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Yamareco

記録ID: 659823
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

岡山県奈義町那岐山 滝~Cコース~那岐山~Aコース~八巻山

2015年06月14日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:06
距離
10.2km
登り
1,097m
下り
1,092m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:41
休憩
0:26
合計
5:07
8:50
18
第二駐車場
9:08
9:08
7
9:15
9:16
1
9:17
9:18
50
10:41
10:45
32
11:17
11:18
5
11:23
11:29
20
水場(土師川源流水飲み場)
11:49
11:54
16
那岐山
12:10
12:11
2
12:13
12:14
47
13:01
13:04
30
13:34
13:36
21
13:57
ゴール地点(駐車場)
豊かな自然を楽しむ那岐山バラエティコース
歩行距離10km、歩行時間4時間30分、歩行数19,900歩
天候 晴れ(麓)時々曇り(稜線)
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 那岐(なぎ)山麓山の駅からさらに奥へ進むと道路沿いに第2駐車場<写真01>があり、車を7・8台停めることができます。トイレもあります。
 ここが満車ならアプローチするコースにもよりますが、少し戻ってB・Cコースに通じる道沿いに2ヶ所ほど駐車できる所があります。最悪、路肩に広いスペースがある所がいくつかありますので、人が多い時でも駐車スペースを確保することができます。
コース状況/
危険箇所等
 那岐(なぎ)山の登山コースは奈義町が発行している「那岐山麓トレッキングマップ」で、モデルコース、ビューポイント、コースタイム等が分かるなど、人気の山だけに事前に資料を集めやすく、安全かつ安心して登山を楽しむことができます。
 登山口近くの蛇淵の滝から先のコースは滝がいくつも出てきますが、登山道から逸れて滝を見に行くルートが分かりにくいです。特に標識があるわけでもなく、地形図に道が描かれているわけでもありませんので、目(ルート探索)と耳(水の音の聞き分け)と勘(滝のありそうな地形よみ)を頼りに踏み跡を進んで行くことになります。もちろん、特に滝をスルーする場合は安全な道を歩き続けることができます。
 Cコース、稜線、Aコースは道が整備され、安全で、かつ分岐で道標が必ずついていますので、ほとんど地図を見ずに山行ができます。この日はCコースと稜線上で多くの登山客に出会いました。ポピュラーなコースは、Cコース~稜線(那岐山)~Bコースのようです。
 Aコース(東コース)は那岐山から下りてくると、Bコースとの分岐点から慈母峰に向かう高度差約100mの強烈な登りがあります。階段状ですので歩きやすいのですが、傾斜がきつく、今回のコース上でもっともハードな登り(下り)でした。
 菩提寺との分岐から八巻(はちまき)山までのルートはやや不明瞭な所もありますが、道標が要所でついているので、誤って林道に進まない限りは問題ありません。八巻山からの下りは歩きやすいようにジグザグ道になっていました。
その他周辺情報  那岐山の麓の奈義町役場の隣に現代美術館があります。池に面した喫茶室から借景になっている那岐山を望むことが出来ます。牧歌的な周りの風景の中にあって、ちょっと風変わり(モダニズムアート)で前衛的な興味をそそる美術館です。
 ほぼ毎月イベントも実施され、6月20日から7月20日まではワイヤーを使って人物や乗り物、動物などの身近な存在をモチーフに立体造形作品を制作するワイヤーアーティストの中根賢治氏による作品展が開催されます。
01那岐山麓第2駐車場
滝を巡る場合はここを起点にするのがよいでしょう。山の駅を除く駐車場でトイレがあるのはここだけです。
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01那岐山麓第2駐車場
滝を巡る場合はここを起点にするのがよいでしょう。山の駅を除く駐車場でトイレがあるのはここだけです。
02蛇淵の滝コース入口
第2駐車場からすぐに沢沿いの道に入ります。納涼感抜群です。砂利や石が埋まった道ですが、滑る心配はあまりありません。
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02蛇淵の滝コース入口
第2駐車場からすぐに沢沿いの道に入ります。納涼感抜群です。砂利や石が埋まった道ですが、滑る心配はあまりありません。
03蛇淵の滝その1
地元に伝わる巨人伝説「さんぶたろう」の母親である大蛇が、人間である夫に正体を見られたため身を隠したとされます。
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03蛇淵の滝その1
地元に伝わる巨人伝説「さんぶたろう」の母親である大蛇が、人間である夫に正体を見られたため身を隠したとされます。
04蛇淵の滝その2
蛇淵の滝遊歩道の終点です。近くに休憩舎もあり、時間があれば滝のマイナスイオンでも浴びながらゆったりした時間を過ごせます。
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04蛇淵の滝その2
蛇淵の滝遊歩道の終点です。近くに休憩舎もあり、時間があれば滝のマイナスイオンでも浴びながらゆったりした時間を過ごせます。
05蛇淵の滝その3
周りは原生林で囲まれ、滝に落ちる水が涼しげな音を響かせていました。幸先のいい山行となりました。
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05蛇淵の滝その3
周りは原生林で囲まれ、滝に落ちる水が涼しげな音を響かせていました。幸先のいい山行となりました。
06ドクダミ
4枚の花弁のように見える部分は花弁ではありません。これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、そして中心部の黄色い部分がたくさんの花の集合体です。
06ドクダミ
4枚の花弁のように見える部分は花弁ではありません。これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、そして中心部の黄色い部分がたくさんの花の集合体です。
07ミヤコイバラ
山地の乾燥した場所に生育する落葉広葉低木で、茎にはカギ形の鋭いトゲがあり、他のものに寄りかかり成長します。おしべがいっぱいで黄色いやくが目立っていました。
07ミヤコイバラ
山地の乾燥した場所に生育する落葉広葉低木で、茎にはカギ形の鋭いトゲがあり、他のものに寄りかかり成長します。おしべがいっぱいで黄色いやくが目立っていました。
08ノアザミ
茎の先に頭花を上向きにつけ、筒状花をたくさんワイルドに咲かせていました。
08ノアザミ
茎の先に頭花を上向きにつけ、筒状花をたくさんワイルドに咲かせていました。
09スイカズラ
管状になった花を引き抜き、細い側から吸うと、良い香りがあって、蜜も甘く、蔓性(つるせい=カズラ)植物の為、スイカズラ(吸い蔓)の名が有るとされています。
09スイカズラ
管状になった花を引き抜き、細い側から吸うと、良い香りがあって、蜜も甘く、蔓性(つるせい=カズラ)植物の為、スイカズラ(吸い蔓)の名が有るとされています。
10マタタビ
マタタビの葉は、芽だしの頃は緑であり、その後に白い斑紋ができ、やがて再び緑色になると言われています。花が咲くころに訪花昆虫の目印になっているのでしょうか?つぼみがたくさんできていました。
10マタタビ
マタタビの葉は、芽だしの頃は緑であり、その後に白い斑紋ができ、やがて再び緑色になると言われています。花が咲くころに訪花昆虫の目印になっているのでしょうか?つぼみがたくさんできていました。
11アカハライモリ
陸地を歩いていたので、一瞬“トカゲ?”と思ったのですが、お腹が赤色でした。水中から出てきて何を狙っているのでしょうか。
11アカハライモリ
陸地を歩いていたので、一瞬“トカゲ?”と思ったのですが、お腹が赤色でした。水中から出てきて何を狙っているのでしょうか。
12追込(おいこみ)滝
いったん分岐から階段を下り、トレッキングマップにある一の滝方向へと沢沿いに引き返すと沢の標高650m地点で出てきました。周辺は整備された遊歩道で、見下ろす位置にベンチがあり、近くに「追込(おいこみ)滝」と書いてありました。一の滝に似ている気もします。
12追込(おいこみ)滝
いったん分岐から階段を下り、トレッキングマップにある一の滝方向へと沢沿いに引き返すと沢の標高650m地点で出てきました。周辺は整備された遊歩道で、見下ろす位置にベンチがあり、近くに「追込(おいこみ)滝」と書いてありました。一の滝に似ている気もします。
13滝コースフィナーレ
追込滝の上部の北西支流上に出てきました。滝を見下ろすと、幾重にも段差がありビジュアル的には風流な滝でした。ここから先は尾根道に入りました。トレッキングマップの二の滝を探していったんは細い踏み跡を辿り沢のほとりに出ようとしましたが、見えそうにないため引き返しました。
13滝コースフィナーレ
追込滝の上部の北西支流上に出てきました。滝を見下ろすと、幾重にも段差がありビジュアル的には風流な滝でした。ここから先は尾根道に入りました。トレッキングマップの二の滝を探していったんは細い踏み跡を辿り沢のほとりに出ようとしましたが、見えそうにないため引き返しました。
14名木(なぎ)の城跡
奈義(なぎ)町の那岐(なぎ)山の名木(なぎ)城跡!韻を踏んでしまいました(*_*)段々畑状に造られた城のようでした。遊歩道が整備されており、ロープ沿いに歩きました。
14名木(なぎ)の城跡
奈義(なぎ)町の那岐(なぎ)山の名木(なぎ)城跡!韻を踏んでしまいました(*_*)段々畑状に造られた城のようでした。遊歩道が整備されており、ロープ沿いに歩きました。
15名木(なぎ)の城跡解説
中世(15世紀ごろ)の山城にありがちな曲輪(くるわ)という削平・盛土された平面空間を幾重にも造り、その先に曲輪を区画したり分断するため、峰や尾根を堀で切った堀切(ほりきり)が設けられたようです。
15名木(なぎ)の城跡解説
中世(15世紀ごろ)の山城にありがちな曲輪(くるわ)という削平・盛土された平面空間を幾重にも造り、その先に曲輪を区画したり分断するため、峰や尾根を堀で切った堀切(ほりきり)が設けられたようです。
16オトシブミの仲間のゆりかご
オトシブミ(中の昆虫の名前も同じ)はその中で孵化した幼虫が成虫になるまでの食料兼シェルターです。ファーブル昆虫記にも出てきました。ベンチ周辺の地面にいっぱい転がっていたので、踏まないよう気を付けました。
16オトシブミの仲間のゆりかご
オトシブミ(中の昆虫の名前も同じ)はその中で孵化した幼虫が成虫になるまでの食料兼シェルターです。ファーブル昆虫記にも出てきました。ベンチ周辺の地面にいっぱい転がっていたので、踏まないよう気を付けました。
17名木の城跡とCコース分岐
中世の城跡コースはここが終点です。標高700mぐらいからCコースに合流します。
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17名木の城跡とCコース分岐
中世の城跡コースはここが終点です。標高700mぐらいからCコースに合流します。
18Cコース合流前の渡渉点
水量はそれなりに多いですが、大雨でも降らない限りは登山靴でも十分に渡れます。今回のルートではいくつか渡渉点がありましたが、すべて平らな石を飛び石状に並べて安全に渡れるようにしてありました。
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18Cコース合流前の渡渉点
水量はそれなりに多いですが、大雨でも降らない限りは登山靴でも十分に渡れます。今回のルートではいくつか渡渉点がありましたが、すべて平らな石を飛び石状に並べて安全に渡れるようにしてありました。
19城・滝コースCコース分岐
この分岐からはCコースと言われた那岐山までの尾根ルートになります。とても歩きやすい道です。
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19城・滝コースCコース分岐
この分岐からはCコースと言われた那岐山までの尾根ルートになります。とても歩きやすい道です。
20ヤマツツジ
よく咲いていました。周辺にはコガクウツギの花もたくさん見られました。
20ヤマツツジ
よく咲いていました。周辺にはコガクウツギの花もたくさん見られました。
21アサヒナカワトンボ♀
アサヒナカワトンボが舞う渓流があることは、那岐山の自然の豊かさや美しさを象徴しているように思います。
21アサヒナカワトンボ♀
アサヒナカワトンボが舞う渓流があることは、那岐山の自然の豊かさや美しさを象徴しているように思います。
22エゴノキ
長い花柄があって垂れ下がるので、下から見上げる位置に咲いていると美しく見えます。周辺のウツギやタニウツギは散り急いでいました。
22エゴノキ
長い花柄があって垂れ下がるので、下から見上げる位置に咲いていると美しく見えます。周辺のウツギやタニウツギは散り急いでいました。
23シソバタツナミ
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色をした唇形の花をたくさんつけています。ここから何度も見かけました。
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23シソバタツナミ
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色をした唇形の花をたくさんつけています。ここから何度も見かけました。
24コナスビ
合弁花ですが花びらが五つに深く切れ込んでいるため、離弁花に見えます。花後、小さな丸い実をつけ、この果実がナスビに似ているとされています。
24コナスビ
合弁花ですが花びらが五つに深く切れ込んでいるため、離弁花に見えます。花後、小さな丸い実をつけ、この果実がナスビに似ているとされています。
25大神岩標高1,000m
山岳修行の場であった名残か、「大日如来」と「不動明王」という文字が刻んであるそうですが、わかりませんでした。
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25大神岩標高1,000m
山岳修行の場であった名残か、「大日如来」と「不動明王」という文字が刻んであるそうですが、わかりませんでした。
26大神岩先端&ヤマツツジ
晴れていれば、広大な日本原高原の美しい眺めがヤマツツジ越しに展開します。この日の大神岩は混んでいました。
26大神岩先端&ヤマツツジ
晴れていれば、広大な日本原高原の美しい眺めがヤマツツジ越しに展開します。この日の大神岩は混んでいました。
27ガマズミ
柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになって見えます。
27ガマズミ
柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになって見えます。
28キイチゴの仲間?
ニガイチゴに花の形や咲き方が似ていますが、葉が違うようです。ここからしばらくこの花を見かけました。
28キイチゴの仲間?
ニガイチゴに花の形や咲き方が似ていますが、葉が違うようです。ここからしばらくこの花を見かけました。
29アキグミ
初夏に黄色の花を付け、秋に朱から赤色の直径8mmほどの実を付けます。トマトの7〜17倍のリコペンを含むと言われています。
29アキグミ
初夏に黄色の花を付け、秋に朱から赤色の直径8mmほどの実を付けます。トマトの7〜17倍のリコペンを含むと言われています。
30タンナサワフタギ
タンナ(耽羅)は済州島の古名でこの樹木の発見地です。サワフタギとは「沢蓋木」と書き、沢をおおうように茂る様子から名付けられました。
30タンナサワフタギ
タンナ(耽羅)は済州島の古名でこの樹木の発見地です。サワフタギとは「沢蓋木」と書き、沢をおおうように茂る様子から名付けられました。
31那岐山と滝山分岐&休憩舎
稜線に出ると、トイレ休憩舎があります。西に行けば滝山、東に進めば那岐山です。
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31那岐山と滝山分岐&休憩舎
稜線に出ると、トイレ休憩舎があります。西に行けば滝山、東に進めば那岐山です。
32那岐山三角点峰
標高1,240mの三角点がありました。ここから那岐山ではなく、鳥取県側に少し下りることにしました。「水場」の道標に従い、踏み跡を辿ります。途中から踏み抜きに注意しながら黒土と丸太の階段を下りました。
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32那岐山三角点峰
標高1,240mの三角点がありました。ここから那岐山ではなく、鳥取県側に少し下りることにしました。「水場」の道標に従い、踏み跡を辿ります。途中から踏み抜きに注意しながら黒土と丸太の階段を下りました。
33土師川源流水飲み場
三角点を200m程、鳥取県側に下った所に水飲み場(湧き水)がありました。千代(せんだい)川支流土師(はじ)川源流の碑が立っていました。
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33土師川源流水飲み場
三角点を200m程、鳥取県側に下った所に水飲み場(湧き水)がありました。千代(せんだい)川支流土師(はじ)川源流の碑が立っていました。
34土師川源流オタマジャクシ
水を一杯飲んだ後に水中にヤマアカガエルのオタマジャクシがたくさんいることに気が付きました。
34土師川源流オタマジャクシ
水を一杯飲んだ後に水中にヤマアカガエルのオタマジャクシがたくさんいることに気が付きました。
35サラサドウダン
花の姿を更紗染めの模様に見立てたのが名の由来とされています。 別名をフウリンツツジとも言います。紅葉も燃えるように美しいので秋も楽しみです。かなり散っていました。間に合ってよかったです。
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35サラサドウダン
花の姿を更紗染めの模様に見立てたのが名の由来とされています。 別名をフウリンツツジとも言います。紅葉も燃えるように美しいので秋も楽しみです。かなり散っていました。間に合ってよかったです。
36那岐山神の岩?
那岐山のピーク近くに突然、神代の神跡と伝えられる場所が出てきます。トレッキングマップには載っていますが道標はなく、たまたまルートを逸れて踏み跡を辿ったらありました。
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36那岐山神の岩?
那岐山のピーク近くに突然、神代の神跡と伝えられる場所が出てきます。トレッキングマップには載っていますが道標はなく、たまたまルートを逸れて踏み跡を辿ったらありました。
37天照大御神岩
神跡の南側岸壁には「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」という神名が刻まれていました。
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37天照大御神岩
神跡の南側岸壁には「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」という神名が刻まれていました。
38奈義神岩
さらに、その<写真37>横には「奈義神」という神名が刻まれていました。
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38奈義神岩
さらに、その<写真37>横には「奈義神」という神名が刻まれていました。
39那岐山ピーク
岡山県の山には珍しく、広々とした安定感抜群のピークです。多くの人を惹きつけてきたのも頷けます。これで天候がよければ…
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39那岐山ピーク
岡山県の山には珍しく、広々とした安定感抜群のピークです。多くの人を惹きつけてきたのも頷けます。これで天候がよければ…
40タニウツギ
通常はもっと薄い色ですが、この山域には淡い紅色のものもありました。花は美しいのですが、火事花と呼ばれるなど、なぜか縁起の悪い花とされています。稜線上にたくさん咲いていました。
40タニウツギ
通常はもっと薄い色ですが、この山域には淡い紅色のものもありました。花は美しいのですが、火事花と呼ばれるなど、なぜか縁起の悪い花とされています。稜線上にたくさん咲いていました。
41サラサドウダン
サラサドウダンは稜線上に何本もありました。木によってはかなり散っていますが、もうしばらく楽しめそうです。
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41サラサドウダン
サラサドウダンは稜線上に何本もありました。木によってはかなり散っていますが、もうしばらく楽しめそうです。
42ニシキウツギ
花は淡い黄色を帯びており、咲き進むと紅色に変わるようです。 初めから花の色が紅色のものもありベニバナニシキウツギと呼ばれています。これも稜線上に何本もありました。クリーム色の花も多く、これから本番のようです。
42ニシキウツギ
花は淡い黄色を帯びており、咲き進むと紅色に変わるようです。 初めから花の色が紅色のものもありベニバナニシキウツギと呼ばれています。これも稜線上に何本もありました。クリーム色の花も多く、これから本番のようです。
43AコースとBコース分岐
那岐山の登山者の多くはAコースよりもBコースを選びます。距離が短く緩やかなためでしょうか。
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43AコースとBコース分岐
那岐山の登山者の多くはAコースよりもBコースを選びます。距離が短く緩やかなためでしょうか。
44標高1,201m地点Aコース分岐
標高1,201m地点が鳥取県側の下りとAコースの分岐となります。ここからは黒土の上に小石や落ち葉があるので滑らないように注意します。
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44標高1,201m地点Aコース分岐
標高1,201m地点が鳥取県側の下りとAコースの分岐となります。ここからは黒土の上に小石や落ち葉があるので滑らないように注意します。
45ミヤマヨメナ
野菊の仲間にしては珍しく春から夏にかけて花が咲き、他の野菊が盛りを迎える10月頃には、すっかり花期を終えています。
45ミヤマヨメナ
野菊の仲間にしては珍しく春から夏にかけて花が咲き、他の野菊が盛りを迎える10月頃には、すっかり花期を終えています。
46Aコース6合目分岐
この分岐からBコースに向かうこともできます。訓練のため?敢えてそのままAコースを進みました。
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46Aコース6合目分岐
この分岐からBコースに向かうこともできます。訓練のため?敢えてそのままAコースを進みました。
47Aコース慈母峰への登り
今回のコースでもっともハードな登りを迎えました。階段状になっているので、歩幅のごまかしが効きません。この先、15分ほど急傾斜が続きました。
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47Aコース慈母峰への登り
今回のコースでもっともハードな登りを迎えました。階段状になっているので、歩幅のごまかしが効きません。この先、15分ほど急傾斜が続きました。
48キンモンガ
アゲハモドキガ科に分類される昼行性の蛾です。多くの蛾は天敵の鳥を恐れ昼間は飛びませんが、この子は堂々とお昼にAコースを彷徨っていました。通常はもっと黄色いのですが、たまにこのような白っぽいのもいます。
48キンモンガ
アゲハモドキガ科に分類される昼行性の蛾です。多くの蛾は天敵の鳥を恐れ昼間は飛びませんが、この子は堂々とお昼にAコースを彷徨っていました。通常はもっと黄色いのですが、たまにこのような白っぽいのもいます。
49慈母峰ピーク
Aコースのほぼ中間点ぐらいに標高1,009mの三角点がありました。地元では慈母(じぼ)峰と呼ばれています。晴れた日には那岐山連峰の眺望が広がります。
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49慈母峰ピーク
Aコースのほぼ中間点ぐらいに標高1,009mの三角点がありました。地元では慈母(じぼ)峰と呼ばれています。晴れた日には那岐山連峰の眺望が広がります。
50森のクマさんの足跡
獣の大きな置き土産が増えたと思っていた矢先、生々しいツキノワグマの足跡を見つけました。長さは20cmほどなので後ろ足のようです。人間を恐れているのか、姿を現すことはありませんでした。
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50森のクマさんの足跡
獣の大きな置き土産が増えたと思っていた矢先、生々しいツキノワグマの足跡を見つけました。長さは20cmほどなので後ろ足のようです。人間を恐れているのか、姿を現すことはありませんでした。
51ウツギ
<写真40>のタニウツギはスイカヅラ科ですが、ウツギはユキノシタ科です。この周辺のウツギはまだ見頃でした。
51ウツギ
<写真40>のタニウツギはスイカヅラ科ですが、ウツギはユキノシタ科です。この周辺のウツギはまだ見頃でした。
52八巻城跡と菩提寺の分岐
この分岐から八巻山(城跡)方面は林道と交わったりで少しわかりにくい所もありますが、要所で道標がついていますので、問題ありません。
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52八巻城跡と菩提寺の分岐
この分岐から八巻山(城跡)方面は林道と交わったりで少しわかりにくい所もありますが、要所で道標がついていますので、問題ありません。
53八巻城跡堀切(ほりきり)
堀切は峰や尾根を堀で切った山城特有の防御手段です。これを設けることにより敵の侵入を阻むことができます。
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53八巻城跡堀切(ほりきり)
堀切は峰や尾根を堀で切った山城特有の防御手段です。これを設けることにより敵の侵入を阻むことができます。
54八巻城跡解説
曲輪(くるわ)と堀切(ほりきり)などの山城に関する解説が載っていました。
54八巻城跡解説
曲輪(くるわ)と堀切(ほりきり)などの山城に関する解説が載っていました。
55八巻城跡展望地
木々が茂った八巻山ピークを過ぎると見晴らしのいい展望地です。ここに城の最前線○○の丸があったのでしょう。遠くの山々は霞んでよく見えませんでした。作業道のような道からきれいな遊歩道を下ります。
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55八巻城跡展望地
木々が茂った八巻山ピークを過ぎると見晴らしのいい展望地です。ここに城の最前線○○の丸があったのでしょう。遠くの山々は霞んでよく見えませんでした。作業道のような道からきれいな遊歩道を下ります。
56大別当山と八巻山を結ぶ吊橋
この吊橋を渡ると、大別当城跡への道に通じます。今回は次回以降の楽しみとし、この吊橋の下の道路を下り、駐車場に戻りました。
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56大別当山と八巻山を結ぶ吊橋
この吊橋を渡ると、大別当城跡への道に通じます。今回は次回以降の楽しみとし、この吊橋の下の道路を下り、駐車場に戻りました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 手袋(防水加工) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 偶然だと思いますが、那岐山(なぎさん、なぎせん)を登ると、麓では天候が安定していても、稜線に出るとガスに覆われることが多いです。さらには稜線に強風が吹くことも多く、ピークでなかなか落ち着いてゆっくりと時間を費やすことができません。那岐山の北側には、鳥取県の千代(せんだい)川が北の方へ流れています。その谷が北に開いたV字状をしていて、北風の時には南の方ほど風が集まり強くなります。そのVの付け根のところが那岐山になりますので、風が吹きやすく、上昇気流が生じやすい山なのかもしれません。今回は叶いませんでしたが、次にピークに来るときは360度パノラマ展望〜日本海から瀬戸内海まで〜を楽しみたいものです。

 那岐山に登る楽しみのひとつは季節ごとに豊かに表情を変える花に出会えることです。今回も写真で紹介しているように、サラサドウダンをはじめたくさんの花を観賞することができました。もう2週間もすれば、ササユリも開花するかもしれません。秋までは常に旬の花が目の保養となってくれるでしょう。
 また、鳥や鹿、そしてツキノワグマなどの動物がこの時期は特に活発に活動をしているのがうかがえます。人間の通り道(山道)に堂々と置き土産を残していきます。特にAコースは置き土産の宝庫?でした。
 
 今回初の試みとして、沢沿いの道からアプローチをし、滝めぐりをすることにしました。登山口近くの蛇淵(じゃぶち)の滝から上部は高度が高い割には比較的水量が豊かな沢がいくつか枝分かれしており、所々で滝が見られます。ただし、沢登りそのものは難しいので、道がしっかりとついている尾根を巻き道したりトラバースしたりしながら、滝がありそうな適当な所でルートを逸れて見に行く必要があります。この日は気温が高かったので、滝や沢はクーラーの役割を果たしてくれました。やはり夏山には沢や滝は不可欠です。

 コースの序盤と終盤では山城跡を訪れました。ほとんど山の自然と同化していましたが、堀切(ほりきり)といって、峰や尾根を堀で切った山城特有の防御手段が施されているシーンも見ることができました。この堀切を設けることにより、尾根筋からの連続性を意図的になくすことができ、敵の侵入を阻むことができるようです。また機会があれば今回行けなかった大別当城跡など「中世の山城コース」を時間をかけてゆっくりと周ってみたいものです。

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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 中国山地東部 [日帰り]
那岐山Cコース往復・第三駐車場起点
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5
ハイキング 中国山地東部 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5
雪山ハイキング 中国 [日帰り]
Aコースから山頂と滝山、Cコース下り
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 中国山地東部 [日帰り]
奈義町から那岐山周回
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

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