栗子山塊 叶道沢 ユノムラ沢 クロノ沢 地神沢
- GPS
- 05:15
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 671m
- 下り
- 657m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 5:16
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここの駐車地点までの林道は荒れ気味。春先という事もあると思うが、泥濘や折れた枝が散乱している為、運転は慎重に。 手前にも何ヶ所か駐車スペースはあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
摺上川(すりかみ)叶道沢上流 ユノムラ沢 クロノ沢 地神沢 体感1級 フェルト◯ 水量平水 SBなし 魚影濃い ■ユノムラ沢 下降 駐車地点先のロープゲート脇から踏み跡を辿りユノムラ沢へ入渓。アプローチは5分くらい。 狭い沢幅のゴーロを下降して行くと、次第にナメが現れる。難所はなく順調に下降して行くと、445m付近に5mナメ滝と8m滝。 まとめて左岸から巻き下れそうだったが、捨て縄不要のいい立木もあるので、2回に分けて懸垂下降。 因みに遡行の場合、どちらもシャワーで直登出来ると思うが、8m滝は立ってるのでザイル要。 さらに下降すると沢幅も広がりナメが続く。5mのナメ滝があるが、右岸にトラロープあり。 395m付近で本流に合流。 ■クロノ沢右俣遡行 沢幅一杯のナメが広がる本流を少し遡行すると、415m付近で右岸からクロノ沢が出合う。 出合いには両岸に絶好の幕営適地あり。 クロノ沢に入ってもナメがずっと続き、平和感満載である。滝らしい滝は2〜3個くらいで、どれも容易である。 490m二俣を右へ進むと3段ナメ滝が現れるが、フリクションで登れる。 次第にナメからゴーロになり、水線も細くなってきた辺りで左岸の斜面に上がり、沢型や緩い斜面を登って林道に出る。 ■地神沢下降 林道が地神沢と交差する場所から地神沢へ入渓し、下降開始。 こちらもゴーロから次第にナメとなり、沢幅一杯のナメが広がる。 クロノ沢よりさらに滝がなく、ホントにナメしかないような沢をペタペタと下る。 あっという間にクロノ沢の出合いに到着。 ■クロノ沢左俣遡行 本日2度目のクロノ沢に入り、490m二俣を今度は左に入る。こちらも出合いからナメ床だが、3m程の細滝を左の岩場から越えると一気に貧相なゴーロとなる。 570m二俣を左沢に進むが、ここで親子熊に遭遇。幸いこちらに気付いてないので、二俣まで少し戻り、姿が見えない場所から笛や声を出し、少し時間を置いてから右沢へ入る。 声を出しながら貧相なゴーロを詰めて林道へ脱渓。 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
東北3大ナメ沢と称される栗子山塊の叶道沢。
その上流部を流れる地神沢とクロノ沢、そしてユノムラ沢。
流域的には摺上川なので栗子山塊になるだろうが、源頭部は七ヶ宿の峠田岳になり、イメージ的にはどちらかと言うと蔵王に近い。
その理由の1つに、入渓地点が下流の茂庭っ子ダム側からではなく、七ヶ宿側からというのがあるだろう。
下流からの入渓も不可能ではないらしいが、色々問題があるようで、近年は七ヶ宿側からの入山が通例となっている。
まだ新緑も芽吹いてないこの時期であるが、シーズン初めの足慣らしも兼ねてのんびりと歩いてみようと思い立った。
行きの道中、峠田岳を見上げると、当然まだ残雪を纏った迫力ある山容が目に飛び込んでくる。
例年なら林道にもまだ雪が残る時期ではあるだろうが、標高の低い入渓地点付近は残雪は皆無。
そこからさらに沢を下降して行くので、今回の遡行下降中に、沢沿いを含め残雪の欠片も確認しなかった。
この日は朝の冷え込みを懸念して少し遅めの出発としたが、沢中には心地よい風が吹き抜け、水もそれほど冷たさを感じなかった。
葉が覆い茂る前の樹木の間からたっぷりの陽が沢に降り注ぎ、キラキラと輝くナメを思う存分に堪能出来た。
どこまでも続く舗装路のようなナメ床を見ると、自然に顔が綻ぶ。
登攀要素は皆無な沢だが、このナメを堪能する為だけにここに来る価値はあるだろう。
豊富な幕営適地と濃い魚影、そこに焚火と酒、そして仲間がいればもう何も言う事はない。
そんな平和感満載の沢を充分に堪能し、何事もなく今回の沢行を終えようとした終盤に、突然親子熊に遭遇。
山や沢に入る時はいつでも熊に会う心構えと覚悟はしてるのでそれ程驚きはないが、親子熊となるとやはり緊張度は高い。
なんとかやり過ごし熊の姿も見えなくなったが、熊がいた方向には進む気にはなれず、最後の詰めだけ隣の枝沢を詰めて無事に駐車地点に辿り着いた。
最後に少々のスパイスが加わった今回の沢旅であったが、噂に違わぬ素晴らしいナメと合わせて思い出に残るいい1日であった。
コメント
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この辺りから二口あたりまではナメになる地質なんでしょうね。
七ヶ宿の大梁川も良いナメが続く沢でした
白石川流域は渓流釣りにはいい沢が多いらしいですよね。
栗子の沢も釣り師の入渓は多いですし。
難所が少なくナメが多いのも似てますね。
沢登り目線だと、釣り師が多い沢は敬遠するんですが、今回は誰も入渓してなかったようです。
釣り師の方達も、叶道沢が沢登りとして人気になってきたので敬遠してるかもしれないですね笑。
この時期は釣り師も沢ヤも少ないでしょうからオススメです😊
去年の夏は特に水量少ないシーズンだったからねぇ😢
こうゆう沢は新緑か晩秋辺りがいいね。
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