小川町切通しBS〜笠山〜堂平山〜芦ヶ久保駅
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,148m
- 下り
- 953m
コースタイム
天候 | 快晴。気温≒5℃〜18℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】芦ヶ久保駅⇒HOME |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは帰りの芦ヶ久保駅のみで見かけました。私は事前に埼玉県警へ電子申請しておきましたが、このコースの場合は登山直前のポスト提出は不可ですので、事前の電子申請が必須だと思います。(http://www.police.pref.saitama.lg.jp/kenkei/soshiki/shinsei/index.html) トイレは切通しバス停前の三叉路脇、笠山神社下社手前の栗山集落、堂平山頂、道の駅 果樹公園あしがくぼ、芦ヶ久保駅にあります。笠山頂上付近の笠山神社社務所脇にもボックストイレが1台ありましたが、一般ハイカーが普段自由に使用出来るかどうか不明です。 ◆コース概況◆ 【切通しバス停〜栗山登山口】 切通しバス停から赤木三叉路までの約2.7kmは館川沿いの舗装道路で、ほとんど勾配が無くストレスなしで歩けます。赤木三叉路から栗山登山口までの約2.7kmは、三叉路から急激に勾配がキツくなり、歩くペースがグッと落ちます。栗山集落のトイレから約800mほど進んだ先で、山と高原地図では車道から西に外れて、笠山神社下社へ向かうように記載されてますが、地元の方の話では車道から外れる道の先で、木の橋が崩落しており通行止めらしいので、そのまま車道を進んで新しい石の鳥居から山道に取り付いた方が良いとの事でした。地理院地図(電子国土Web)では、正確な登山口と笠山神社下社の位置を確認する事が出来ます。(http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse4/index.html#zoom=18&lat=36.0254&lon=139.19455&layers=BTTT) 【栗山登山口〜笠山神社】 ところどころに小さいながらも丁目石が置かれているので、古くからの笠山神社参詣道と思われます。数か所ほど雨水によって道がえぐられて、U字状になっている場所もありますが、危険な個所はほとんどなく迷わずに笠山頂上まで行けます。ここは山と高原地図では、難路を示す破線コースとなっていますが、子供連れの方や初心者の方でもまったく問題無く歩く事が出来ると思います。 【笠山神社〜堂平山】 「外秩父七峰縦走ハイキングコース」の白い案内アクリル板が、迷いやすい場所をはじめとして、要所要所にかなりの数が設置されているので迷う事はありません。又、通過する際に、注意しなければならないような場所も無く、安全に堂平山頂上まで行けます。 【堂平山〜大野峠】 数か所で車道から山道に入りますが、ほとんどアスファルト舗装道路歩きです。白石峠より突然「外秩父七峰縦走ハイキングコース」の案内アクリル板が無くなりますので、急にさびしく感じて心細く成ります(笑)。 【大野峠〜芦ヶ久保駅】 大野峠から赤谷集落までの下りは、奥武蔵らしい植林の中の実に歩きやすい快適な道です。 |
その他周辺情報 | 売店は切通バス停前のコンビニ、堂平山頂上、芦ヶ久保駅周辺だけだと思います。 |
写真
装備
個人装備 |
1/25,000地形図 1 安戸、正丸峠
昭文社 山と高原地図 1 奥武蔵・秩父(2014年版)
シルバコンパス 1
トレッキングポール 1 収納袋共
雨具 1 レインスーツ、折り畳み傘
緊急シート 1 寝袋タイプ
携帯電話 1
単眼鏡 1
カメラ 1
メモ帳 筆記用具共
携行食 カロリーメイト、飴等
救急セット カットバン等
健康保険証 運転免許証共
着替え スタッフバッグ共
タオル
ゴミ袋
ペットボトル 飲料水
ツールナイフ 1
ヘッドライト 1
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感想
今までの自分のハイキング経験から、頂上までアスファルト舗装された車道が整備されて、頂上に木造もしくは石造の古い宗教関連施設以外の、新しいコンクリートや鉄骨構造物がある山には、強い生理的な拒否反応が有った。しかし今回は何故かこのコース(堂平山)を選んでしまった。今まで堂平山に登った事が無かったのが最も大きな理由の一つなのだが、あらためて今後の自分のハイキングの方向性を再確認する事が出来た。それらの事を踏まえて前向きに解釈して、実に有意義なハイキングであった。
早朝に乗った電車から小川町駅で降車したハイカーは自分1人だけだった。小川町駅前発06:51のイーグルバスに乗り、07:00に切通しバス停に到着。ザックに付けている温度計は5℃を指している。吐く息は白く見渡せば周囲の田んぼの畦道や空き地の雑草に霜が降りている。日中の気温が上がることを想定して重ね着をして来たが、マウンテンパーカーの中に着て来たダウンベストのおかげで、予想以上の冷込みの寒さに震えずに済んだ。
切通しバス停から館川沿いの笠山神社参詣道をゆるゆると歩き始める。路傍には多くの馬頭観世音、庚申塔、小さな祠などが見られ、この道の歴史の古さを感じさせる。40分ほど歩いて赤木三叉路に到着。西側へ入る分岐道からの登坂を見て、突然急になる道路の勾配に驚くが、そのままペースを少し落として歩き始める。直ぐに身体が火照って来て、カーブを曲がるごとに着ている物を一枚づつ脱いで行く。赤木三叉路から1時間ほど歩いて、栗山集落に着くころにはTシャツ1枚だけになっていた。
栗山集落の公衆トイレを800mほど過ぎた辺りで、今までのアスファルト舗装の車道より更に急勾配で、木々に覆われた薄暗いコンクリート舗装道路へ入ろうと、地形図を見ながら位置確認をしていた。そこへ通りがかったヘルメットを被った軽トラを運転していた男性が、わざわざ車を傍らに停めて声をかけてくれて「笠山に登るんですか?そっちの旧道をそのまま行ったら、先にある沢を渡る木の橋が崩落して行けませんよ。このまま車道を300mほど進んだ先に、白い石の鳥居が有るからそこから登って下さい」と親切に教えてくれた。
彼が乗っていた軽トラの荷台側板には「防災パトロール」と書かれていたから、山の見回りに来た方なのだろう。彼の教えの通りに鳥居まで来て鳥居の下を通ろうとしたら、折り返して戻って来た軽トラの男性が、鳥居を指差して念入りに再び教えてくれたので、別れ際に丁寧にお礼を述べた。
頂上の笠山神社までは、広葉樹が多い登りやすい快適な山道だったが、黄葉のピークは過ぎていた。登り始めて約1時間で笠山の頂上に着いて、堂平山へ向かう途中で笹山にも寄ろうと思っていたが、笹山への分岐点を見落として、そのまま堂平山へ登り始めてしまった。
堂平山頂上では多くの乗用車が芝の脇に駐車しており、仲間同士でパラグライダーを楽しむ大勢の人がいた。頂上付近一帯への連れ込みが禁止されている犬も芝で走り回っていた。又、乗用車で来たと思われるカップルや家族連れが、三角点付近のベンチで景色を楽しんでいた。この日の堂平山頂上広場の三角点周辺には、ゴミ・タバコの吸い殻等が散乱しており、天文台と無線中継局の間の路上には、おびただしい数の弁当を食べた後のゴミ・レジ袋・空き缶などが散乱していた。
人にはそれぞれ山の楽しみ方が有るのだろうが、今回、堂平山へ来たことで前述した気持ちが更に強くなったし、自分のハイキングへ対する姿勢にも少なからず変化が生じた。誰にも迷惑をかけずに一人で山を楽しみに来ているのに、不愉快な思いを我慢してまで無理にイヤな場所に長居する必要は毛頭無い。それで頂上から360度の眺望を楽しむ気持ちも失せてしまい、写真もロクに撮らずに直ぐに堂平山頂上を後にした。
白石峠からは川木沢ノ頭、丸山経由で芦ヶ久保駅まで行こうと計画していたが、丸山へ行く気持ちまで無くなってしまい、川木沢ノ頭へも回らずに舗装道路を通って大野峠まで歩いて来て、大野峠からは赤谷集落への直行ルートをとり芦ヶ久保まで向かった。この赤谷集落へ向かう山道は奥武蔵らしい快適な雰囲気の道で、落ち込んだ気持ちを多少は癒してくれるルートであった。
道の駅 果樹公園あしがくぼに到着後、缶ビールを1缶だけ買って飲んだが、いつものように心の底から「プハーッ!」と満足して飲む事が出来なかった。今回はビールの苦みだけが口の中に残るような、いろいろと考える事が多いハイキングであった。
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