きのこ探索――晩夏の奥秩父、標高1300mの森のヒメスッポンタケ

2010年08月28日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 12.0km
• 登り: 523m
• 下り: 533m

コースタイム

林道より登高開始(7時40分)→標高1300メートルの森(9時15分〜12時10分)→林道下降(13時40分)

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

資源涵養のため、ルートはイメージです。

写真

8/28 10:18

今回入った、奥秩父の森。2日続けて、強い雷雨があったあとでした。

8/28 9:58

ハグマ系。

8/28 9:31

ヒメスッポンタケ。おどろおどろしいスッポンタケに比べると、ずっと可愛らしい。スッポンタケは、筒(柄)の白いところを食。

8/28 9:33

ニカワジョウゴタケ。高さ4センチ。

8/28 9:34

同。

8/28 10:17

これは色違い。別種の可能性。

8/28 9:43

今日、目立った一番手は、時期を迎えたチチタケでした。食。

8/28 10:25

チチタケの三つ子。

8/28 9:52

ムラサキアブラシメジモドキ。
これは青紫系。

8/28 11:35

同じく、成長したもの。

8/28 10:32

成長すると、色があせます。

8/28 10:35

ムラサキアブラシメジモドキの通常の色タイプ。食。きのこ汁に合います。

8/28 10:51

同。

8/28 10:35

同。

8/28 10:09

ハイイロカラチチダケか?　ちょっとかじったら、ものすごく辛かった。

8/28 10:10

大理石のように美しい、深みがある光沢がある、ハツの仲間。

8/28 9:19

トチバニンジンの実。

8/28 9:45

クヌギタケか、カレバタケ?

8/28 9:23

カワラタケ系のクロクモタケ。

8/28 9:57

ヒメダイダイガサ、あるいは、ダイダイヒメノカサ。

8/28 11:04

同。顔を近づけて観賞。

8/28 9:21

サルノコシカケ科のきのこ。

8/28 10:06

ニオイアシナガタケ。高さ17センチほど。地べたから撮影。このキノコは、いつもしなやかさ、伸びやかさを感じます。えっ?　ヤマレコのどなたかを、思い浮かべるって?　傷つけると、薬品系の匂いを発します。

8/28 10:08

ケシロハツかな。これも米粒ほどの破片を口に入れて味見したら、辛い!

8/28 10:00

ケシロハツか、または別種。もう舌が、いけません。

8/28 10:27

キカラハツモドキかな。ぬめりがあります。

8/28 10:48

カノシタが、列をつくって、生えだしていました。食。山梨県などでは、このカノシタを、炊き込みご飯にします。傘の裏面がざらざら、突起があり、そこから鹿の舌を連想?

8/28 10:33

サルノコシカケ科。

8/28 10:52

猛毒・ドクツルタケ。今回は、小さな羽虫が、このキノコにとりついて群舞していたところを確認。ドク食う虫も好きずき。

8/28 10:53

クヌギタケ系。

8/28 10:44

ヤマイグチ。食。

8/28 10:45

フウセンタケ科アセタケ属と思います。

8/28 10:59

クヌギタケ系。

8/28 10:56

ツルタケか、カバイロツルタケですが、高さが30センチもあり、大型すぎました。

8/28 11:07

不明種。

8/28 11:08

今日のハイライトは、ウスヒラタケ、食、の群舞いでした。

8/28 11:13

そばにヒラタケも見つかりました。こちらは肉厚で、しっかりした柄があります。食。ウスヒラタケとともに、少し、持ち帰り、お澄ましで、品のいい出汁を味わいました。

8/28 11:02

ヌメリツバタケモドキ。食。ヒダが波打っています。踊り子のレースのドレスのよう。

8/28 11:24

フサヒメホウキタケの大きな群生。3メートルほどの長さに渡って、列をなしていました。

8/28 11:28

イグチ(ヤマドリタケ系)の不明種。触っても青変しません。わずかだけかじったら、甘みがありました。

8/28 11:48

カワリハツ。食ですが、実入りは悪いし、歯ごたえもない。

8/28 11:00

柄が黄色みを帯びていました。ニシキタケあたりでしょうか。

8/28 11:26

なんと、林床の斜面に、レンゲショウマの花が咲いていました。見渡すと花の終わりの時期ながら、20本ほどに花が。

8/28 11:32

シロイボカサタケ。わかりやすい名前です。

8/28 11:32

ミヤマトンビマイに似ていますが、より肉厚。直径20センチほどで、存在感がありました。

8/28 10:13

哲人の風貌。オレンジの部分が今年生えたキノコで、その上に段々に重なっているのは、以前の年のキノコの朽ちた部分です。

8/28 10:15

同。ななめ下側から見たところ。横30センチほどと大き目。サルノコシカケ科ニオイアミタケと思われます。

8/28 10:00

ツガサルノコシカケ。雨水を付着させるのか、内部から染み出すのか、しばしば水滴を見かけます。

撮影機器：

EOS 20D CANON

コメント

blueberry-k

キノコっておもしろい
今晩はキノコ博士のtanigawaさん

ムラサキアブラシメジモドキの青紫系・・・キノコの青紫？！色は初めて目にしました
凄く不健康な顔色の毒々しさがあるのですが，育つと脱色して水饅頭みたい

それに，高さが30センチもあるキノコもあるなんて

キノコの世界は奥が深いですね

tanigawa

ムラサキアブラシメジモドキ
　kayo-piさん、キノコ・ワールドにようこそ！

　ムラサキアブラシメジモドキは、けっこう目につくキノコです。そして、キノコ汁に入れると、色は薄茶色にいっぺんに変わりますが、味はぬめりと歯ごたえがとてもうまい。出汁もよい。

　キノコは、色が鮮烈なものが、けっこうあります。
　美しいもの、かわいいものもありますが、なかには危なげな色も。

　森の中ｍにいると、何時間でもそこにいたい！　という気持ちになります。

tokiyosi64

すごい知識ですね
仙人もこれからキノコ採りに歩くがわからないキノコは採りません。なめこと・ブナハリタケ・サマダシ・マイタケぐらいです。自分で栽培しているのは、シイタケ・なめこ・マイタケです。とても参考になるキノコのホームページをお気に入りに登録しました。

tanigawa

キノコ山
tokiyosi64さんのところは、ブナなどの原生林が無尽蔵で、うらやましい場所だなあと思ってきました。

　こちらでは森の樹種が、人口林も加えて巾が広いこともあって、キノコの種類は多いです。しかし、一般的なキノコは、ナラタケ（サモダシ）、クリタケは豊富ながら、ブナハリタケ、ナメコは群馬県北部にまで行かないと出会えません。マイタケは、めったにありません。

　今月は遠出の撮影と探索に足を伸ばす予定です。

koro525

美しすぎるキノコ達
tanigawaさん　こんにちわ

今回のキノコ達も素敵なキノコばかりですね

特にムラサキアブラシメジは鮮やかな青紫色ですねぇ〜
ぬめりのツヤツヤ感が、まるでガラス細工を思わせる様な美しさです
ヒメスッポンタケは純白のドレスの様な可憐さがありますね

個人的には...水滴のついたツガサルノコシカケの写真も好きです
色んなキノコの表情が見れてとても面白かったです
次回も楽しみに待ってます

tanigawa

姿、色の意外性がたまらない
　koro525さん、キノコの森はほんとにずっと居続けたい、と思ってしまう魅力があります。

　出会う姿、色、それぞれに想像を超えていて、驚かされます。

　やっと関東も先週あたりから、雨が降りだしました。ほどほどの湿りとさわやかな空気の季節。短い秋を今年も惜しんで歩きまわりたいと思います。