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Yamareco

記録ID: 841686
全員に公開
ハイキング
オセアニア

ミルフォード・トラック(NZ南島)

2016年03月23日(水) 〜 2016年03月26日(土)
 - 拍手
midori28 その他1人
GPS
80:00
距離
52.5km
登り
2,173m
下り
2,249m

コースタイム

1日目>グレイドワーフ14:30−クリントン・ハット16:10
2日目>クリントン・ハット9:30−Bus Stop14:25−ミンタロ・ハット16:50
3日目>ミンタロ・ハット8:30−マッキノン峠シェルター11:20〜12:30−Sutherland Falls17:10〜20−ダンプリング・ハット19:10
4日目>ダンプリング・ハット8:20−Giant Gate Falls11:50 −サンドフライポイント13:35  
天候 1日目雨、2日目曇り、3日目曇り後晴れ、4日目晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
1日目>クイーンズタウン6:55発(バス)−ティアナウ9:45着 12:15発(バス)−テアナウ・ダウンズ12:45着 13:00発(船)−グレイド・ワーフ14:30着
4日目>サンドフライポイント14:00発(船)−ミルフォードサウンド14:15着
コース状況/
危険箇所等
雨が多い地域にも拘らず、個人ウォーク用のハット(小屋)には乾燥室がないので、防水対策を万全に。
キッチンには水道とガスコンロがあり、ライターよりマッチの方が火がつけやすい。食器、鍋、調理器具、食糧は持参し、ゴミは持ち帰る。
ベッドは厚いマットがあり、シュラフだけでよい。トイレは水洗で、宿泊棟から離れているので、ライトが必要。
サンドフライは沢山いる。刺されないようにするのは難しい。サンドフライ予防の薬より、刺された後炎症を抑える薬の方が役に立つ。
小屋の中は土足厳禁。サンダルに履き替える必要があるが、ケアという悪戯好きの鳥が靴を持って行ってしまうので注意!
その他周辺情報 トレッキング前夜はクイーンズタウンのYHAセントラルに宿泊。ロケーションが抜群に良い。NZのYHAはキッチンに鍋、調理器具、食器があり自炊できる。
前日。クイーンズタウンで足慣らしに展望台のある丘に登った。ワカティプ湖と対岸の山並みが美しい。
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前日。クイーンズタウンで足慣らしに展望台のある丘に登った。ワカティプ湖と対岸の山並みが美しい。
2人分の食料。右3分の2は日本から持参。左はクイーンズタウンで購入。続けてルートバーン・トラックに入るので、まだ足りない。
2人分の食料。右3分の2は日本から持参。左はクイーンズタウンで購入。続けてルートバーン・トラックに入るので、まだ足りない。
1日目。クイーンズタウンからバスでティアナウへ。DOCでミルフォード・トラックとルートバーン・トラックのハットパスを発行してもらう。
1日目。クイーンズタウンからバスでティアナウへ。DOCでミルフォード・トラックとルートバーン・トラックのハットパスを発行してもらう。
ルートバーンの食材はミルフォードサウンドでも追加購入予定だったが、そこでは何も買えないと聞き、急遽ティアナウのスーパーへ。
ルートバーンの食材はミルフォードサウンドでも追加購入予定だったが、そこでは何も買えないと聞き、急遽ティアナウのスーパーへ。
ティアナウ湖畔にミルフォードトラックを開いたマッキノンの像が立っていた。
2016年04月08日 13:02撮影 by  FinePixViewer Ver.5.5, FUJIFILM
4/8 13:02
ティアナウ湖畔にミルフォードトラックを開いたマッキノンの像が立っていた。
DOCの斜め前にあるトラックネットのオフィスから、ルートバーン用の食料品をミルフォードサウンド・ロッジに送った。
DOCの斜め前にあるトラックネットのオフィスから、ルートバーン用の食料品をミルフォードサウンド・ロッジに送った。
ティアナウ・ダウンズから船に乗り、ミルフォード・トラックの出発点に向かう。
ティアナウ・ダウンズから船に乗り、ミルフォード・トラックの出発点に向かう。
グレート・ワーフで下船し記念撮影後、いよいよミルフォード・トラックへ。
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グレート・ワーフで下船し記念撮影後、いよいよミルフォード・トラックへ。
ガイドツアー用のグレイド・ハウス。
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ガイドツアー用のグレイド・ハウス。
クリントン川を長いつり橋で渡る。
クリントン川を長いつり橋で渡る。
生憎の雨だが、ミルフォード・トラックに雨はつきもの。Wetland Walk に立ち寄るも、展望なし。
生憎の雨だが、ミルフォード・トラックに雨はつきもの。Wetland Walk に立ち寄るも、展望なし。
クリントン・ハットに到着。乾燥室がなく、濡れた雨具等は外に干すよう指示された。
クリントン・ハットに到着。乾燥室がなく、濡れた雨具等は外に干すよう指示された。
ハットのキッチンは水道とガスコンロがあり、食材と鍋、食器は持参する。マッチは必需品。
ハットのキッチンは水道とガスコンロがあり、食材と鍋、食器は持参する。マッチは必需品。
1日目の夕食はティアナウで購入した羊肉のステーキとサラダ&NZワイン。
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1日目の夕食はティアナウで購入した羊肉のステーキとサラダ&NZワイン。
2日目。快晴とはいかないが、まずまずの天気に。
2日目。快晴とはいかないが、まずまずの天気に。
この日は終日リバーサイドウォーク。滝が幾筋もかかるのを眺めながら歩く。
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この日は終日リバーサイドウォーク。滝が幾筋もかかるのを眺めながら歩く。
人懐っこいロビン
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人懐っこいロビン
滝を眺めながらランチタイム。
滝を眺めながらランチタイム。
釣師に会う。入れ喰い状態みたいだ。夜に小屋で聞いたら50匹ほどキャッチ&リリースしたそう。
釣師に会う。入れ喰い状態みたいだ。夜に小屋で聞いたら50匹ほどキャッチ&リリースしたそう。
滝が多い。
滝、滝、滝・・・
滝、滝、滝・・・
キーウィかと思ったら、ワカだった。
キーウィかと思ったら、ワカだった。
わーい!
此処の徒渉がミルフォード・トレックの鬼門らしい。この日は水が全くなかった。
此処の徒渉がミルフォード・トレックの鬼門らしい。この日は水が全くなかった。
ガイドツアー用の小屋からの1時間半が辛く、バテバテになってミンタロ・ハットに到着。
ガイドツアー用の小屋からの1時間半が辛く、バテバテになってミンタロ・ハットに到着。
小屋の近くのヘリポ―トからの眺めを楽しむ。傍に川があり夏には泳ぐ人もいるらしい。
小屋の近くのヘリポ―トからの眺めを楽しむ。傍に川があり夏には泳ぐ人もいるらしい。
2日目の夕食は豆入りオイルサーディンのトマト煮とわかめと切干大根のサラダ&NZワイン。
2日目の夕食は豆入りオイルサーディンのトマト煮とわかめと切干大根のサラダ&NZワイン。
3日目。今日は峠越えの日なので晴れてほしい。いたずら者のケアが朝から小屋の周りで騒いでいる。靴を持っていかれないよう注意!
3日目。今日は峠越えの日なので晴れてほしい。いたずら者のケアが朝から小屋の周りで騒いでいる。靴を持っていかれないよう注意!
マッキノン峠までは枯れたお花畑の中を緩やかに登っていく。
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マッキノン峠までは枯れたお花畑の中を緩やかに登っていく。
マッキノン峠。ガスがかかって何も見えない。
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マッキノン峠。ガスがかかって何も見えない。
峠にあるシェルターはガスコンロがあり、お茶を沸かしてゆっくり昼食を採り、晴れるのを待つ。
峠にあるシェルターはガスコンロがあり、お茶を沸かしてゆっくり昼食を採り、晴れるのを待つ。
1時間待った甲斐があり、周囲の山が少しづつ見えてきた。
1時間待った甲斐があり、周囲の山が少しづつ見えてきた。
素晴らしい展望が広がった。
素晴らしい展望が広がった。
後ろ髪引かれる思いで丘を下る。
後ろ髪引かれる思いで丘を下る。
リンドウも花を開かせた。
リンドウも花を開かせた。
デイジー
ゆっくり景色を楽しみたいが、先はまだ長い。
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ゆっくり景色を楽しみたいが、先はまだ長い。
山肌から幾筋もの滝が流れ落ちている。
山肌から幾筋もの滝が流れ落ちている。
迫力ある滝
何段あるのだろう?
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何段あるのだろう?
今日の行程は長い。急げ、急げ…。
今日の行程は長い。急げ、急げ…。
ミルフォード・トラックは基本リバーサイドウォーク。吊橋を何度渡ったことか!
ミルフォード・トラックは基本リバーサイドウォーク。吊橋を何度渡ったことか!
ガイドツアー用の小屋に隣接したシェルターにザックをデポし、滝見物に行く。
ガイドツアー用の小屋に隣接したシェルターにザックをデポし、滝見物に行く。
滝が見えてきた。
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滝が見えてきた。
NZ最大級のSutherland Falls 雨具必携です。
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NZ最大級のSutherland Falls 雨具必携です。
シェルターに戻り、小屋に向かう。湖面に映った山が綺麗だ。
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シェルターに戻り、小屋に向かう。湖面に映った山が綺麗だ。
滝が遠くに見えた。
滝が遠くに見えた。
ダンプリング・ハットに到着。
ダンプリング・ハットに到着。
左のボードには天気予報や注意事項が書かれている。右はベッド割り当て表。空いている番号の所に名前を書き、横の箱にハットのチケットを入れる。
左のボードには天気予報や注意事項が書かれている。右はベッド割り当て表。空いている番号の所に名前を書き、横の箱にハットのチケットを入れる。
3日目の夕食は日本から持参した米を炊き、カレーと缶ツマと切干大根の和え物&NZワイン
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3日目の夕食は日本から持参した米を炊き、カレーと缶ツマと切干大根の和え物&NZワイン
4日目。なぜか目覚まし時計が鳴らず、起きたらハットはもぬけの殻(@@;)
4日目。なぜか目覚まし時計が鳴らず、起きたらハットはもぬけの殻(@@;)
予約した2時の船に乗るにはギリギリの時間に小屋を出発。
予約した2時の船に乗るにはギリギリの時間に小屋を出発。
Mackay Falls
きょうは快晴。静かな湖面に山が映る。
きょうは快晴。静かな湖面に山が映る。
Giant Gate Falls
ミルフォード・トラックの終点・サンドフライポイントに到着。
ミルフォード・トラックの終点・サンドフライポイントに到着。
全長33.5マイル(53.5Km)を踏破しました。
全長33.5マイル(53.5Km)を踏破しました。
バンザーイ\(^^)/
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バンザーイ\(^^)/
船でミルフォードサウンドへ。
船でミルフォードサウンドへ。
ミルフォードサウンド
ミルフォードサウンド
この日は奮発してミルフォード・ワンダラー号でオーバーナイトクルーズ。
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この日は奮発してミルフォード・ワンダラー号でオーバーナイトクルーズ。
カヤックに挑戦。1時間ほど漕いでいるとオールが湖底に着くようになり、ここが海と繋がっていることに気づく。
カヤックに挑戦。1時間ほど漕いでいるとオールが湖底に着くようになり、ここが海と繋がっていることに気づく。
カヤックから撮ったワンダラー号。
カヤックから撮ったワンダラー号。
翌朝船は一旦外洋に出てから、9時過ぎに港に戻った。
翌朝船は一旦外洋に出てから、9時過ぎに港に戻った。

感想

2012年2月初めてニュージーランドを訪れ、ケプラー・トラックとマウントクック国立公園でのトレッキングを楽しんだ私たちは、自然の美しさと人々の優しさに触れ、すっかりこの国の虜になってしまい、帰国の機内で早くも再訪の計画を練ったものです。
とは言えそこは遠く離れた南半球の島国。おいそれと行ける所ではなく、やっと目鼻がついた去年7月にDOCの予約サイトを開いてみると、今シーズンの個人ウォーク用の小屋は3月23日以降しか空いておらず、花が見られないことを覚悟でのトレッキングになりました。

今回のトレッキングで一番問題になったのは、3泊4日のミルフォード・トラックと2泊3日のルートバーン・トラック併せて7日分の食料を担いで歩けるか・・・ということでした。現地調達が理想ですが、同行者は普段山歩きをしておらず、2人分の食料を背負って歩かねばならなかったので、10gに拘って食糧計画をたてる必要があり、結局3分の2は日本から持参しました。農業国のNZは食糧の持ち込みが厳しいので、持ち込んだものは全て乾燥した未開封の食品です。
残り3分の1はクイーンズタウンと2つのトラックの中継点であるミルフォードサウンドで購入予定でしたが、ティアナウのDOCの日本人スタッフから、ミルフォードサウンドでは何も買えないこと、DOCの斜向かいにあるトラック・ネット(登山口までのアクセスに利用するバス会社)のオフィスから、宿泊予定のミルフォードサウンド・ロッジに、デポする荷物をNZ$15で送ってくれるサービスがあることを教えていただき、急遽足りない食料をティアナウのスーパーに買いに走り、トラック・ネットから送りました。このサービスは確か4年前にはなかったと思います。これによって、ルートバーントラック用の食料が減ったので、とても楽になりました。

さて、「世界一の散歩道」と言われるミルフォード・トラックですが、少し期待外れの感がありました。3日目のマッキノン峠越え以外はリーバーサイドウォークで、それが単調に感じたこと。そしてやはり花が全く見られなかったことがその理由だと思います。花が無いのならともかく、茶色に枯れたお花畑を歩くのは、ちょっと切ないものがありました。

山小屋では毎晩ワーデンさん(管理人)のお話があります。15分ほどの方もいれば1時間お話しされる方もいて、英語が分からない私たちは途方にくれましたが、その都度トレッカー達が重要なことだけ分かりやすい英語で教えてくれ、助かりました。特に歩くペースが同じだったキャンベル在住のマレーシア人兄妹にはとてもお世話になり、日本の山での再会を約束して別れました。

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