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記録ID: 619418
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ハイキング
富士・御坂

倉見山から杓子山へ 

2015年04月24日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
12.0km
登り
1,223m
下り
1,021m

コースタイム

日帰り
山行
6:00
休憩
0:20
合計
6:20
6:45
85
8:10
8:10
30
8:40
8:45
40
9:25
9:25
115
11:20
11:35
60
12:35
12:35
30
13:05
ゴール地点
天候 晴天
過去天気図(気象庁) 2015年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
富士急行・東桂駅より登山道まで徒歩15〜20分ほど
コース状況/
危険箇所等
今回は倉見山へは東桂駅から降りて長泉院にある登山口から入り、倉見山を経由して向原峠を通る破線ルートを通り、扚子山へ向かいました。下山は大権首峠から不動の湯へ向かう林道を越え、明見の街へ出るゆったりルートです。

<駅から倉見山まで>
 駅から登山口までは交差点を一つ曲がって、あとは真っ直ぐなので事前に交差点を調べておけば迷う事はないと思います。登山道の看板もしっかりあるので大丈夫かと。お墓の真ん中は躊躇せず突っ切りましょう。

 登山口から30分ほどは細く少し急な登り坂が続きますが、足場は階段状の整備もしてあり迷う事もありません。むしろ最初の腕試しといった所。
 「東桂駅」への看板がある場所からは道も広くなり、ゆったりとした上りになります。倉見山分岐から倉見山まではもしかしたら1、2回ルートに迷うかもしれませんから油断は禁物。道が細くなったりもします。しかし尾根は広く見通しはいいので危険性はそこまでないかと。

<倉見山から向原峠(向原分岐)まで>
 ここから一気に道幅が狭くなります。道も獣道といった感じとなり、周囲に木々があるも1メートル向こうは崖、といった道が珍しくなくなってきます。杓子山へと向かう途中で一旦山肌を下る為、急な下り坂も出てきますが上手い具合に自然の足場・階段が出来上がっているのでまだ何とかなります。しかしこの辺りから危険を感じ始めます。

<向原峠から杓子山まで>
 肩幅ほどあるかどうかも分からない道幅で45〜60度位ある斜面、岩肌、岩壁を登って行きます。道を一歩外れれば当然急角度な斜面です。トラロープなどの整備は一切ありません。赤テープだって珍しいくらい。両手を使って岩や木の根を掴んで登っていきましょう。足元は枯れ葉で見え難い上に滑りやすくなってるからね。所々休憩のように広くゆるやかな道もありますが、上記の様な状況が大体だと思ってください。
 道は以外に分かります。しかし全体の七割ほど。分からなくなる所が何度も出て来ると思うので一旦見に行ってから戻ったり、どういけば安全に登れるか、「これ道じゃないだろ…」と思う所が唯一の道だったり、とかなり慎重に考えて行きましょう。杓子山へ向かうルートでは急すぎる下り坂はなかったと思います。
 崖と崖の間を渡る為に一つの岩を抱きしめ、片足をその岩肌にあるへりに置いて崖を超えなきゃいけないような所もあります。

<杓子山から明見まで>
 大権首峠までは道も広く整備され安全、ではなく安心、ですね。もうホントここまで来たら気楽です。大権首峠から不動の湯まではクルマ一台通れるほどの林道となってます。ゲートまでついたら「不動の湯、近道」の看板と共に道が伸びています。そこを不動の湯へ向かっていけば不動の湯よりコンクリートの一般道に出られます。
まずは小手調べの上り坂。朝という事もあって爽やかで淡い光が木々の脇からもれこんでました
まずは小手調べの上り坂。朝という事もあって爽やかで淡い光が木々の脇からもれこんでました
30分ほど登れば倉見山への稜線に到着。左側には都留市の山々が見えます
30分ほど登れば倉見山への稜線に到着。左側には都留市の山々が見えます
奥の鉄塔足元に登山道の看板が。写真右奥へ進んで行きます。
最近の物なのか、ペットボトルを捨てたバカチンが居たようなのでこれもついでに回収。ポイ捨て×
奥の鉄塔足元に登山道の看板が。写真右奥へ進んで行きます。
最近の物なのか、ペットボトルを捨てたバカチンが居たようなのでこれもついでに回収。ポイ捨て×
枯れ葉で道がわからなくなる。左側に赤テープが並んでいるが、稜線沿いではない。正面下にある石から右側にも水色テープのついた道があるように見えるのでそちらへ行く。
枯れ葉で道がわからなくなる。左側に赤テープが並んでいるが、稜線沿いではない。正面下にある石から右側にも水色テープのついた道があるように見えるのでそちらへ行く。
ゆるやかなアップダウン、平坦な道が続く。季節柄なのか木々がありながらも周囲の見渡しもよく、稜線の両サイドも急ではないので怖くなく気持ちのいいコース
ゆるやかなアップダウン、平坦な道が続く。季節柄なのか木々がありながらも周囲の見渡しもよく、稜線の両サイドも急ではないので怖くなく気持ちのいいコース
倉見分岐。特に迷う要素もなくあっさり。チェックポイント。
倉見分岐。特に迷う要素もなくあっさり。チェックポイント。
少し角度がついてくるが、最初の上りと同等かそれ以下か。それほどではない。途中トラロープがしかれているゾーンもある。
少し角度がついてくるが、最初の上りと同等かそれ以下か。それほどではない。途中トラロープがしかれているゾーンもある。
倉見山山頂。富士山と東桂の街が綺麗に見えます
倉見山山頂。富士山と東桂の街が綺麗に見えます
何も表記が無いため山頂で行き止まりの様に思えてしまうけど、ちゃんと道があります。ここを少し行けば見晴らしのいい立派なベンチが二つもあるよ! ここは狭いのでそこでお弁当などいかがでしょうか
何も表記が無いため山頂で行き止まりの様に思えてしまうけど、ちゃんと道があります。ここを少し行けば見晴らしのいい立派なベンチが二つもあるよ! ここは狭いのでそこでお弁当などいかがでしょうか
吉田の街もはっきりと!
吉田の街もはっきりと!
さぁここから杓子山へ向かっていきます。道が狭くなり雰囲気が一変。でもまだ慌てるほどではない
さぁここから杓子山へ向かっていきます。道が狭くなり雰囲気が一変。でもまだ慌てるほどではない
相定ヶ峰?の分岐。 チェックポイント。
相定ヶ峰?の分岐。 チェックポイント。
ここら辺から道を探すような機会が増えて来る。写真に映る黒いゴムケーブルが少しの間ちょっとしたルート指示代わりとなるが、なんだろこれ?
ここら辺から道を探すような機会が増えて来る。写真に映る黒いゴムケーブルが少しの間ちょっとしたルート指示代わりとなるが、なんだろこれ?
勿論両サイドは斜面ですよ。こんな道がここの定番です
勿論両サイドは斜面ですよ。こんな道がここの定番です
向原峠分岐点。真っ直ぐ進みます。
写真じゃわかりずらいですがこの真っ直ぐの道から一気に急角度、細道、と本気を出して来てます。
向原峠分岐点。真っ直ぐ進みます。
写真じゃわかりずらいですがこの真っ直ぐの道から一気に急角度、細道、と本気を出して来てます。
首を上へ上げて撮影してます。「ええっこれ昇るの!?」って驚く男が一人…。
首を上へ上げて撮影してます。「ええっこれ昇るの!?」って驚く男が一人…。
正面の岩を真っ直ぐ越えていきます。両サイド急斜面。
正面の岩を真っ直ぐ越えていきます。両サイド急斜面。
前の写真を撮影した場所から動かず左側を撮った写真です。
「なんだ、ただの枯れ葉の雑木林じゃないか」って?
残念、頭を下に45度位落として撮った写真なんですコレ。
前の写真を撮影した場所から動かず左側を撮った写真です。
「なんだ、ただの枯れ葉の雑木林じゃないか」って?
残念、頭を下に45度位落として撮った写真なんですコレ。
時々休憩地点の様にこんな感じの広めなルートも存在します。ただこういう所は枯れ葉でルートが消えてる所もある為、何度か道を確認したりもしました。
時々休憩地点の様にこんな感じの広めなルートも存在します。ただこういう所は枯れ葉でルートが消えてる所もある為、何度か道を確認したりもしました。
少し穏やかなルートが続きます。ただここ、下ってくんですよね。そのつど正面に見える杓子山が大きくなってくんで、「どれだけ急角度を登らされるんだ…」ってひやひやしました。
少し穏やかなルートが続きます。ただここ、下ってくんですよね。そのつど正面に見える杓子山が大きくなってくんで、「どれだけ急角度を登らされるんだ…」ってひやひやしました。
一旦下りおえ、再度昇りスタート
一旦下りおえ、再度昇りスタート
以外に案外ちゃんと道がわかるんですね。急な岩肌でも、尾根でも。不思議でした。
以外に案外ちゃんと道がわかるんですね。急な岩肌でも、尾根でも。不思議でした。
1410メートルの分岐点。ここから寿駅へ迎えます。久しぶりに見た人工物。ここから扚子山までは人工物が増えてきます。
1410メートルの分岐点。ここから寿駅へ迎えます。久しぶりに見た人工物。ここから扚子山までは人工物が増えてきます。
例の如く両サイドは急斜面。
例の如く両サイドは急斜面。
根元神社との分岐点です。根元神社への道を進むとすぐにタオルが木にかかっているのが見えます。そこを左へ曲がるとあります。
何を奉ってるんでしょうかね? どんな物かはあなた自身でお確かめください。本当に「秘密の祠」って感じです。
根元神社との分岐点です。根元神社への道を進むとすぐにタオルが木にかかっているのが見えます。そこを左へ曲がるとあります。
何を奉ってるんでしょうかね? どんな物かはあなた自身でお確かめください。本当に「秘密の祠」って感じです。
さぁラストスパート! 岩肌に張り付く濃赤の植物が見られるようになってきました。
さぁラストスパート! 岩肌に張り付く濃赤の植物が見られるようになってきました。
最大の難所。道は正面に見える岩だけ。あとは崖です。対岸とは数メートル離れてます。
最初道が崩れ落ちてしまって無いかと本気で思いました。
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最大の難所。道は正面に見える岩だけ。あとは崖です。対岸とは数メートル離れてます。
最初道が崩れ落ちてしまって無いかと本気で思いました。
そして杓子山到着です! もうほんと嬉しかった…
そして杓子山到着です! もうほんと嬉しかった…
大権首峠の分岐より高座山へ行かず道を右へ行くと、このような砂利の林道が下まで続いています。
大権首峠の分岐より高座山へ行かず道を右へ行くと、このような砂利の林道が下まで続いています。

感想

いやぁ、今回は怖かった。もうこのルートは行きません(笑)

 一ヶ月ほど前杓子山を登った時、天気が悪く景色を堪能出来ませんでした。なのでしっかり景色を見るためにももう一度杓子山へ登りたかったのですが、同じルートを通ってもつまらない。なので倉見山からのルートを計画したのでした。

 事前情報として「倉見〜杓子間は大変だ」という情報を得てはいたのですが具体的にどの程度かわからなく、ヤマレコでもあまり写真などの情報が見つからなかった為、自ら行って確かめてきました。
 倉見山に関しては全体的に穏やかなルート構成だったし、稜線から街の景色がよく見えて楽しかったんですが…。それ以降は初心者が一人で行くような所ではなかったですね。

 コースは細いし両サイドに何も無い状態が普通だし、両手を使ってロッククライミングみたいに登らないと怖くてやってられない。足を滑らしたらどうなるか想像したくもない所ばかりでした。高い場所を進む際、よく「足元を見るな」といいますが、後ろを振り返るのは勿論、左右を見るだけでも足がすくみましたね。
 「前だけ見てろ」。人生の格言ですね。(なんのこっちゃ)

 だんだんと慣れて来たのか、それとも早くこの場所を出たかったのか、途中早足になってたのは以外でした。途中で一度ルート取りに失敗したのか、しっかりした足場の無い急斜面を登るはめになった事がありましたが、そこではさすがに一段落つけた後、震えが数分止まらないという事態に…。

 ここのレベルはどの程度なんでしょうか? こんなのが中級者向け以上の山はゴロゴロしてるの? 一人で行ってる人、特に杓子から倉見へ下って行く人は凄いなと思いました。…絶対無理です。

ホント良い勉強でした。当分は〜登山はお腹一杯です



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