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Yamareco

記録ID: 87090
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ハイキング
奥秩父

天祖山〜水松山〜三峰(敗退)→天祖山〜酉谷避難小屋〜日原

2010年11月13日(土) 〜 2010年11月14日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
26.8km
登り
1,957m
下り
1,959m

コースタイム

13日
7:25奥多摩駅-8:04東日原バス停-9:01天祖山登山口-9:57大日神社10:10-11:48社務所11:55-12:00天祖神社(頂上)-12:26梯子坂ノクビレ-13:04長沢背綾分岐点-14:22酉谷山分岐点-14:50酉谷避難小屋着

14日
7:20酉谷避難小屋発-8:00酉谷避難小屋に戻る-8:30旧酉谷避難小屋-9:10三又-9:30小川谷林道-11:30東日原バス停
天候 13日:晴れ
14日:曇
過去天気図(気象庁) 2010年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
11月13日
7:25奥多摩駅-東日原
計画通り

11月14日
計画:三峰神社バス停(10:30西武秩父駅行)-西武秩父駅(12:25特急ちちぶ28号池袋行)
実際:11:35東日原バス停-奥多摩駅
コース状況/
危険箇所等
※2013年12月追記
僕のこの記録は2010年11月のものです
2011年3月11日の大震災で小川谷林道の一部が崩落し車、人ともに現在(2013年12月時点)も通行止めになっています
もし同ルートを計画しているなら参考にはなさらないでください

天祖山は予想以上に嶮しかった。
のっけの急登からいきなり危険個所がいくつもあるので注意が必要。(写真参照)
下りのルートで使わない方が賢明。
特に日没等で気が急いてるときは、道迷いや滑落に注意。
冬用に調達した靴「マムートモノリスGTX」
今回はこの靴のならしも兼ねての山行なのだ
詳細は日記に
2010年11月10日 13:45撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/10 13:45
冬用に調達した靴「マムートモノリスGTX」
今回はこの靴のならしも兼ねての山行なのだ
詳細は日記に
縦走訓練用装備一式(3泊4日想定)
靴はアプローチシューズと履き替えるので-700gであるが、水2.5Lが加わり結局総重量24Kgほど
2010年11月12日 17:25撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/12 17:25
縦走訓練用装備一式(3泊4日想定)
靴はアプローチシューズと履き替えるので-700gであるが、水2.5Lが加わり結局総重量24Kgほど
ちょっと曲がってるが振り返ったせいだろう
心の如く背骨もねじ曲がっているわけではあるまい
2010年11月13日 08:04撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 8:04
ちょっと曲がってるが振り返ったせいだろう
心の如く背骨もねじ曲がっているわけではあるまい
紅葉を楽しみつつ長い道のりを行く
2010年11月13日 08:46撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 8:46
紅葉を楽しみつつ長い道のりを行く
最後の八丁橋をわたる
2010年11月13日 08:52撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 8:52
最後の八丁橋をわたる
天祖山登山口
2010年11月13日 09:01撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:01
天祖山登山口
いきなりのつづら折りの急登
2010年11月13日 09:04撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:04
いきなりのつづら折りの急登
恐らく2006年の連続滑落事故の現場
ご冥福を祈り手を合わせる
2010年11月13日 09:07撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:07
恐らく2006年の連続滑落事故の現場
ご冥福を祈り手を合わせる
こちらも危険
2010年11月13日 09:09撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:09
こちらも危険
張り出した木
重装備でザックが頭より上に出ているときは要注意
かく言う自分もザックが引っかかりあわや転落しそうになる
2010年11月13日 09:10撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:10
張り出した木
重装備でザックが頭より上に出ているときは要注意
かく言う自分もザックが引っかかりあわや転落しそうになる
靴1つ置くのがやっとの急斜面
2010年11月13日 09:12撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:12
靴1つ置くのがやっとの急斜面
急斜面を登りきったところを上から
2010年11月13日 09:21撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:21
急斜面を登りきったところを上から
踏み跡はないがどう間違ってもルートを大きく外れることはないと思う
2010年11月13日 09:32撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:32
踏み跡はないがどう間違ってもルートを大きく外れることはないと思う
かのロボット雨量計
2010年11月13日 09:55撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:55
かのロボット雨量計
大日神社
2010年11月13日 09:57撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 9:57
大日神社
景色が寒々としてきた
2010年11月13日 10:38撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 10:38
景色が寒々としてきた
途中の社で安全祈願
2010年11月13日 10:44撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 10:44
途中の社で安全祈願
平らなところで休憩
シャリバテか
バナナチップス&ブドウ糖をガツガツ食らうpart1
2010年11月13日 10:56撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 10:56
平らなところで休憩
シャリバテか
バナナチップス&ブドウ糖をガツガツ食らうpart1
社務所
バナナチップス&ブドウ糖をガツガツ食らうpart2
2010年11月13日 11:48撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 11:48
社務所
バナナチップス&ブドウ糖をガツガツ食らうpart2
富士山がよく見える
もうここで幕営しようかと本気で悩む
2010年11月13日 11:49撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 11:49
富士山がよく見える
もうここで幕営しようかと本気で悩む
天祖神社御神殿
2010年11月13日 11:59撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 11:59
天祖神社御神殿
ここが頂上か
2010年11月13日 11:59撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 11:59
ここが頂上か
急坂を下る
ちょっと下ったところで左側の急斜面を登ってくる人に出会う
プチ道迷い遭難か
2010年11月13日 12:11撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 12:11
急坂を下る
ちょっと下ったところで左側の急斜面を登ってくる人に出会う
プチ道迷い遭難か
梯子坂ノクビレ
2010年11月13日 12:26撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 12:26
梯子坂ノクビレ
タワ尾根方面への道の通行止めのお知らせ
2010年11月13日 12:26撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 12:26
タワ尾根方面への道の通行止めのお知らせ
国土地理院の1/25000には載っていない東側斜面のまき道
昭文社の「奥多摩」地図には載ってる
長沢背綾から直接くる来る人はこの左に見える尾根筋を通るのかもしれない
踏み跡がほとんどなさそうなので先に会った方もこの尾根筋のどこかでルートを外れたのだろうか
2010年11月13日 12:57撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 12:57
国土地理院の1/25000には載っていない東側斜面のまき道
昭文社の「奥多摩」地図には載ってる
長沢背綾から直接くる来る人はこの左に見える尾根筋を通るのかもしれない
踏み跡がほとんどなさそうなので先に会った方もこの尾根筋のどこかでルートを外れたのだろうか
長沢背綾合流
3分の遅刻だが心が折れているので迷わず酉谷避難小屋へ
2010年11月13日 13:04撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 13:04
長沢背綾合流
3分の遅刻だが心が折れているので迷わず酉谷避難小屋へ
満員なので外でテン泊
通り道のためフライ前室をペグ止めできず
手すりが少々ずれ落ちてるようなので、近々また小屋が使用禁止になるかもしれない
2010年11月13日 15:56撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 15:56
満員なので外でテン泊
通り道のためフライ前室をペグ止めできず
手すりが少々ずれ落ちてるようなので、近々また小屋が使用禁止になるかもしれない
ラーメンを食べつつ秋の夕暮れを哀れむ
このあとさらにカリー屋カリー大辛を食らう
しかしせっかく持っていったコンビーフを食べ忘れる
2010年11月13日 16:26撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/13 16:26
ラーメンを食べつつ秋の夕暮れを哀れむ
このあとさらにカリー屋カリー大辛を食らう
しかしせっかく持っていったコンビーフを食べ忘れる
朝の富士
気温は朝方の一番低いときで1度ほど
フライシートは結露まみれ
2010年11月14日 06:48撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 6:48
朝の富士
気温は朝方の一番低いときで1度ほど
フライシートは結露まみれ
一応三峰に向かうが20分ほど歩いて引き返す
2010年11月14日 07:20撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 7:20
一応三峰に向かうが20分ほど歩いて引き返す
酉谷避難小屋下の登山道
かなりの急勾配
小屋で水を補給したため依然24Kgのザック背負い下るのは折れた心の身にきつい
2010年11月14日 08:07撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 8:07
酉谷避難小屋下の登山道
かなりの急勾配
小屋で水を補給したため依然24Kgのザック背負い下るのは折れた心の身にきつい
もしやあれが噂の
2010年11月14日 08:27撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 8:27
もしやあれが噂の
やはり
2010年11月14日 08:30撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 8:30
やはり
危ないけど緊急時に休めないこともなさそうである
2010年11月14日 08:30撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 8:30
危ないけど緊急時に休めないこともなさそうである
ようやく平坦なところに出たと思いきや、この後また急坂
2010年11月14日 08:39撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 8:39
ようやく平坦なところに出たと思いきや、この後また急坂
止めてある登山道&上への迂回路
ここははっきりしているが、こういう倒木を利用した通行止めは時々わかりづらい
2010年11月14日 08:48撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 8:48
止めてある登山道&上への迂回路
ここははっきりしているが、こういう倒木を利用した通行止めは時々わかりづらい
この木を跨ぐのは結構危険だった
足元が悪い上荷物が荷物なんで
2010年11月14日 09:02撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 9:02
この木を跨ぐのは結構危険だった
足元が悪い上荷物が荷物なんで
ようやく降りきったところにある橋
ここから対岸のゴンバ尾根を巻く
2010年11月14日 09:10撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 9:10
ようやく降りきったところにある橋
ここから対岸のゴンバ尾根を巻く
途中登山道と見紛うばかりの獣道
(下に向かう道)
2010年11月14日 09:14撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 9:14
途中登山道と見紛うばかりの獣道
(下に向かう道)
今回一番ひやっとした個所
斜めに傾いている上、最初の2mほどは濡れていて滑る
ザックの重量もあって体勢に自由度がないため非常に危険だった
2010年11月14日 09:24撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 9:24
今回一番ひやっとした個所
斜めに傾いている上、最初の2mほどは濡れていて滑る
ザックの重量もあって体勢に自由度がないため非常に危険だった
ようやく林道にでる
2010年11月14日 09:30撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 9:30
ようやく林道にでる
下は紅葉真っ盛り
美しい
2010年11月14日 09:56撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 9:56
下は紅葉真っ盛り
美しい
山は敗者にも平等に景色を与えるのであった
2010年11月14日 10:33撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/14 10:33
山は敗者にも平等に景色を与えるのであった

感想

冬用に靴を買った。
マムートモノリスGTX 49,350円なり。
購入の動機その他は日記に書こう。

さて、山行である。
水曜日に突如思い立った。
1泊2日の行程であまり人のいないところ。
消去法でいけば石尾根、雲取方面は論外。
ヨコスズ尾根、川苔も人でいっぱいだろう。
おそらく酉谷避難小屋も満員と予想。
地図上で演習すると距離的にちょうどいい小屋があった。
白岩小屋である。

早速調べるとかなりいい。
営業小屋なのでビールが買える。
まず空いてる。
おやじもいい。
水場もわりと近いらしい(が、急坂下)。
ここにしよう。

小屋は決まったのでルートである。
ザックの重量から言って3時までに小屋に着けてあまり人のいないルートは天祖山〜長沢背綾のルートしかない。
ということで、天祖山〜長沢背綾〜白岩小屋〜三峰へと南北に串刺しに行くことにした。

当日tintinも稲村岩から鷹ノ巣へ行くというので立川で合流して奥多摩-東日原まで行動を共にする。
準備運動をしトイレに行っておにぎり2個食べてから歩きだす。
駐在前のポストに山行計画書をいれる。
その後稲村岩へ向かうtintinと別れ、天祖山登山口まで長い林道歩きが始まる。

林道脇の紅葉が目を和ませる。
ただなにかノリが悪い。
疲れているのか、アドレナリンがでない。
わくわくする感じがない。
ただ歩いているだけのような感じ。

しばらく歩いた後、登山口に到着。
登山口には先行の年配の4人パーティーがいたので2言3言挨拶を交わす。
靴の紐を締め直して上り始める。

いきなりきつい。
それに危ない。
道は狭いのに障害物だらけである。
例えば道に出っぱった太い木。
ザックの上部があたりこけそうになる。
道幅が狭いのでこければ即急斜面を転がり落ちるだけである。

上り始めて10分程のところに連続滑落遭難事故現場らしきところにでた。
ご冥福を祈りてを合わせる。

その後先行のパーティーを追い越し、しばらく登ると開けたところにでた。
現在10時56分。
ここまでほぼ2時間。
腹がぐーぐー鳴っていたので、バナナチップスとブドウ糖をがりがり食べる。
落葉だらけなのでバーナーは使えない。
気をとり直して歩きだす。

休憩場所から40分ほど登ると社務所に出た。
頂上間近である。
しかしかなりの疲労感が歩みを遅くさせる。
休もう。
ザックを下ろし、しばらく休む。
バナナチップスとブドウ糖をがりがり食べる。

社務所周辺を探索。
休むのにはいい場所である。
あまりの疲労感に「もうここで幕営しよう」と本気で悩む。
しかし、まだ昼なのにすでに疲労困憊とは何事だろう。
荷物が重すぎたのか、体調不良なのか。。。
おそらく両方だろう。

稲村岩を15Kg担いで登ったときはなんともなく、鷹ノ巣から雲取まで石尾根を行って帰ってきても全然平気だったのに、このていたらくはなんぞ。
9Kgの差はあまりにも大きいのか。
それもあろう。
ただ体調もよくないのは自分でわかる。
多分心が折れているのだ。
そうだろう。きっとそうだ。

気をとり直して山頂に向かう。
ちょうど正午に山頂に到着した。
静かな山頂である。

稲村岩を経て鷹ノ巣へ登る場合、急登を終えた後山頂の素晴らしい眺望が待っている。
そこで昼飯を食い、高速道路のように整備された登山道を下るだけだ。
しかし天祖山は苦しい登りを終えた後、たどり着いたのはこの厳かな神社である。
稲村岩をピストンするものはほとんどいないと思うが、ここでは来た道を戻るか秩父側に深く踏み込むかだけなのだ。

およそ2時間50分の急登で疲労困憊の躯と折れた心で白岩小屋まで行けるだろうか。
しかしあの急な坂道を戻るのもつらい。
予定コースを行っても時間的に薄暗くなる4時までに白岩小屋につけるかぎりぎりのところである。
そこで1時までに長沢背綾に到着したら予定のコース、1時を過ぎた場合は酉谷避難小屋にコース変更と決めて先に進むことにする。

天祖山北側斜面の急坂を下っていくと、左側のありえない斜面を登ってくる人に出会う。
「こっちの方が踏み跡があって歩きやすいですよ」と声をかけると「あ、ああ」みたいな返事をしてこちらに向かってきたので会釈して下る。

急坂を下りきると梯子坂ノクビレに到着した。
ここからまた上り返しである。
しばらく行くと登山道が右に巻いていく。
ポケットの1/25000地図を見るとここはまっすぐ尾根筋を長沢背綾に向かっている。
もしタワ尾根に向かう道だとおそらく通行止めなので悩む。
一応昭文社の地図を取り出してみると、ここは東側を巻くようにして長沢背綾に合流するようになっているので巻き道を行くことにする。
1/25000地図だけを携行していたら多分尾根筋を上がって行ったと思う。
危なかった。

1時3分に長沢背綾に合流。
先に「1時までに長沢背綾に到着したら予定のコース、1時を過ぎた場合は酉谷避難小屋にコース変更」と決めたが、3分の遅刻である。
一瞬予定コースを行こうかと思うが、これからさらに3時間長沢背綾を行き白岩小屋に到着しても、すでに薄暗い4時前後であろう。
また、かの小屋では水場まで20分かけて急坂を降登すると聞く。
もう迷わず酉谷避難小屋に向かうことにした。

途中何度か休んだのでCTより30分ほど遅れの3時15分に酉谷避難小屋着。
小屋の前を下りると騒がしい。
やはり思った通り満員であった。
既に6、7人ほど入っていたのでテント泊決定だが場所がない。
ちょっと下った場所には既に1張り立っていた。
するともう小屋前しかない。

小屋の皆さんに小屋前になるべく邪魔にならないようにテントを張る旨お伝えし設営開始。
3時50分頃設営完了。
飯を食いながら下のテントの年配の方と語らう。
いろいろ教えていただいた。
翌日に一緒に七跳山からのバリエーションルートを行かないかと誘われたが、とてもついて行けそうになかったので辞退する。
多分自分は翌日は小屋前を下るだけである。。。

小屋の方は酒盛りで賑やかだったが7時には消灯して静かになった。
スキットルのウォッカを飲みながら翌日のコースを再考するがまとまらないので諦めて寝る。
夜風が出て山の上の方が少々騒がしかったが、鹿に安眠を妨害されることもなくわりとよく寝た。

朝5時30分頃から皆行動を始める。
6時を過ぎに下のテントの方を見送る。
7時頃までには小屋の皆さんも全員出立。
自分はまだ決心がつかずぼやぼやしているうちに最後になってしまった。

意を決して7時5分過ぎようやく「初心貫徹」という言葉を胸に三峰方向に歩きだす。
20分程歩きながら考えた。

「大体絶対三峰に下らにゃならん理由なんてないし」
「誰に迷惑かけるわけでもないよね」
「せいぜい山行記録で笑われるくらいじゃん」
「全然平気だもんね」

と開きなおりUターンする。

小屋前に8時ちょうどに戻る。
ここからずっと下りなのだが、きつい。。。
1時間以上急坂を下り続ける。
登り並に汗だくである。
途中横になって休もうかと思ったが適当な場所がない。

危険個所&迂回路をなんとかやり過ごし、ようやく9時30分に林道にでる。
ここから東日原のバス停まで1時間以上の林道歩きである。

紅葉が傷心を癒してくれた。

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