岡山県真庭市 蒜山高原キャンプ場〜二俣山〜皆ヶ山+蒜山名物
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 04:00
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 699m
- 下り
- 681m
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| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。たまに苔むした粘土で少し急な箇所がありました。基本は濡れていると滑りやすそうな黒土ですが、木の根や石が階段状になっていたり、ステップが切ってあったりします。雨上がりや雨天の下りは要注意です。 皆ヶ山（みながせん）頂上＜写真16〜18＞から北上し稜線へと向かうルートは、根曲がり竹（チシマザサ）のヤブです。入口はわかりやすいのですが、手ですぐによけられるのは最初だけ、すぐに踏み跡は不明瞭になりました。根曲がり竹は背丈ほどの高さしかなく、反発はそれほど強くなかったので、ヤブコギ慣れしている人なら大丈夫でしょう。 |
| その他周辺情報 | 蒜山高原キャンプ場南の休暇村蒜山高原本館2階にある展望レストラン「四季彩」では、土日祝日の11時半〜14時（ラストオーダー13時半）にランチビュッフェ＜写真38〜41＞が楽しめます。 また、国道482号線沿い、蒜山インターのすぐ側にある「ヒルゼンミルキー」＜写真43〜45＞では、ジャージー牛の牛乳や乳製品を使用したチョコレートやジェラートが購入できます。チョコレートの一部は試食可能です。 |
写真
01アキノタムラソウ…蒜山高原キャンプ場受付＜写真04＞の南西にある駐車場に自動車を停め、細い舗装道路を歩いていると脇に咲いていました。長さ1cm少々の花は、やたら毛深いのが特徴です。アキと名が付きますが、夏から咲き始めます。今年お初でした。
02ヒメウラナミジャノメ？…翅の裏側が見えなかったので断定はできませんが、よく似たウラナミジャノメよりも個体数が多く、後翅表側の蛇の目模様の数がこのくらい多い個体もいることからヒメのほうではないかと思いました。
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03ノアザミ…総苞片は合着し触ると少し粘りがあるのがわかります。また、葉は細く羽状に裂けます。花は4輪くらいでした。そろそろ花期も終盤かと思いきや、県北ではまだきれいな花が見られました。
04蒜山高原キャンプ場より二俣山＆キャンプセンター…北方面です。受付のあるキャンプセンターの左側（西）も駐車場で、8時過ぎには5台、12時前には3台程停まっていました。その背後にこれから登る二俣山（ふたまたせん）＜写真23,24＞が見えました。
05キャンプ場オートサイトのイワガラミ…オートサイトの間の舗装道路を歩いていると、第一白花発見！ツルアジサイ＜写真19＞と同様に他の木や岩に絡みつき這い上ります。装飾花の白い萼片が1つだけなのが特徴です。
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07ササユリ…第一ササユリはすぐに見つかりました。幅2cm少々の葉には葉脈が目立ち、ササの葉とは明らかに違います。この後、花弁の先端が少し切れた花が1輪見つかりました。登山道ではこの2輪だけでした。
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08ハカワラタケ…直径1〜5cmの白っぽいカサは苔むして緑色がかっていました。表側には毛が生えています。カサの裏は孔が裂けて壁のようにつながった歯牙状です。木の幹にびっしり生えていたので動画も撮りました。
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09イワガラミ…きょろきょろしていないと気づかない距離に生えていました。登山道の西側のササヤブに少しだけ入ってズームしました。動画も撮りました。
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11ツルアリドオシ短花柱花…直径1cm程の花はアリドオシに似ていますが、茎は地面を這います。めしべが短く、4本のおしべの葯が見える花を短花柱花といいます。動画も撮りました。また、標高880m手前からブナロードを歩きながら動画を撮りました。
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14皆ヶ山見上げて…二俣山（ふたまたせん）頂上＜写真23,24＞には休憩中の方々が1組おられたのでスルーし、さらに登っていると、前方に目指す皆ヶ山（みながせん）＜写真16〜18＞が見えてきました。エゾハルゼミの鳴き声を聞きながら動画も撮りました。
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15コバノフユイチゴ…直径2�冂�の白い花はまばらでした。フユイチゴなどとは違い、葉は円形です。県北ではよく見かけます。夏に赤い実がなりますが、あまりおいしくないそうです。
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17皆ヶ山頂上よりアゼチ…東北東方面にアゼチが大きく見えました。到着時にはもっとはっきり見えていましたが、晴れているのに下からガスが上がってきました。
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18皆ヶ山頂上より下蒜山＆上蒜山三角点峰＆上蒜山…東南東方面です。左奧に下蒜山（しもひるぜん）、中央に上蒜山三角点峰、すぐ右に上蒜山（かみひるぜん）が見えています。中蒜山（なかひるぜん）は上蒜山の背後で見えません。動画の最後には蒜山高原のひるぜんジャージーランドなどが映っています。
19ツルアジサイ…斜めになった木の幹に絡みついていました。イワガラミ＜写真05,09＞とは違い、装飾花の萼片は4つです。動画を撮っていると、ウグイスのさえずりが聞こえてきました。
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20ヤマボウシ…ハナミズキとは違い、花弁のように見える総苞片の先端は尖ります。往路では気づきませんでしたが、前方に満開の木が見えました。エゾハルゼミの鳴き声を聞きながら動画も撮りました。
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21アサギマダラ♂…後翅に黒い部分があるのでオスです。旅をする蝶として知られており、夏は県北の涼しい山中で見られます。往路では逃げられたので、まだいてくれてうれしかったです。
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22皆ヶ山＆アゼチ…振り返ると、北北東方面に手前に先程登った皆ヶ山（みながせん）＜写真16〜18＞、右奥にアゼチが見えました。ここまでに何か所か東側が見える展望地がありました。
24二俣山ピーク標…南方面に蒜山高原などが見えているようですが、霞んでよくわかりませんでした。二俣山（ふたまたせん）頂上で展望が効くのはここだけです。
25ヤマアジサイ…エゾアジサイに似ていますが、葉は薄く光沢がなく長さは10�冖に�、花序は直径10�冖に�と、エゾアジサイよりも明らかに小さいです。気づいたのはここだけでした。
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26ヤマツツジ…直径3〜5�僂硫屬麓訖Г�多いのですが、たまにピンクもあります。レンゲツツジは花の直径が6〜7�僂搬腓�く、黄色っぽい明るいオレンジ色です。往路では傷んだ花ばかり目につきましたが、復路では気づかなかったきれいな花がたびたび見られました。
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27ツルアリドオシ長花柱花…めしべが短く4本のおしべの葯が見える短花柱花＜写真11＞とは違い、めしべが長く4つに分かれた柱頭が見える花を長花柱花といいます。この日はツルアリドオシをたびたび見かけましたが、長花柱花は少なかったです。
28ニホンマムシ…アオダイショウの幼体に似ていますが、円形の模様の中央に点があります。また、頭部は上から見ると三角形です。毒蛇ですがかなり小心者なので、前を歩いていた連れが気づいたときには、慌てて逃げている最中だったそうです。立ち止まると安心したのか一時停止、しばらくするとゆっくりヤブに消えていきました。撮影のチャンスをくれてありがとう😊
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31ドクダミ…蒜山高原キャンプ場の敷地内まで戻ってきました。これもなぜか往路ではスルー😅白い花弁のように見えるのは総苞で、中心部の棒状のものが花穂です。よく見ると、花弁がなくおしべの集合体のようなものがびっしりついているのがわかります。花数はあまりありませんでした。
32シロツメクサ＆カンサイタンポポ…シロツメクサはムラサキツメクサとは違い、花のすぐ下には葉がありません。カンサイタンポポは県内ではよく見かける在来種で、総苞外片が反り返りません。
33ブタナ＆モンシロチョウ夏型♂…モンシロチョウの夏型は、春型よりも翅の表側のうっすら黒っぽい部分が多いです。前翅の黒斑が小さめで裏側の縁の黄色い部分が短いことから、オスと判断しました。動画も撮りました。
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34ブタナ＆モンキチョウ…ブタナの直径2.5�冂�の花は、ひょろひょろと長く伸びた茎の先端につき、タンポポに似た葉は地面に張り付くように生えています。この一角に群生して見頃でした。モンキチョウはキタキチョウに似ていますが、後翅に白斑があります。これも動画を撮りました。
35ササユリ三兄弟…往路とは別の舗装道路を歩いていると、草地に咲いていました。草丈が高かったので気づきました。この1株だけのようだったのでうれしかったです。動画も撮りました。
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37休暇村蒜山高原本館レストラン「四季彩」より蒜山三座…下山後、車で休暇村蒜山高原本館に移動、2階の展望レストランでランチビュッフェを楽しむことにしました。窓からは左端手前に食事やお土産の購入が可能な「ウッドパオ」やジンギスカンで人気の「ひるぜん大将」、中央奥に大きく上蒜山、右に中蒜山、右端奧に下蒜山がギリギリ見えました。写ってはいませんが、この左に先程登った二俣山（ふたまたせん）＜写真23,24＞と皆ヶ山（みながせん）＜写真16〜18＞が見えます。
38「休暇村蒜山高原」ランチビュッフェNo1惣菜…土日祝限定のランチビュッフェは大人1,980円です。12時過ぎでしたが、空いていました。上段はあごちくわ（トビウオのちくわ）やリンゴ酢、下段は蒜山特産の青大豆を使った冷や奴、青い卵を抱えた生甘エビ、鯛のあら煮、ジャージー牛の黒酢炒めなどです。
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39「休暇村蒜山高原」ランチビュッフェNo2ジンギスカン…蒜山名物ジンギスカンは、上段左がラムの塩麹、右がラムの漬けですが、味付けは薄めでした。固形燃料で焼き、さっぱりしたジャージー牛のヨーグルトソース、ピリ辛の麦味噌ダレ、甘醤油味のジンギスカンのタレにつけて食べました。
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40「休暇村蒜山高原」ランチビュッフェNo3蒜山名物料理…上段は蒜山漬け（大根の柚子風味漬物）、しらす入りのちらし寿司、ジンギスカンの〆の中華麺など、下段はあっさり塩味の店オリジナルひるぜん焼きそば、ピーマンとサツマイモの天ぷらなどです。ソバは、蒜山産かもしれません。
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41「休暇村蒜山高原」ランチビュッフェNo4デザート＆〆の蒜山おこわ…上段はジャージー牛のヨーグルトやミニチョコケーキ、プリンのような食感のカスタードクリームの入ったパン、チョコレートフォンデュなど、下段は名物の蒜山おこわです。もち米はかなり粘りがあり、キノコなどの旨みが強くおいしかったです。
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42「蒜山タンチョウの里」より二俣山＆皆ヶ山…ジャージー牛ふれあい広場の駐車場に駐車しましたが、牛は小屋の中で休憩中、タンチョウはネット越しに2羽が見えるだけでした😅振り返ると、北方面にタンチョウ親子像越しに左手前に二俣山（ふたまたせん）＜写真23,24＞、右奥に皆ヶ山（みながせん）＜写真16〜18＞が見えました。
43「ヒルゼンミルキー」チョコ工場＆直売所…国道482号線沿い、蒜山インターのすぐ側です。以前は数種類の生チョコをはじめ20種類以上も試食可能で、試食だけして店を出る客も多かったです。今回は試食できるのは一口チョコ10種類程だけになっており、試食はほどほどにしてチョコレートとジェラートを購入する人が多かったです。
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44「ヒルゼンミルキー」購入したチョコ＆ジェラート…ジェラートはシングル250円、ダブル380円でミルクとチョコレートの2種類です。ミルクは濃厚なミルク風味がし、チョコレートは甘さ控えめでちょうどよかったです。店の前で食べていると、いい宣伝になったのか、車が次々やってきました。帰宅後に食べたチョコレートについては感想欄にて。
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
手袋（防水加工）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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感想
【人気の山を避けて、それらを一望できる穴場の山・皆ヶ山へ】
最近はササユリやニッコウキスゲなどの旬の花が見られる山域が賑わっているようです。こうした情報はネットを通じてすぐに拡散され、さらに多くの人々が殺到します。岡山県北部の名峰周辺に関しては、まさに、ササユリやニッコウキスゲの情報が飛び交っていました。しかし、静かな環境の中で自然観察を楽しみたい我々は、そうした有名な山ではなく、ちょっと穴場の山に焦点を当てました。
そんな中で最終的に訪問地として選んだのは、皆ヶ山（みながせん）です。大人気の大山（だいせん）と蒜山（ひるぜん）のほぼ中間点に位置します。天候が微妙でしたが、皆ヶ山からは大山も蒜山も近いので展望も楽しみでした。
【ササユリで始まり、ササユリで終わった白い花に満ちた皆ヶ山】
この時期、蒜山（ひるぜん）ではササユリが見頃となります。登山口に入ってすぐに1株＜写真07＞、程なくさらに1株が見つかり、期待が高まりました。しかし、結局、視界に飛び込んできたのは、この2株だけでした。ササが辺り一帯に広がっていたので、もう少し丹念に探していれば、標高600m前後で、もっと発見できたかもしれません。ゴール直前の駐車場近くで3輪咲きそろっているのが見つかり、結局、この日はササユリで始まり、ササユリで終わる格好となりました。
きれいに整備された登山道は、最初は平坦でしたが、どんどん歩を進めていくとたまに苔むした粘土で少し急な箇所がありました。基本は濡れていると滑りやすそうな黒土ですが、木の根や石が階段状になっていたり、ステップが切ってあったりするので、気をつければ大丈夫です。
花を探してきょろきょろしながら歩いていると、イワガラミ＜写真05,09＞、ヤマボウシ＜写真20＞、ネジキ＜写真10＞などの白い花が見られるようになりました。一方、地面にもツルアリドオシ＜写真11,27＞、ギンリョウソウ＜写真12,13＞などの白い花が次々に出てきました。これらの花を見る度に「おお（Oh！）白い花」と感嘆の声を上げ、花見に興じました。
皆ヶ山（みながせん）の頂上に着くまでに観察できたのはほとんどが白い花でした。生憎の天気で頂上からはあまり遠くまで見渡せませんでしたが、ガスが山頂付近を覆う山々の姿もなかなか趣がありました。
稜線に出ればなんとか大山（だいせん）が見えないかと根曲がり竹（チシマザサ）のヤブに入ってみましたが、手ですぐによけられるのは最初だけ、すぐに踏み跡は不明瞭になり、この天候では展望は望めないとすぐに引き返しました。根曲がり竹は背丈ほどの高さしかなく、反発はそれほど強くなかったので、ヤブコギ慣れしている人なら大丈夫でしょう。登山に限らず山に入る人々にとっては厄介な植物なので、かなり邪険に扱われていますが、岡山県は彼らの分布域の南西限に当たるため、レッドデータブックでは留意種に指定されています。数分でしたが、久しぶりにふれあえてなぜか少しうれしかったです😊
復路も同じルートを辿るので、特に意識することなく、スタスタと下りていきました。不思議なもので、まったく同じコースにもかかわらず、見落としていた生き物たちに遭遇しました。
まずは、アサギマダラ＜写真21＞です。往路では逃げられてしまいましたが、復路では期待どおりほぼ同じ場所ではっきりと確認できました。往路では白い花以外にはほとんど気づかなかったのですが、青一点のヤマアジサイ＜写真25＞、紅一点のヤマツツジ＜写真26,30＞、黄一点（以上）のハナニガナ＜写真29＞など、次々と視界に飛び込んできました。光や温度によって開いたり閉じたりする花があるので、時間帯により見られる花が異なるという認識はありましたが、復路では白い花以外の花や蝶、そして最後にササユリと、想定以上の充実した自然観察ができました。
【蒜山に来たなら“花より団子”】
蒜山（ひるぜん）に来たら、山行にも増して楽しみなのがグルメです。ジンギスカン、ひるぜん焼きそば、蒜山おこわ、ジャージー牛乳からつくられる乳製品など、蒜山特産のグルメをまとめて堪能できる所がありました。休暇村蒜山高原本館2階にある展望レストラン「四季彩」です。土日祝日は宿泊者でなくても、11時半〜14時（ラストオーダー13時半）のランチビュッフェ＜写真38〜41＞を利用できます。12時過ぎだったので、待たされるかと思いましたが、空いていました。
蒜山名物のジンギスカン（ラム肉）は、塩麹と漬けの2種類でした。固形燃料で焼いて、さっぱりしたジャージー牛のヨーグルトソース、ピリ辛の麦味噌ダレ、甘醤油味のジンギスカンのタレにつけて食べました。
ひるぜん焼きそばは2011年にB-1グランプリでゴールドグランプリを受賞するなど、全国的にも知られている名物です。出場した「ひるぜん焼そば好いとん会」の焼きそばは、にんにく風味が効いたパンチのある味だそうですが、ここのは塩味であっさりしていました。お店により味が違うようなので、食べ比べもおもしろそうです。
また、蒜山おこわは祭りや祝い事には欠かせない郷土料理です。もち米だけでなく麦も入るのが本来のスタイルのようですが、ここのは麦は入っていなかったようです。もち米はかなり粘りがあり、干しシイタケや油揚げなどの旨みが強くおいしかったです。
そして、周辺で放牧されているジャージー牛のヨーグルトは無調整・無均質のジャージー牛乳をそのまま仕込み工程で使用しており、乳脂肪が多く濃厚で酸味も効いています。これにやはり特産のブルーベリージャムをかけて食べると、幸福感マックスに達します。
その他、蒜山特産の青大豆を使った冷や奴、青い卵を抱えた生甘エビ、柚子風味の大根の漬物である蒜山漬け、薄味でだしが効いた味噌汁などこれだけ多種多様な料理を食べて一人税込み1,980円でした😋
最後に訪問したのは、国道482号線沿い、蒜山インターのすぐ側にあるチョコレート工場兼直売所の「ヒルゼンミルキー」＜写真43〜45＞です。ここは蒜山高原で育ったジャージー牛の牛乳や乳製品（生クリーム、クリーム、チーズバターなど）を使ったチョコレートの製造直売をしています。看板には「日本一小さなチョコレート工場」と表記されていました。
30種類を超える商品の中でも特にホワイトチョコや生チョコが人気です。この店の魅力はなんといっても、チョコレートを試食できるということです。以前は数種類の生チョコをはじめ20種類以上も試食可能でした。なぜかみんな試食だけして店を出てしまい、残った我々だけが生チョコ（今でも保冷剤は無料サービス）などを購入し、この店、やっていけるのかと心配した記憶があります。現在は試食できるのは一口チョコ10種類程だけですが、それでも十分です。試食しまくるとかえって買いたいチョコが増えてしまうようで、みなさんちゃんと購入しておられました😊
今回はクーベルチュールチョコレート（60g600円）、ルビーチョコレート（120g400円）、一口チョコレート10種類の詰め合わせ（1,080円）、さらに、ジェラート（チョコとミルク）を購入しました。ジェラートはシングル250円、ダブル380円でミルクとチョコレートの2種類です。ミルクは濃厚なミルク風味がし、チョコレートは甘さ控えめでちょうどよかったです。
チョコレートのほうは帰宅後に味見しました。クーベルチュールチョコレートは製菓用なのでカカオバターの含有量が多くとけやすいです。カカオ80%にもかかわらず、少しやわらかくクセのある味でした。普段、70や86%の高カカオチョコレートを食べているので、苦いとは感じませんでしたが、慣れていないとかなり苦く感じクセもあるので食べにくいと思います。やはりこれはそのまま食べるのではなく、ケーキなどに使用すべきチョコレートだと実感しました。
ルビーチョコレートは、ダーク・ミルク・ホワイトに続く第4のチョコレートと呼ばれています。ルビーカカオというピンク色のカカオ豆を使用しており、イチゴチョコと勘違いするほどの天然のピンク色とキイチゴのような甘酸っぱい風味が特徴です。かじってパッケージを二度見しましたが、イチゴ不使用でした😅お得な割れチョコでも120g400円しますが、イチゴ味のお菓子が嫌いな家族もこれはパクパク食べました😊
一口チョコレートの詰め合わせは、いくつか種類がありますが、これは10種類も入ったお得パックです。ビター、酪農ミルク、生クリーム、キャラメル、生クリームホワイト、バナナ、メロン、イチゴミルク、イチゴ、ブルーベリーだと思います。
店内の季節限定一口チョココーナー（試食不可）には、塩トマトや塩レモン、夕張メロンなど味が想像できるものから、蒜山大根といった衝撃の商品までありました。さすがにこれらはお得パックにはならないようです。連れのリクエストで蒜山大根チョコを買いに再訪するかもしれません😅
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