木曽駒ケ岳:太田切川 中御所谷
- GPS
- 09:10
- 距離
- 2.6km
- 登り
- 938m
- 下り
- 0m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日の内に出発し、菅の台駐車場にて仮眠。
起きると既に人がいっぱい。平日なのにびっくり。急いでバス停に並ぶ。この日も
臨時バスが出るほどだった。
しらび平から日暮の滝まで続く遊歩道にて中御所谷に行ける。
整備された遊歩道を歩いていくといきなり巨大な滝が出現。朝一からこれはきつ
い。しかも慰霊のための真新しい花束が備えてある。緊張が高まる・・
装備を整え入渓。
水量が少なければ右凹角から行けるが、今日は水量がやや多め。カンテから登るが
高度感がある。残置ハーケンが2ヶ所ほどあり、利用させてもらう。
日暮の滝を登るとすぐに8m滝。日暮の滝と合わせて2段と言っても良いくらい。これ
も右から。
その上の10mCSは登れないので、手前右枝沢から巻く。沢へは中間尾根から懸垂で戻
る。
下りるとすぐにゴルジュ帯となっており、中には7m,12mと滝が続く。ゴルジュを抜
けると空が広がり、真上にはロープウェイが通っている。
ここから宝剣の滝と呼ばれる3連曝が続く。どれも快適に登れる。
続く滝を越えていくと再び両岸が立ってきてゴルジュ帯に突入。奥には10mCSがあ
る。これは左岸草付きから巻くが、結構厳しい。
これを越えたところでいきなりスノーブロック出現! こんな下から・・と焦るが
結局これだけだった。
再びこれでもかと現れる滝を越えていくと、6m滝とすぐ奥に絶望的な15mトヨ条滝が
現れる。6m滝は行けそうだが、次のは無理なのでここで高巻に入る。他の記録では
さらに手前の滝からまとめて巻いているようだ。我々は6m滝の右岸枝沢から巻き上
がる。途中で巻き道を見つけられるかと思ったが、気付かずに過ぎてしまい、作業
道まで上がってしまった。他の記録ではこの巻き道で15mトヨ条滝の上にある3段10m
滝もまとめて巻いて沢に下り、すぐ現れる40m大滝を左岸から再び高巻く、とのこと
なのでこのまま作業道を進んで、40m大滝を過ぎた辺りで沢に戻れば良いだろうと思
い、そのまま作業道を進んだ。
ここまでほぼ全ての滝でロープを出したのでかなり時間がかかってしまい、そろそ
ろロープウェイの最終時刻が気になってくる。後輩もバテてきているようだ。
私の希望としては再び沢に戻って、最後の鏡の滝80mを登って遡行を終えたかったの
だが、ちょっと厳しいだろうと判断し、そのまま作業道を詰めて千畳敷に出ること
とした。40m大滝の上は小滝が続く癒し渓らしく、80m滝も容易とのこと。
核心部といえるところは全て遡行したし、全ての滝をリードしたので、まあ良いだ
ろうと自分を納得させる。
ほぼ廃道と化した作業道を忠実に辿ると、突然目の前が開けて、千畳敷に飛び出し
た。素晴らしいフィナーレだ。
その後はロープウェイに乗り、遡行した中御所谷を眺めながら下山。上から改めて
見ると、かなり急峻な沢で、良く登ったなあという感じ。
次はリード出来るような技術レベルの人と来て、完全遡行したいものだ。
コメント
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yoshi629 さん こんばんは。
すごいかっちょぇ〜 赤ヘルメット!
最近、沢登りって自分に向いているんじゃないかと
思うことがあります。
以前のイメージはただ滝をロープとか使って登るだけで
しょ、、どうして楽しい?しかもずぶぬれで・・・
みたいな感じでした。山やらない人が山登って下って
何が楽しいと同じ感じ。
沢山の滝を1つずつ考えながら工程をこなして、
もちろん事前にその1つ1つを調べていろいろな
準備をしておかないといけない大変さも沢登りの
楽しさですよね?
yoshi629さん こんばんは。
沢に冬山に、いろいろ楽しいところに行かれてますね。
とても参考になります。
アプローチも楽そうだし、いつか行ってみたく思います。
ところで、この沢はブヨとか虫とかヒルとかいるのでしょうか?
良かったら教えて下さい。
ここもいいところですね。去年行こうかと思いましたが、秋の紅葉の時,千畳敷きは人が多く、帰りのロープーゥェーの順番待ちがすごいと、記録で読んで時期を外さないといけませんね。田の原も車満車でしたよ。今年のわらじを,PCロープで編んでます。
yoshi629さん、こんばんは。
大きな滝の連続する、凄いところを登って行くのですね。
写真を見るだけでも、結構迫力あります。
ドキドキしながら見させていただきました。
谷を遡行するyoshi629さん達の姿と文章から興奮が伝わってきます。
yasuhiroさん、こんばんは。
>沢山の滝を1つずつ考えながら工程をこなして、
>もちろん事前にその1つ1つを調べていろいろな
>準備をしておかないといけない大変さも沢登りの
>楽しさですよね?
そうですね。滝などの難所が現れるたびに自分達の技術
で突破できるのか? それともエスケープルートを行く
のか? その場その場での判断力が求められます。
判断を間違えると進退窮まる場合もあるので、他パーテ
ィーのレポもよく読んで情報収集します。
確かに、難易度の高い沢を行く場合の準備の大変さも楽
しさの一つです
でも私の基本的な山の嗜好は「冒険」や「探検」なので
難しい沢に技術で挑戦という山行ではなく、まだ行った
ことのない奥地に足を踏み入れる楽しさの方が優先です
ihara1990さん、はじめまして。
>アプローチも楽そうだし、いつか行ってみたく思います。
アプローチは良いですね。しらび平から舗装された遊歩
道で入渓点まで行けますし、最後まで詰めればヤブ漕ぎ
無しで千畳敷に出れます。帰りもロープウェイを使えば
楽ですし。快適さでは文句なしです
>ところで、この沢はブヨとか虫とかヒルとかいるのでしょうか?
沢中には虫はいませんでしたが、尾根に上がると常にま
とわり付いてきて鬱陶しかったです。1ヶ所刺されまし
た。秋が良いかも知れません。
他の記録も見ましたが、ヒルはいないようです。
ひたすら滝が続く豪快な沢なので技術のある方にとって
は楽しめる沢だと思います。
riekoさん、こんばんは。
中御所谷は、全般的に急峻な沢で、ひたすら滝が続く豪
快な沢でしたよ。登攀的な沢なので、クライミングが得
意なriekoさんには向いていると思います。
>わらじをPCロープで編んでます
自作できるのはいいですね。沢靴って高くて困ります
今年は割安な渓流釣り用の靴を採用してみましたが、な
かなかの優れもので結構満足しています
todokitiさん、こんばんは。
お久しぶりです
登攀的な沢だとは分かっていましたが、すごかったです。
とにかく滝が連続するので、河原と呼べるような場所が
少なく、1つ滝を越えるとすぐに次の滝が目の前に現れ
るという感じでした。
両岸も切り立っている箇所が多かったので、巻くにして
も苦労させられる箇所が多くて、大変でした
ここは、とりあえずの最終目標に考えます^
大好きな千畳敷へ沢を登っていけるなんて。。
想像するだけでワクワクしますが、当分は丹沢で修行ですね〜〜^
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