井川廃線小路遊歩道ウォーキング

2015年11月07日(土) [日帰り]

• GPS: 04:35
• 距離: 4.2km
• 登り: 171m
• 下り: 188m

コースタイム

10：00　中部電力井川展示館⇒　10：20　65番目のトンネル⇒　
10：30　廃線敷終点⇒10：50　夢の吊橋⇒　11：00　車道横断⇒　
11：10　井川大仏　12：30⇒　12：35　井川中学校⇒
12：50　龍泉院⇒　13：15　井川神社⇒　13：35　井川小学校⇒　
13：40　中野観音堂⇒　14：15　井川観光会館⇒　
14：35　渡船場⇒　15：00　乗船⇒　13：20　中部電力井川展示館

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

静岡県川根本町大井川鉄道奥泉駅近くの交番前に各自集合しました。
用意されたバスに乗り狭い道幅の県道388号線を通り井川ダムでバスから降りて歩き始めました。

コース状況／危険箇所等

　川根本町奥泉交番前からバスに乗り接祖峡の狭い道を通り井川ダムで静岡からの二名と合流しました。
　地元井川のガイド大村さんの案内で中部電力井川展示館の裏側から歩き始めました。
　廃線された線路敷を辿り井川湖の紅葉を見ながら説明を聞いて進みました。
　あっという間に線路敷は終り昔お堂があったとされる堂平（現在は木材チップが積まれて面影無）にでました。
　車道を進み井川湖が入り込んだ谷に架かる夢の吊橋を渡り井川大仏に向かいました。
　境内でお茶や味噌汁が振る舞われ井川のお店で作られた弁当を食べ長めの休憩を採りました。
　龍泉院や井川神社を散策して中野観音堂千手観音尊像拝観させてもらいました。
　集落の道を進み井川観光会館に立ち寄り渡船場に向かいました。
　船で湖面からの紅葉を楽しみ中部電力井川展示館に着きました。
　静岡の二人と別れバスで川根本町奥泉交番前に戻りました。

写真

11/7 9:55

中部電力井川展示館裏広場
地元井川ガイド大村さんより井川の概略の説明を受けました。
お互いに自己紹介をしてから出発しました。
今日の会費3000円でした。

11/7 9:59

すぐ廃線小路の愛称で呼ばれる遊歩道に入りました。

11/7 10:02

廃線されたレールが残された廃線敷
大井川鐡道井川線は大井川電力の電源開発用資材を運搬するために通されたようです。
近年は千頭駅から井川駅までの間を主に観光目的で運行されています。
現在崩土のため接祖峡温泉駅から井川駅の間は不通になっていました。

11/7 10:04

井川湖畔遊歩道案内板

11/7 10:04

レールの横はウッドチップが敷かれ柔らかで歩きやすいです。
線路の幅は在来線と同じようでした。

11/7 10:05

廃線小路からの井川湖畔の紅葉

11/7 10:16

トンネルが見えて来ました

11/7 10:17

トンネルの中

11/7 10:18

井川線には65のトンネルがあり最後の65番目のトンネル

11/7 10:29

黄葉が良い感じになり始め期待が高まりました。
この先で廃線敷は終点になりました。

11/7 10:33

廃線されたレールが残された廃線敷の終点
堂平駅があったようです

11/7 10:40

堂平広場
木材チップの保管場所になっていました

11/7 10:40

車道に出ました
生コン工場がありました

11/7 10:43

井川湖の湖面が少し見えた紅葉の様子

11/7 10:45

道下の紅葉

11/7 10:46

車道から夢の吊橋方面への山道に下がりました。

11/7 10:51

夢の吊橋　長さ80m沢からの高さ30m

11/7 10:51

夢の吊橋から井川湖

11/7 10:53

夢の吊橋
高い所は苦手で揺れて若干怖い感じがしました

11/7 10:55

廃墟された隧道がありました
通行止になっていました

11/7 10:55

長さ800m出口が点のように見えていました

11/7 10:57

坂を上ると車道になります

11/7 10:59

車道を横断

11/7 11:00

遊歩道に入りました

11/7 11:01

道標

11/7 11:02

急な階段を上がり再び車道を横断しました。

11/7 11:03

細い道に入ります

11/7 11:08

石段を上がり井川大仏境内へ

11/7 11:11

井川大仏　高さ11m　昭和55年に開眼
井川診療所の歯科医であった佐藤市郎が60年間の健康に感謝して4年の歳月をかけ建立したそうです。

11/7 11:22

アルプスの里母さんの手作り弁当
お茶と味噌汁も振る舞われ美味しくいただきました。

11/7 12:30

井川大仏奥手の道に進みました

11/7 12:32

暗い人工林の中

11/7 12:36

井川中学（現在生徒二人）の横を進みました

11/7 12:36

大きな針葉樹の中を下がりました
中学の通学路とか

11/7 12:46

車道に出ました

11/7 12:49

曹洞宗龍泉寺

11/7 12:52

曹洞宗龍泉寺本堂
1504年賢窓常俊禅師により開創
今川家徳川家に仕えた井川の殿様安倍大蔵元真の庇護のもと9末寺を抱えた寺院。
現在は住職不在のようです

11/7 13:08

山手の集落の道

11/7 13:14

井川神社境内に入ります

11/7 13:21

井川神社拝殿　奥に見えるのは本殿
ダム建設で水没する神社五社を合祀
祭りの場に神様を招き舞を奉納し邪気を払い豊穣を感謝する伝統芸能神楽が祭りの時に奉納されているようです

11/7 13:21

本殿前の山犬

11/7 13:34

再び集落の道を進みました
空き家などが目立ち寂れていく感じでした

11/7 13:39

中野観音堂手前の橋

11/7 13:40

昔は厳格にこの沢の水で身を清めてから祭事を行ったようです

11/7 13:42

中野観音堂
古くからある観音様を代々お守りしている別当職の田畑さんからお話を聞きました。

11/7 13:50

中野観音堂内奉納された天女

11/7 13:51

中野観音堂向かって右側の二体の仏像
手前　菩薩立像
奥　　伝十一面観音立像

11/7 13:52

中野観音堂正面の仏像
千手観音立像

11/7 13:52

中野観音堂向かって左の二体の仏像
手前　菩薩立像
奥　　伝十一面観音立像

11/7 13:52

平安時代中期の作

11/7 13:54

中野観音堂の建物は昭和6年に建てられたそうです

11/7 14:03

中野観音堂裏に安置された井川から大日峠までの間一丁間隔で33体置かれていた石仏

11/7 14:12

井川観光会館

11/7 14:13

静岡県に関係深いちびまるこ

11/7 14:26

井川湖にさがりました

11/7 14:33

渡船場の看板　運航中

11/7 14:47

渡船場に停泊している第二聖丸

11/7 14:47

赤石丸が近づいて来ました

11/7 14:49

渡船場に着岸する赤石丸

11/7 14:53

赤石丸に乗船

11/7 15:06

渡船場から離れ井川ダム堰堤に向かいました

11/7 15:07

赤石丸船内

11/7 15:10

井川湖の湖底には井川村550戸あった戸数の三分の一以上になる193戸が水没したようです

11/7 15:10

井川湖は人の胃袋のような形をしていて人工湖としては日本最大だそうです

11/7 15:11

湖面からの紅葉を楽しんでいました

11/7 15:12

水面がかなり下がっているようです

11/7 15:13

揺れる水面と紅葉

11/7 15:15

湖岸が作り出した曲線が美しかった

11/7 15:16

井川トンネル方面の紅葉

11/7 15:16

井川ダム堰堤に近づいて来ました
建設当時高価だったコンクリートの量を抑えるため堤内部を空洞化した中空重力式ダム

11/7 15:17

井川ダム堰堤付近渡船場に着きました

11/7 15:18

赤石丸と井川湖上流

撮影機器：

サイバーショット DSC-HX10V SONY

感想

yosi-yama

　今日は奥大井南アルプスファンクラブの行事井川廃線ウオークに参加しました。
　井川山岳会の皆様には行方不明者の捜索で何かと協力していただきました。
　その後登山を初めるようになり南アルプスに登る時何気なく井川集落を通過していました。
　以前はダム工事で栄えて出来た集落かと軽く思い込んでいました。
　ガイドさんの説明によると太古の昔から人が住み金鉱で金が採取され栄えてきたと、土器の欠片や砂金を見せてもらいました。
　隔離されたような山深い集落に残る古い歴史を感じる中野観音堂千手観音尊像や受け継がれてきた文化井川神楽などからも金鉱で栄えた事が伝わってきました。
　地元の年配者によると雨の日は学校を休み流れ出る砂金採りをしたそうです。
　ダム建設最盛期には集落の住人五千人と工事関係者三千人合わせて八千人の人口があったそうです。
　近く始まる南アルプスの地下を通るリニアー新幹線トンネル工事には期待を寄せているようです。
　湖畔の紅葉が見頃を迎えた中ゆったりと時が流れていく井川集落の歴史を知り一段と南アルプスの山と集落、そこに住む人達の営みに興味が深く湧いてきた一日になりました。