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記録ID: 571019
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ハイキング
中国

熊山南部 鬼ヶ城池~医王山~宮山~高倉稲荷&屏風岩

2015年01月05日(月) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:25
距離
6.0km
登り
418m
下り
406m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:08
休憩
0:17
合計
2:25
13:38
23
スタート地点(備前焼熊山古窯跡)
14:01
14:01
37
伊部西大窯跡
14:38
14:43
5
医王山東展望大岩
14:48
14:48
7
14:55
14:58
20
医王山西展望広場
15:18
15:22
15
15:37
15:37
15
宮山北口
15:52
15:57
6
高倉稲荷(屏風岩展望地)
16:03
ゴール地点(備前焼熊山古窯跡)
備前焼のルーツを辿る熊山南東部伊部周遊コース
歩行距離6km、歩行時間数2時間、歩行数12,000歩
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
電車やバスでのアプローチはJR山陽本線「伊部駅」が出発点となります。
自動車は鬼ヶ城上池を少し進んだ鬼ヶ城分岐の所に車を停められるスペースがあります。目印は「備前焼熊山古窯跡」と書いた石標と案内板です<写真02参照>。
コース状況/
危険箇所等
鬼ヶ城池の横を通る「鬼ヶ城林道」は自動車も通れるほど整備されています。
医王山縦走コースの入り口は墓地です。金重 陶陽(かねしげ とうよう)のお墓を横切ったら、程なく右に延びている山道に入らないと、お墓参りコースになります。
医王山までは直登で標高が低い割にはハードな山行です。また、道標もなく、山道が曖昧な所も多いので、「熊山登山詳細図」やGPSナビは必携です。
医王山から先は道も歩きやすく、高低差もあまりないので、スムーズに進むことができます。ただし、ここも地形図ではルートが読み取れず、登山詳細図やGPSナビに頼ることが多々ありました。
その他周辺情報 備前市伊部(いんべ)の町は窯元、作家が軒を連ねています。今回のコース上でもわずか1kmぐらいの道中で10軒程見たような気がします。
さらに、ルート上には国指定史跡となった陶器窯跡の「伊部西大窯跡<写真05>」、そして、備前焼の中興の祖と言われ、備前焼の陶工として初めて人間国宝となった金重陶陽(かねしげとうよう)の墓がなんと登山口近くに配置されていました。
また、JR伊部駅南には全国最大規模の陶器窯跡の「伊部南大窯跡<写真23~25>」がありました。
01 国道2号から望む大ヶ池と医王山縦走コース
今回は向かって右からアプローチしました。池の上の高架は山陽新幹線です。
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01 国道2号から望む大ヶ池と医王山縦走コース
今回は向かって右からアプローチしました。池の上の高架は山陽新幹線です。
02 鬼ヶ城林道と鬼ヶ城コース分岐の出発点(備前焼熊山古窯跡)
ここを起点に10ぐらいのコースが選択できます。
自動車は辛うじて2台程停められます。
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02 鬼ヶ城林道と鬼ヶ城コース分岐の出発点(備前焼熊山古窯跡)
ここを起点に10ぐらいのコースが選択できます。
自動車は辛うじて2台程停められます。
03 鬼ヶ城上池とピーク180 (左)と鬼ヶ城(右)
2つの山容が柔和で、その姿が池面にも映し出されていたので、気持ちが和みました。

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03 鬼ヶ城上池とピーク180 (左)と鬼ヶ城(右)
2つの山容が柔和で、その姿が池面にも映し出されていたので、気持ちが和みました。

04 鬼ヶ城下池から望む不老山
この麓には4基の備前焼の窯跡が見られます。
04 鬼ヶ城下池から望む不老山
この麓には4基の備前焼の窯跡が見られます。
05 国指定史跡 伊部西大窯跡
医王山東麓に位置し、現在3基の窯跡が確認されており、最大の窯は全長37m、最大幅5m、傾斜角度15度前後の大窯です。
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05 国指定史跡 伊部西大窯跡
医王山東麓に位置し、現在3基の窯跡が確認されており、最大の窯は全長37m、最大幅5m、傾斜角度15度前後の大窯です。
06 標高215mにあるテレビアンテナ
まさかまさかの視界が悪い所にあるテレビアンテナでした。
06 標高215mにあるテレビアンテナ
まさかまさかの視界が悪い所にあるテレビアンテナでした。
07 展望大岩より望む大ヶ池
この辺りから、ビューポイントが立て続けに出てくるので、山行が楽しくなります。
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07 展望大岩より望む大ヶ池
この辺りから、ビューポイントが立て続けに出てくるので、山行が楽しくなります。
08 展望大岩より望む備前市伊部(いんべ)の町並みと片上湾
今回のベストビューポイントです。
瀬戸内海に浮かぶ島(前島)まで見えます。
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08 展望大岩より望む備前市伊部(いんべ)の町並みと片上湾
今回のベストビューポイントです。
瀬戸内海に浮かぶ島(前島)まで見えます。
09 展望大岩より望む鬼ヶ城池
左(北)側が鬼ヶ城上池で、右(南)側が鬼ヶ城下池です。
09 展望大岩より望む鬼ヶ城池
左(北)側が鬼ヶ城上池で、右(南)側が鬼ヶ城下池です。
10 医王山のピーク直下
医王というより硫黄にも見えました。
ここからのアングルがもっとも荒々しくて気に入りました。
10 医王山のピーク直下
医王というより硫黄にも見えました。
ここからのアングルがもっとも荒々しくて気に入りました。
11 医王山ピーク(301m)
残念ながら視界は広がりませんでしたが、この稜線上は展望が効くスポットがたくさんあります。
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11 医王山ピーク(301m)
残念ながら視界は広がりませんでしたが、この稜線上は展望が効くスポットがたくさんあります。
12 医王山の次のピーク(290m)
ここもビューポイントです。
松越しに大ヶ池が見えました。
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12 医王山の次のピーク(290m)
ここもビューポイントです。
松越しに大ヶ池が見えました。
13 医王山の次のピーク&新幹線
大ヶ池をよくよく見ると、池の上を新幹線が走っていました。
13 医王山の次のピーク&新幹線
大ヶ池をよくよく見ると、池の上を新幹線が走っていました。
14 医王山の次の次のピーク(290m)
ここは「展望広場」と呼ばれているようで、暖かい時季に来たら昼食をとりたくなるような場所です。
14 医王山の次の次のピーク(290m)
ここは「展望広場」と呼ばれているようで、暖かい時季に来たら昼食をとりたくなるような場所です。
15 医王山縦走コースと送電線が交わるポイント
鉄塔(No8)があり、鉄塔の下の真ん中に宮山が見えました。
15 医王山縦走コースと送電線が交わるポイント
鉄塔(No8)があり、鉄塔の下の真ん中に宮山が見えました。
16 宮山ピーク(324m)
地形図では最初の311mのピークが宮山のような見え方がしますが、これは宮山南峰で、その次のピークが宮山です。
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16 宮山ピーク(324m)
地形図では最初の311mのピークが宮山のような見え方がしますが、これは宮山南峰で、その次のピークが宮山です。
17 宮山北口
大滝福生寺と大滝山と屏風岩方面の分岐です。
「この先、猪と鹿のワナあり」という文言を見て、「この先から来たんですけど・・・」と思わず突っ込みを入れました(*_*)
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17 宮山北口
大滝福生寺と大滝山と屏風岩方面の分岐です。
「この先、猪と鹿のワナあり」という文言を見て、「この先から来たんですけど・・・」と思わず突っ込みを入れました(*_*)
18 親水の森
雨が降らないと水が流れないかもしれません。
ここから先はほとんど道はフラットで歩きやすいです。
18 親水の森
雨が降らないと水が流れないかもしれません。
ここから先はほとんど道はフラットで歩きやすいです。
19 高倉稲荷
「屏風岩が見えない」とつぶやきながら、橋のある所まで進むと、Uターンするように高倉稲荷に通ずる道がありました。右上に屏風岩が見えました。
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19 高倉稲荷
「屏風岩が見えない」とつぶやきながら、橋のある所まで進むと、Uターンするように高倉稲荷に通ずる道がありました。右上に屏風岩が見えました。
20 屏風岩
屏風岩がはっきり見えるスポットはこの高倉稲荷であることに本日初めて気が付きました。
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20 屏風岩
屏風岩がはっきり見えるスポットはこの高倉稲荷であることに本日初めて気が付きました。
21 高倉稲荷に流れ込む滝
まるでミニチュア滝が数十個流れているようなおもしろい形の滝でした。
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21 高倉稲荷に流れ込む滝
まるでミニチュア滝が数十個流れているようなおもしろい形の滝でした。
22 熊山北東方面と高倉稲荷との分岐
やっぱり、この辺りの山域は総じて“熊山”と呼んでいるのでしょう。
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22 熊山北東方面と高倉稲荷との分岐
やっぱり、この辺りの山域は総じて“熊山”と呼んでいるのでしょう。
23 国指定史跡 伊部南大窯跡
東窯、中央窯、西窯の3基から成り、写真はそのうちの東窯で全長約54メートル、幅約5メートルで全国の窯の中でも最大規模です。
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23 国指定史跡 伊部南大窯跡
東窯、中央窯、西窯の3基から成り、写真はそのうちの東窯で全長約54メートル、幅約5メートルで全国の窯の中でも最大規模です。
24 物原(ものはら)
東窯の周囲には備前焼の破損品や窯道具を廃棄した物原(ものはら)があり、物原山ができています。
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24 物原(ものはら)
東窯の周囲には備前焼の破損品や窯道具を廃棄した物原(ものはら)があり、物原山ができています。
25 物原山&医王山&不老山
手前が備前焼の物原(破損物)でできた山です。
向こう左側が医王山で、右は不老山です。
ものすごいスリーショットでした!(^^)!
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25 物原山&医王山&不老山
手前が備前焼の物原(破損物)でできた山です。
向こう左側が医王山で、右は不老山です。
ものすごいスリーショットでした!(^^)!
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)
備考 医王山縦走コースは南にあるので、山の斜面が太陽に当たり景観が映える午後から登山を開始しましたが、南方面に向けた風景写真は逆光で撮りにくかったです(*_*;

感想

2015年の記念すべき初登りは熊山になりました。
この日は熊山駅近くにある岡山白陵中学の受験日でしたので熊山北部を避け、前回に引き続き南部でコースを設定しました。

今回のコースは地形図にはほとんど道が描かれていないので、“熊山登山詳細図”とGPSナビが頼りでした。道標はほとんどありません。道が分かれる所も多いので、周囲の地形と進んでいる方向を確かめながら、慎重にルートファインディングする必要があります。

自動車を使ってアプローチをしたので、国道2号線から新幹線の高架を越えた所から駐車スペースを探しながら奥へ奥へと進んだ結果、今回の出発点に行き着きました。この出発点には“備前焼熊山古窯跡”と記されており、ここから医王山の登山口までは国指定史跡の“伊部西大窯跡”やたくさんの窯元、さらに登山口(墓地)には備前焼の中興の祖と云われた金重陶陽(かねしげ とうよう)の墓があり、偶然にも備前焼のルーツを辿るコースとなってしまいました。
元々この辺り(備前市伊部)は備前焼のメッカであることは知っていましたが、熊山登山詳細図にすら記載されていないスポットがたくさんあり驚きの連続でした。

医王山の登りは直登が多く、低い山にも関わらずハードな登りが続きます。また道は崩れやすいサラサラの白い土の所がほとんどで、踏ん張りが効かない所も多く、足がつりそうになります。
しかし、いったん高度差が緩やかとなる稜線上に出ると、熊山山域でも有数の展望地が広がります。非常に登り甲斐のある山です。

医王山から親水の森にかけてのルートは多少倒木があるものの歩きやすい道なのですが、道が枝分かれしており、道を一歩間違えるとまったく別の方向に進んでしまいます。熊山詳細図に記載されている“屈曲点”や“宮山南峰”、“巡視路分岐”などが注意すべきポイントです。

前回見ることができなかった屏風岩は今回はっきりと見ることができました。そのポイントは高倉稲荷でした。そこに行き着くまでは屏風岩の周りを進むのですが、木々が邪魔でほとんど見えません。また、高倉稲荷は見えてからのアプローチが分かりにくく、いったんは離れていき、橋の所まで来てUターンして川沿いに戻るようなルートになります。

最後はJR伊部駅南にある国指定史跡の“伊部南大窯跡”を訪問しました。
東窯、中央窯、西窯の3基から成り、窯の周囲には破損品や窯道具を廃棄した物原(ものはら)が無数に散在しています。特に東窯<写真23>は全長約54メートル、幅約5メートルで全国の窯の中でも最大規模のようです。
今回は結果的には備前焼に始まり、備前焼に終わることになりました。
熊山の魅力がまた新たに増えた気がします。

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