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Yamareco

記録ID: 72815
全員に公開
沢登り
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳地獄谷本谷

2010年08月01日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
15.0km
登り
1,090m
下り
1,077m

コースタイム

4:30美し森駐車場-自転車-5:20林道終点-6:20出会小屋-6:40ツルネ取り付き-7:35大滝-8:35大滝から最初の二俣-9:40キレット-10:15ツルネ10:40-12:00ツルネ取り付き-12:50林道-自転車-13:10駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美し森駐車場
コース状況/
危険箇所等
駐車場 
 市営美し森駐車場 50台ほどか、登山者用と言うより観光客用。トイレ、売店、観光案内所有り。無料。
登山ポスト。
 駐車場向かい、臨時派出所前。出会小屋の二箇所。
コース
 アプローチの林道川俣線は一般書乗り入れ不可。ゲートがあります。また地形図では出会小屋近くまで伸びていますが、谷から離れ、山腹を巻く道は廃道状態です。現在はそのまま地獄谷の河原に下り、真新しい堰堤で尽きています。ここまで約1時間。
 ここから先、出会小屋までは地獄谷をすすみます。前回、梅雨の末期に来たときは、堰堤を越えるたびに渡渉があり、その度に登山靴を脱ぎ、しまいには靴のまま沢の中を進んだのですが、水量の乏しい現在は靴を濡らすことなくツルネの取り付きまでいけます。
 出会小屋を過ぎると、すぐ右から赤岳沢が流入。踏み跡は左岸側にあり問題なく本谷を進みます。
 20分ほどすると左から権現沢流入。踏み跡を追うと入り込む可能性があります。本流は右に分岐しているのですが、樹木に覆われ、見落としそうです。
権現沢を過ぎると、すぐに上ノ権現沢が左から流入。これも一見、本流のように見えるので注意してください。本流は、樹木が茂り、暗い感じで、枝沢のようです。この分岐にツルネの取り付きがあります。
 ここから、いよいよ本谷です。ここで私は、登山靴を地下足袋に履き替えました。本谷に入ると、小滝が現れだし、沢登りらしくなります。
右からのカゲ沢を見送り、しばらくすると大滝です。ゴルジュになっていて、すぐに左に曲がっているので大滝を入口から見ることは出来ません。ゴルジュも狭く、切り立っていて、暗いので、入り込むのを止めました。
 ここから右へ大滝を高巻くことにしたのですが、かなり悪いです。急斜面の草付きで、滑るわ、崩れるわ、そして上部は岩壁です。途中で左の潅木が茂る斜面にトラバースするのですが、ここまでが恐かった。今回の核心部です。潅木帯を少し登るとゴルジュの上部です。かすかですが踏み跡もあり、天狗沢出会まで安全に巻いていけます。
 天狗沢出会からしばらく登ると二俣です。ここは右。
 右の沢に入ると明るい滑滝が続くようになり、本谷が一番、美しい所です。しばらく進とまた二俣、ここは左。どちらも滝がかかりますが、右は垂直で、両側も垂壁で囲まれ、越えるのはかなり困難になるでしょう。
 ここからは、水量の減り、沢も狭くなります。すぐに二俣になりますが、傾斜の緩い左が本流です。
 この先、沢は狭い窪のようになってきます。少し行くと、正面が明るくなり、水流が消えかかると急斜面にぶつかり終了です。右の小尾根を巻くように踏み跡があります。キレットの水場になっているようで、5分も登るとキレット小屋です。
出会小屋が近づくと正面に赤岳と大天狗が顔を出す。
2010年08月01日 06:07撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 6:07
出会小屋が近づくと正面に赤岳と大天狗が顔を出す。
赤岳頂上山荘アップ
2010年08月01日 06:08撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 6:08
赤岳頂上山荘アップ
出会小屋。キレイです。
2010年08月01日 06:18撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 6:18
出会小屋。キレイです。
右から赤岳沢が流入。天狗尾根の取り付きはここを入る。
2010年08月01日 06:21撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 6:21
右から赤岳沢が流入。天狗尾根の取り付きはここを入る。
ツルネ取り付き。ここからいよいよ本谷遡行。
2010年08月01日 06:39撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 6:39
ツルネ取り付き。ここからいよいよ本谷遡行。
本谷の入口。
2010年08月01日 06:39撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 6:39
本谷の入口。
少し入ると大天狗の岩峰が覗く。
2010年08月01日 07:03撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 7:03
少し入ると大天狗の岩峰が覗く。
小滝が現れ出す。
2010年08月01日 07:14撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 7:14
小滝が現れ出す。
沢沿いにたくさん咲いていたカイタカラコウ。
2010年08月01日 07:23撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 7:23
沢沿いにたくさん咲いていたカイタカラコウ。
快適に小滝を越えていく。
2010年08月01日 07:24撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 7:24
快適に小滝を越えていく。
連続する小滝。
2010年08月01日 07:30撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 7:30
連続する小滝。
このあたりは、どれも簡単に越えられた。
2010年08月01日 07:31撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 7:31
このあたりは、どれも簡単に越えられた。
大滝があるゴルジュ。左から落ちているようだが入っていけなかった。
2010年08月01日 07:36撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 7:36
大滝があるゴルジュ。左から落ちているようだが入っていけなかった。
大滝上部の二俣。どちらも滝になっている。
2010年08月01日 08:35撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 8:35
大滝上部の二俣。どちらも滝になっている。
本流は右。
2010年08月01日 08:35撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 8:35
本流は右。
二俣を過ぎると滑滝が続くようになる。
2010年08月01日 08:49撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 8:49
二俣を過ぎると滑滝が続くようになる。
本谷で一番美しいあたり。
2010年08月01日 08:53撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 8:53
本谷で一番美しいあたり。
滑滝が続きます。ただ、苔で滑り台のようでした。
2010年08月01日 08:55撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 8:55
滑滝が続きます。ただ、苔で滑り台のようでした。
滑滝を進んでいくとまた二俣。こちらは右の滝。登れそうもありませんでした。
2010年08月01日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 9:06
滑滝を進んでいくとまた二俣。こちらは右の滝。登れそうもありませんでした。
左の本流。
2010年08月01日 09:07撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 9:07
左の本流。
本流を少し行くと右から枝沢が流入。本流は傾斜の緩い左。
2010年08月01日 09:15撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 9:15
本流を少し行くと右から枝沢が流入。本流は傾斜の緩い左。
この辺りにくると沢が窪のように狭くなる。
2010年08月01日 09:24撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 9:24
この辺りにくると沢が窪のように狭くなる。
沢の源頭。最上部はキレットから権現岳に向かう登山道。ここから右に小尾根を回り込みキレット小屋へ。
2010年08月01日 09:40撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 9:40
沢の源頭。最上部はキレットから権現岳に向かう登山道。ここから右に小尾根を回り込みキレット小屋へ。
小屋の手前でコマクサ発見。
2010年08月01日 09:45撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 9:45
小屋の手前でコマクサ発見。
キレット小屋。脇はコマクサの群落になってました。
2010年08月01日 09:46撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 9:46
キレット小屋。脇はコマクサの群落になってました。
キレットから二つ目のピークがツルネ。標識も無く、登山道はピークを巻いているので、気づかずに通り越す人が多いのでは?
2010年08月01日 10:17撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 10:17
キレットから二つ目のピークがツルネ。標識も無く、登山道はピークを巻いているので、気づかずに通り越す人が多いのでは?
ツルネのコマクサ群落。
2010年08月01日 10:17撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 10:17
ツルネのコマクサ群落。
ツルネに咲くタカネニガナ。
2010年08月01日 10:38撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 10:38
ツルネに咲くタカネニガナ。
ツルネ東稜は下り初めてすぐに、右に小尾根があり入り込まないように。小尾根の入口には古い標識もあった。このあとも右に小尾根が派生してます。
2010年08月01日 10:57撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 10:57
ツルネ東稜は下り初めてすぐに、右に小尾根があり入り込まないように。小尾根の入口には古い標識もあった。このあとも右に小尾根が派生してます。
時々、ある標識。
2010年08月01日 11:11撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
8/1 11:11
時々、ある標識。
撮影機器:

感想

 久しぶりの沢登です。ルート的には難しくありません。紛らわしい枝沢もなく、地形図どおりに沢が流入しているので、一っづつ枝沢の流入を確認していけば迷うことなくキレットに行きます。
 問題は大滝の高巻きです。同行者がいれば確保したいところです。あとは上部、滑滝の苔です。明るく、水量が乏しい為か、この時期、苔に覆われ、滑ることはなはだしい。たいした傾斜ではないのに、地下足袋では登れないのです。滝のふちや、草付を登ったりと悪戦苦闘しました。未だ、渓流シューズや渓流足袋を使ったことがないのですが、ここは使ってみたかった。

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コメント

やはり
行ってましたか、休むこと無く。自転車まで持ってって。
ご苦労さまです
沢登りとは、今や世間の注目です。
苔やら高巻きやらどうも危なそうですが、お疲れさまでした。
今度、会ったら 話しを聞かせてください。
2010/8/4 8:17
すみません。
土曜が仕事うえ、お化け会議もあり、(結局、仕事が遅くなりいけませんでしたが)、月曜も早朝から仕事で、皆さんをお誘いしているとキビシイものがあったので抜け駆けです。いずれ皆さんもお連れしようかと、下見のつもりでした。ただ、現時点では無理のようです。
2010/8/4 17:38
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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