青森市近郊 曽我森
- GPS
- 06:25
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 370m
- 下り
- 366m
コースタイム
天候 | 小雪のち曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年02月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
青森とれーる山の会は1976年以来、ほとんど同じメンバーで青森中のあらゆる山稜と谷をトレールしてきた。その会報を拝見して、その計画の夢のありっぷりに感嘆した。会長に電話をかけたら快くバックナンバーを皆送っていただき、隅々まで拝読した。ネットが無かった昔からの山岳会は会報の最後に実名住所電話(会報によっては顔写真もあって、初見なのに山で挨拶したことだってある)を書いてある。これを見て知らない人でもよく連絡を取ったものだ。山行記録を偽名で出すのは昔は無かった。
青森とれーる山の会は冬はあらゆる山脈を里から岬までつなぎ、気になる沢はほとんど遡行し、県境稜線はもちろん、道なし海岸もトレールし、八甲田でも既存の滑降ルートにとらわれず、数々の独自のルートをひいている。地図をにらんで、計画を練る、その姿勢が一貫している。僕も青森で練って実行を楽しみにしている山行計画、地図から独自に練ったものだが、とれーるの会報に、ほとんどその記録が既に80年代くらいにあった。うれしかった。
今回はそのとれーる組にお誘いを受けての貴重な未踏ピーク踏査山行である。トレール組も登っていないようなマイナーな山ながら、山頂直下100メートルの高まりがあり、良いピークだった。
みちのく有料道路の天馬ダム湖近く、砕石工事現場の向かいの除雪スペースからスタート。地図を見て、行けそうな尾根を見当付けるが、実際はブッシュの生え具合が需要。杉の植林に作業道のような苅分があり、そこから尾根に上がる。すぐに植林は終わり、結構太いヒバの林になる。青森近郊も捨てたものじゃない。上がるにつれブナも現れ、晴れてきた。この辺りの秀峰、上北烏帽子の尖った白いピークも見えてきた。齢80歳、最高齢の国氏がペースメーカーを入れて後初山行とのことで、緩いペースで登ってくる。僕も80まで登れるかもしれないと思うと明るい未来を想像させていただける。
ラッセルはすねぐらいだが、まあまあ悪くないヤブで山頂まで。山頂周囲は急傾斜に囲まれ、良いピークである。福氏はタタミ一枚はあろうかという大きな尻皮を尻ではなくザックに巻いて行動。歩く姿は二本足のケダモノである。その大座布団をスキーの上に広げて腰を下ろすのがうらやましかった。羽氏、笹氏にも青森近郊のあちこちのルートについて話を聞き、いろいろと夢が膨らんだ。
下りは西の尾根。降りはじめはヤブが密に見えたが、少し行くとヒバのすっきりした尾根になり、更に下るとブル道を発見。どうやら行く先に同じなのでこれを使って滑降した。
みな、情報のない山を、地図を片手に現場で判断しながらトレースする喜びを楽しんでいる。これぞわが同志、という山好きに出会い、とても満足の一日。
コメント
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とても素敵な記録を発見してしまいました!!
(人´∀`).☆.。.:*・゚
お気に入りに登録させてもらいます♪
ご賛同いただけるとは。
yamamamaさんもなかなかの地域研究家ですね!
やっぱり山は近所が楽しいですよ。
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