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記録ID: 83215
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ハイキング
東北

福島県浜通りの低山「大丸山」(薮こぎと林道ラン)

2010年10月18日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
02:36
距離
9.9km
登り
538m
下り
522m

コースタイム

10:34林道駐車スペース→11:06登山道取り付き→11:452万図ルート合流点
11:51山頂直下分岐→11:57大丸山山頂12:07→12:20林道→12:37林道分岐
12:57切り通し→13:10スタート地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
常磐自動車道いわき勿来ICから国道289号を通り四時川渓谷を抜けるルートと、途中四時ダムの手前から南側の林道から入るルートがあります。
四時川渓谷を抜けるルートは、辺栗トンネルを越えてから左折するコースの方が道幅が広く安全に通行できます。登山口へ向かう林道は路面の流出で荒れており、車高の低い車では通り抜けることができません。
川部から南回りではいるルートが、一番登山道に近いようですが、四時川渓谷からの林道との分岐点にゲートがあり、一般車はゲート手前の駐車スペースに駐めて林道を歩くようになります。森林伐採作業用の重機や大型トラックが稼動しているため、通行には注意が必要です。
コース状況/
危険箇所等
四時川渓谷方面の林道から入る登山ルートは、峠の切り通しから尾根に入ります。峠付近に保安林の範囲を示す看板が設置されており、これを目印にして適当な場所から尾根に取り付きます。
2万図に記載されたルートは大部分が消滅しており、国有林境界の土塁に沿って登っていくことになります。所々でひどいヤブになっており、非常に歩きづらいルートです。
山頂直下は杉林と笹藪で登山ルートらしいルートはなく、正確な読図が必要です。
1万図があればいいのですが、いわき都市図は隣の区画で終わりでした。

南東の尾根を登るルートのほうがわかりやすく、こちらから登るのが確実です。
荒れた林道。
四時川渓谷の発電所から2kmほど来たところで、路面が荒れてきました。車を駐めて先を偵察したところ、これよりも深い溝が走っていたため走行不能と判断し、少し戻って空きスペースに駐車しました。
2010年10月18日 10:38撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
10/18 10:38
荒れた林道。
四時川渓谷の発電所から2kmほど来たところで、路面が荒れてきました。車を駐めて先を偵察したところ、これよりも深い溝が走っていたため走行不能と判断し、少し戻って空きスペースに駐車しました。
タマアジサイ
2010年10月18日 10:40撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 10:40
タマアジサイ
途中荒れていた場所以外はおおむね良好な路面です。途中からは、一応通行止めになっています。
2010年10月18日 10:41撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 10:41
途中荒れていた場所以外はおおむね良好な路面です。途中からは、一応通行止めになっています。
マムシグサ
2010年10月18日 10:44撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 10:44
マムシグサ
2010年10月18日 11:00撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:00
峠の切り通し。
2万図ではここから尾根に向かう道があるのですが、それらしい登山口はありません。
2010年10月18日 11:03撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:03
峠の切り通し。
2万図ではここから尾根に向かう道があるのですが、それらしい登山口はありません。
右側の急斜面を強引に登ってみると境界土塁があり、踏み跡もありそうです。
2010年10月18日 11:08撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:08
右側の急斜面を強引に登ってみると境界土塁があり、踏み跡もありそうです。
取り付きを上から見たところ。かなり急です。全く道はないので、どこでもいいから登りやすい場所を見つけて取り付くしかありません。
2010年10月18日 11:08撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:08
取り付きを上から見たところ。かなり急です。全く道はないので、どこでもいいから登りやすい場所を見つけて取り付くしかありません。
少し行くと道もはっきりしてきました。
国有林と私有林の境界に築かれた土塁は明瞭で、これに沿って進めば尾根筋を外すことはありません。
2010年10月18日 11:10撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:10
少し行くと道もはっきりしてきました。
国有林と私有林の境界に築かれた土塁は明瞭で、これに沿って進めば尾根筋を外すことはありません。
しばらく進むと、下草が多くなってきました。
2010年10月18日 11:11撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:11
しばらく進むと、下草が多くなってきました。
倒木もあり、トレースもはっきりしなくなりました。このまま土塁に沿って進んでいきます。
2010年10月18日 11:12撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:12
倒木もあり、トレースもはっきりしなくなりました。このまま土塁に沿って進んでいきます。
地図によると、このあたりから北北西に延びる沢に向かって下りていくはずですが、全く道はありません。
2010年10月18日 11:15撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:15
地図によると、このあたりから北北西に延びる沢に向かって下りていくはずですが、全く道はありません。
尾根方向も同様に、道らしい道はありません。
2010年10月18日 11:17撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:17
尾根方向も同様に、道らしい道はありません。
境界土塁が尾根沿いに伸びていることがわかっているため、どちらに行っても道がないならば、そのまま尾根道を行くのが正解です。
2010年10月18日 11:21撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:21
境界土塁が尾根沿いに伸びていることがわかっているため、どちらに行っても道がないならば、そのまま尾根道を行くのが正解です。
2万図にある道と合流しました。
ここは合流した道を戻る方向に進み、直接山頂へ向かうルートを探します。
2010年10月18日 11:47撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:47
2万図にある道と合流しました。
ここは合流した道を戻る方向に進み、直接山頂へ向かうルートを探します。
倒木もありますが、ルートははっきりしています。
しばらく進むと2万図のルートを外れ、山頂を巻くように東に延びていきます。
2010年10月18日 11:47撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:47
倒木もありますが、ルートははっきりしています。
しばらく進むと2万図のルートを外れ、山頂を巻くように東に延びていきます。
山頂の北側に鞍部があり、この付近から山頂方向に向かって、目立たない道が分岐していました。
2010年10月18日 11:54撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:54
山頂の北側に鞍部があり、この付近から山頂方向に向かって、目立たない道が分岐していました。
道なんだか何なんだかわからなくなってきました。
2010年10月18日 11:55撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:55
道なんだか何なんだかわからなくなってきました。
山頂直下は笹藪に覆われ、全く道がなくなりました。右手斜面を上がると山頂があるのはわかるのですが、全く先へ進めません。
強引に突き進むだけです。
2010年10月18日 11:56撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 11:56
山頂直下は笹藪に覆われ、全く道がなくなりました。右手斜面を上がると山頂があるのはわかるのですが、全く先へ進めません。
強引に突き進むだけです。
薮をこいでようやく山頂広場に抜け出しました。
山頂付近だけ下草が刈られていましたが、どの方向を見ても薮になっており、登山道らしきものはみあたりません。
2010年10月18日 12:00撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:00
薮をこいでようやく山頂広場に抜け出しました。
山頂付近だけ下草が刈られていましたが、どの方向を見ても薮になっており、登山道らしきものはみあたりません。
さすがに今来た道を引き返すのは辛いので、遠回りですが南東の尾根を下って林道周りで帰ることにしました。
こちらのルートも、いきなり薮の中に消えていきます。
2010年10月18日 12:00撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:00
さすがに今来た道を引き返すのは辛いので、遠回りですが南東の尾根を下って林道周りで帰ることにしました。
こちらのルートも、いきなり薮の中に消えていきます。
薮を抜けると、スギの幹に山頂の方向を示す小さなプレートがありました。その方向を見ても薮が広がっているだけです。・・・
2010年10月18日 12:10撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:10
薮を抜けると、スギの幹に山頂の方向を示す小さなプレートがありました。その方向を見ても薮が広がっているだけです。・・・
杉林の中を下っていきます。一応赤いマークが付けてありますが、道はありません。
尾根を外さずに下っていきます。
2010年10月18日 12:16撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:16
杉林の中を下っていきます。一応赤いマークが付けてありますが、道はありません。
尾根を外さずに下っていきます。
枝打ち作業をしたばかりのようで、作業時の踏跡がはっきりと残っていました。
2010年10月18日 12:18撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:18
枝打ち作業をしたばかりのようで、作業時の踏跡がはっきりと残っていました。
作業道に出ました。
地図を見ると右に行きたくなりますが、これは新しく取りつけられた作業道で、逆に左(写真手前)にUターンしながら林道まで下っていきます。
2010年10月18日 12:19撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:19
作業道に出ました。
地図を見ると右に行きたくなりますが、これは新しく取りつけられた作業道で、逆に左(写真手前)にUターンしながら林道まで下っていきます。
作業用の重機。
2010年10月18日 12:21撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:21
作業用の重機。
林道に出ました。
大型車両が通行するため、路面はよく整備されています。
ここからは、走って戻ることにしました。非常に走りやすい道です。
2010年10月18日 12:22撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:22
林道に出ました。
大型車両が通行するため、路面はよく整備されています。
ここからは、走って戻ることにしました。非常に走りやすい道です。
スタート地点に戻る林道の分岐。
直進すると、山玉・川部を抜けていわき勿来IC方面に戻ります。
2010年10月18日 12:38撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:38
スタート地点に戻る林道の分岐。
直進すると、山玉・川部を抜けていわき勿来IC方面に戻ります。
分岐には一応ゲートらしきものがあって、通行も禁止されています。
北方向を振り返ったところ。
2010年10月18日 12:39撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:39
分岐には一応ゲートらしきものがあって、通行も禁止されています。
北方向を振り返ったところ。
ミゾソバ
2010年10月18日 12:50撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 12:50
ミゾソバ
根性無しなので登りは少し歩きましたが、快調に走って戻ってきました。
2010年10月18日 13:11撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/18 13:11
根性無しなので登りは少し歩きましたが、快調に走って戻ってきました。

感想

いわき市南部の「2万図に名前のある山」大丸山を目指しました。アプローチが長く登山ルートがはっきりしないことは予想していたのですが、2万図に掲載されたルートは消滅しており作業道と薮こぎで山頂を目指しました。

今回は、アプローチで失敗をやらかしました。
いわき勿来IC付近で、ガソリンの残量が少ないことは気づいていたのですが、まだひと目盛り以上もあり、戻ってくるまではだいじょうぶだと思って給油を後回しにしてやってきたのですが・・・
道のりが思った以上に長く、林道に入るとみるみる目盛りが下がってあっという間に給油ランプ点灯です。まだまだ先があるため、さすがに不安になって引き返すことにしました。給油のために往復30km、時間も一時間近く無駄にしてしまいました。

ルートがわかりづらいのは覚悟していましたが、これほどまで道が荒れている状況とは思いませんでした。ルートファインディングのためには、1万分の1図が必要だと感じました。

薮こぎと帰りの林道ラン、いい運動になって結果オーライです。

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コメント

はじめまして
marunaさん はじめまして
私も同じいわき市に住む、雨をとこです。

大丸山には数年前にいきましたがmarunaさんが帰りに
通った林道コースの往復。
しかも行ける所までバイクで行きました・・・

あの藪コースを登り、帰りはラン
恐れいりました。

地形図に載っている、林道から大丸山へ登るコースと
反対側の仏具山へ登るコースは、今は藪と化している
のは承知ですが、気になるコースでした。

marunaさんの記事を参考に
私も今度、挑戦してみたいと思います。
2010/10/18 23:26
雨をとこさんはじめまして
私も自慢じゃないですが雨男でした。
最近では、なぜか晴れ男だったりします。
雨が降ったら行かないだけですが・・・

そうか、林道はバイクに限りますね。昔乗ってた林道バイクは友人に譲ってしまったので、悪路になったら歩くしかありません。今日はたまたま調子よかったので、走ってみただけです。しかし、登りはしっかりパスしてます

大丸山は冬場にいった方が良さそうですね。

これからの季節は近場に行くことが多いので、どこかでお会いするかもしれませんね。そのときはよろしくお願いします
2010/10/18 23:56
こんにちは〜
お元気そうで、なによりです。
最近は近場を楽しんでおられるんですね〜。

藪こぎ、おつかれさまでした。
読図の技術がいるのですね!ひとりだとちょっと心配になりませんか?低山はいろいろ怖くてわたしにはとてもできないです。熊はいないのでしょうか、気をつけてくださいね〜。
ガス欠にはならなくて、よかったよかった。ではまた
2010/10/19 19:18
Re:こんにちは〜
minkistさんこんにちは

元気ですが、空回りしてます
まとまった休みが取れないので近場で我慢していますが、マイナーな山は登山道がわからないことが多く、現地に入ってからルート探しすることはしょっちゅうです。

福島県浜通南部にはクマはいないはずですが、薮をこいでいるときは、さすがに一人だと不安になりますね。
おそらくガセなのですが、つい最近この周辺で目撃情報があったばかりなので。

確かに、薮こぎは健脚娘にはつまんないかも
次の休みは以東岳を予定してます。
2010/10/19 21:59
お疲れ様でした
林道ラン、お疲れ様でした。アプローチを走るのも楽しくありませんか?これからは低山徘徊のシーズンになりますね。私も冬枯れシーズンになれば地図片手に低山徘徊を楽しみたいと思います。
2010/10/19 22:00
bokemonさんに倣って
こんにちは

bokemonさんに刺激されて林道ラン、はっきり言って無理してます・・・

近場の低山でも、地形図に名前のついている山や三角点のあるピークなど、登山道を探しながら歩く楽しみがありますからね。これからはいい季節ですね。
2010/10/20 11:21
プロフィール画像
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