカラスウリなど、秋の草花を眺めながらのんびりと歩いていくと、埼玉県指定天然記念物「大カヤ入口」の標識が見えてきます。大カヤまでの道は雨に洗い流されているので少し歩きづらいですが、幹周り7m、樹高16mという巨大なカヤの木が、静寂な森林の中、周囲に大きく伸ばす姿は一見の価値ありです。
二つ目の巨木「児持ち杉」ある萩日吉神社は、NHKドラマ「さよなら私」の撮影地にもなっています。神社の本殿から、ドラマの中で主人公の心と身体が入れ替わってしまったシーンを撮影した階段を下っていくと、鳥居の横に推定樹齢800年の児持ち杉がひときわ高くそびえ立っています。
男杉と女杉が合体したこの木を拝むと子宝に恵まれると言い伝えられています。
萩日吉神社を後に参道を進むと、スタート地点のトレッキングコース駐車場は目の前です。
最後は玉川温泉で汗を流して帰ります。
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