沢日和:南ア「シレイ沢」


コースタイム
シレイ橋(入渓)10:26→12:11・F10→12:41・F16→13:43・F20→14:20・F21→二股→15:49・2235mの左岸のテン場
【7月12日】
テン場5:40→7:45縦走路→8:14薬師岳→11:48夜叉神峠駐車場
天候 | 2日間共に晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・倒木帯が多く、高巻を強いられる。 |
その他周辺情報 | 【幕営適地】 ・二俣を過ぎて次の幅広の滝上、左岸に二張の適地がある。 上流側と下流側を大岩に挟まれた平坦地で水も取りやすい。 ・奥の二俣近くに一張の平坦地。 |
写真
感想
・週の前半は連日の雨。10日になって、やっと雨が止んだ。
11日〜12日は久々の晴れ。沢日和の2日間を当てた。
・シレイ沢(白井沢)は、鳳凰三山の観音岳と薬師岳から水を集めて野呂川に注ぎ込む中級の沢。
・入渓点は、南アルプススーパー林道の「白井橋」。ここから稜線の縦走路までの距離は2400m。標高差が1218m。素行図では、主な滝だけで25。それらを繋ぐ小滝や滑滝を入れたら数えきれないだろう。沢初心者の私にとっては、良い課題だ。
・朝4時頃入渓すれば、力の揃ったパーティーなら11時間〜12時間で夜叉人峠に抜けられるだろう。
・私たちは沢中1泊。1日目に二俣上まで。2日目に稜線の縦走路に詰めあがって夜叉人峠駐車場に戻る。
【7月11日】
・もともと、岩がもろく崩落の激しい山域。また、度重なる大雨で、沢は至る所、倒木だらけ。通過には体力と時間がいる。
・F20が見えてくる頃から、岩が白い花崗岩に替わり、美しい滝がこれまでの苦労を忘れさせてくれる。
・F20は複雑な地形を流れ落る滝。下部は何段もの棚になっていて、上部から見るとそれぞれに浅い釜がある。
・続くF21は、この沢のハイライト。釜をもつ25mの直瀑だ。白い一枚岩の花崗岩を一直線に流れ落ちる様は見事! 空中に舞い上がる水煙も美しい。左岸のスラブか、右岸のスラブからブッシュを高巻く。ここがこの沢で一番難しい所だ。私達は右岸を高巻いた。
・二俣上、2235mの左岸に素晴らしいテン場。上段にタープを張り、下段でたき火。前泊した方だろうか、きれいに切り揃えられた流木が置いてあったので、ありがたく使わせて頂いた。
【7月12日】
・今日も青空。沢の夜明けは格別だ。
・水線が細くなり源頭部の雰囲気になってくる。奥の二俣上で見下ろすと、テント1張分ぐらいの平坦地があった。でも、私たちが幕営した場所の環境には、はるかに劣る。
・最後の水流で水を補給し、涸れ瀑帯を通り過ぎてから右岸に登りあげる。傾斜がきつくなり、喘ぎ喘ぎジグザグに登る。
・最後の這い松帯を漕ぎ出ると、白い花崗岩の縦走路に飛び出した。
・軽装のハイカーがひっきりなしに行き交い、これまでとは打って変わった雰囲気。遡行してきた深い谷を見下ろし、360度の展望を楽しむ。
・夜叉人峠までの縦走路は飽きてしまったが、中級の沢のダイナミックさを満喫できた2日間であった。
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