ネパール ヒウンチュリ 敗退

1984年09月15日(土) 〜 1984年10月27日(土)

アクセス

利用交通機関：

船

感想

chikutaka8c2d

82年に眺めて気に入ったヒウンチュリに出かけた。だけ。

成果は前に登ったテントピークに別ルートから2回登っただけ。

Y先輩はブータンで6000m峰に登頂しており順化も済んでいた。
カトマンヅでパキスタンで登ってきた弘前医大の方とも接触し
ヒウンチュリを狙っていた

そこへ私が無理やり申しこんだので、彼とのパートナーを組まず、
私と組むことを選んでくれたのだが。

Y先輩は私のアルパインの師匠、後輩思いの師匠である。

単独となった弘前医大の彼はひと足早くキャラバンを開始、サーダーを引っ張って見事登頂。

我々が千葉隊とジョイントでBCに入ったころから天候が不順となってしまった。
テントピークで順化の後アタック。
結局、アンナBCに開いた700mのクーロワールの取り付きが最後となった。
4600m雪崩がひっきりなしに落ちてくる。

帰りのキャラバン途中で気まずく解散した。

自分が情けなく思えて仕方なかった。

学校の先生にも又ヒマラヤに行きたいと申し出ると、

先生は絶句、
「就職だけは決めて行ってください。」
「後のことは知りません。」
「聞かなかったことにしておきますから、勝手に行くのはどうしようもない」

後で他の先生から聞かされたが、
先生、お前が死ぬんじゃないかとホントに心配してたぞ。
そんなまでして行ったのに残念だった。

その後、先輩はエベレストサウスコル上まで到達し
チョオユーに登頂。
私は本当に嬉しかった。