飛越トンネル〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜小舎〜五郎沢〜黒部本流〜源流〜岩苔乗越〜祖父岳〜雲ノ平〜祖父沢〜本流〜兔平〜赤木沢〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜抜戸岳〜笠ヶ岳〜クリヤ谷〜中尾温泉口
コースタイム
飛越トンネル→北ノ俣岳→黒部五郎岳→五郎小舎CS
8.16
五郎CS→五郎沢→黒部川本流→源流→岩苔乗越→祖父岳→雲ノ平→祖父沢→本流→兔平
8.17
兔平停滞
8.18
兔平→赤木沢→稜線→黒部五郎岳→三俣蓮華岳→双六岳→双六小屋CS
8.19
双六CS→抜戸岳→笠ヶ岳→クリヤ谷→中尾温泉口
天候 | 16日夜から17日夜まで雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
黒部五郎岳稜線ルート 地図だと破線だが、明瞭で歩き易い。道中お花畑があり、のんびり歩ける。個人的には、カールルートの眺めの方が雄大でおすすめ。 五郎沢 五郎の小屋の脇から源頭に入る。立入禁止のロープが張ってあるが、気にせず侵入。際立って危ない箇所はない。段差は大きい。荒っぽい。増水時の難易度はわからない。 黒部川最源流域 支沢より水量多く流れが速い。渡渉を繰り返す。膝丈くらい。雲ノ平へ上がる一般ルートとの交差点から少し上がったところに、乗るも潜るもうまくない雪渓が現れる。そこから、沢沿の一般ルートに乗り、岩苔乗越まで詰めた。 祖父沢 雲ノ平のキャンプサイトのトイレ脇から源頭に入る。最初は、沢に灌木が被さっていて、漕ぐ。すぐ途切れ、時折、小さなナメなどある沢を下る。段差が大きい。五郎沢よりハード。岩魚がたくさん居る。 黒部川、五郎沢出合〜赤木沢出合 黒部川、一、二箇所深い淵があり、高巻く。赤木沢出合は、ぱっと見、増水していると、こんなところを本当に行けるのかという感じで、淵になっており、門のような迫力がある。実際近づいてみると、腰丈くらいで渡れる。 一箇所は大滝の高巻きがある。滝の右側から樹林帯に入る。 その他にも、増水していたので、二、三ヶ所滝を巻いた。主に左手から。今回は北ノ俣の支丘に迫りたかったので、右俣を辿ったが、取付がアクロバティックなので、分かり難いかもしれない。後はずっと右右で辿った。最後左だったかな。 笠ヶ岳クリヤ谷ルート 最初は天空に飛び出してゆくような独特な爽快感がある。また、笠から伸びる、錫杖岳などに続く稜線は迫力がある。ここまでは、いいルートだなと思う。 その後は、林内のトラバースを繰り返し、ササヤブを分け、滑り易い足場に気を遣い・・北ア屈指の泥臭いマゾルートと行って過言ではない。地味な上に大変。 |
感想
黒部は、訪れるたび雄大で感動するが、また箱庭のように小さくも感じた。年々そう思う。
活動圏になってきているということなのだろう。
岩苔乗越に立ち、沢から上がってくる風に吹かれると、黒部の源流域に来たなと感じる。
北ノ俣岳は、ここ1,2年再訪したいと思っていたが、たおやかで膨大で、また麓の植生からして、北海道の山のようなスケールだった。池溏浮かぶ草原は、冬春は山スキーの陶酔ルートになるに違いない。
打保ルートは草がぼうぼうで取付が判然としなかったので、結局、飛越トンネルから取り付いた。
一日は激しく雨が降り、川は増水して轟音を立てていたので、進むことも戻ることも叶わず、赤木沢出合付近の兔平で停滞した。
源流で岩魚を釣ろうと竿を持っていったのだが、それどころではなかった。(たくさん魚影をみたのは二日目の祖父沢)
翌日以降も黒部川から脱出できるのか、半信半疑であったが、本流に足を踏み入れたら、モール泉みたいな色の増水した川に足を掬われ転んだ。幸い流されるほどではなかった。赤木沢も増水していたので、登りきれるのか半信半疑ではあったが、思ったより難儀ではなかった。増水していると、入口の淵は迫力がある。
沢歩きは、慣れていない且つ増水しているで、一瞬たりと気は抜けなかったが、ひたすらに愉しかった。眼に映る光景光景が新鮮。登り詰めた先には天国が。北ノ俣の支丘が広がる。幸せだった。
赤木沢が名渓と云われる所以を識れた。
沢歩きは癖になる。
双六の南峰も狙っていたが、ガスだったのでやめた。平頂からすこし下った辺りの、好きな一帯ではガスが晴れ、あの均整のとれた、神の創りし台地を見られた。
笠からは、穴毛谷を下る予定だったが、杓子平の源頭辺りから覗くと、雪渓が見え、また通過困難のように見えたので、残雪期に取っておくことにして、クリヤ谷から下った。
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