天祖山〜水松山〜三峰(敗退)→天祖山〜酉谷避難小屋〜日原
- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 1,957m
- 下り
- 1,959m
コースタイム
7:25奥多摩駅-8:04東日原バス停-9:01天祖山登山口-9:57大日神社10:10-11:48社務所11:55-12:00天祖神社(頂上)-12:26梯子坂ノクビレ-13:04長沢背綾分岐点-14:22酉谷山分岐点-14:50酉谷避難小屋着
14日
7:20酉谷避難小屋発-8:00酉谷避難小屋に戻る-8:30旧酉谷避難小屋-9:10三又-9:30小川谷林道-11:30東日原バス停
天候 | 13日:晴れ 14日:曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
7:25奥多摩駅-東日原 計画通り 11月14日 計画:三峰神社バス停(10:30西武秩父駅行)-西武秩父駅(12:25特急ちちぶ28号池袋行) 実際:11:35東日原バス停-奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※2013年12月追記 僕のこの記録は2010年11月のものです 2011年3月11日の大震災で小川谷林道の一部が崩落し車、人ともに現在(2013年12月時点)も通行止めになっています もし同ルートを計画しているなら参考にはなさらないでください 天祖山は予想以上に嶮しかった。 のっけの急登からいきなり危険個所がいくつもあるので注意が必要。(写真参照) 下りのルートで使わない方が賢明。 特に日没等で気が急いてるときは、道迷いや滑落に注意。 |
写真
感想
冬用に靴を買った。
マムートモノリスGTX 49,350円なり。
購入の動機その他は日記に書こう。
さて、山行である。
水曜日に突如思い立った。
1泊2日の行程であまり人のいないところ。
消去法でいけば石尾根、雲取方面は論外。
ヨコスズ尾根、川苔も人でいっぱいだろう。
おそらく酉谷避難小屋も満員と予想。
地図上で演習すると距離的にちょうどいい小屋があった。
白岩小屋である。
早速調べるとかなりいい。
営業小屋なのでビールが買える。
まず空いてる。
おやじもいい。
水場もわりと近いらしい(が、急坂下)。
ここにしよう。
小屋は決まったのでルートである。
ザックの重量から言って3時までに小屋に着けてあまり人のいないルートは天祖山〜長沢背綾のルートしかない。
ということで、天祖山〜長沢背綾〜白岩小屋〜三峰へと南北に串刺しに行くことにした。
当日tintinも稲村岩から鷹ノ巣へ行くというので立川で合流して奥多摩-東日原まで行動を共にする。
準備運動をしトイレに行っておにぎり2個食べてから歩きだす。
駐在前のポストに山行計画書をいれる。
その後稲村岩へ向かうtintinと別れ、天祖山登山口まで長い林道歩きが始まる。
林道脇の紅葉が目を和ませる。
ただなにかノリが悪い。
疲れているのか、アドレナリンがでない。
わくわくする感じがない。
ただ歩いているだけのような感じ。
しばらく歩いた後、登山口に到着。
登山口には先行の年配の4人パーティーがいたので2言3言挨拶を交わす。
靴の紐を締め直して上り始める。
いきなりきつい。
それに危ない。
道は狭いのに障害物だらけである。
例えば道に出っぱった太い木。
ザックの上部があたりこけそうになる。
道幅が狭いのでこければ即急斜面を転がり落ちるだけである。
上り始めて10分程のところに連続滑落遭難事故現場らしきところにでた。
ご冥福を祈りてを合わせる。
その後先行のパーティーを追い越し、しばらく登ると開けたところにでた。
現在10時56分。
ここまでほぼ2時間。
腹がぐーぐー鳴っていたので、バナナチップスとブドウ糖をがりがり食べる。
落葉だらけなのでバーナーは使えない。
気をとり直して歩きだす。
休憩場所から40分ほど登ると社務所に出た。
頂上間近である。
しかしかなりの疲労感が歩みを遅くさせる。
休もう。
ザックを下ろし、しばらく休む。
バナナチップスとブドウ糖をがりがり食べる。
社務所周辺を探索。
休むのにはいい場所である。
あまりの疲労感に「もうここで幕営しよう」と本気で悩む。
しかし、まだ昼なのにすでに疲労困憊とは何事だろう。
荷物が重すぎたのか、体調不良なのか。。。
おそらく両方だろう。
稲村岩を15Kg担いで登ったときはなんともなく、鷹ノ巣から雲取まで石尾根を行って帰ってきても全然平気だったのに、このていたらくはなんぞ。
9Kgの差はあまりにも大きいのか。
それもあろう。
ただ体調もよくないのは自分でわかる。
多分心が折れているのだ。
そうだろう。きっとそうだ。
気をとり直して山頂に向かう。
ちょうど正午に山頂に到着した。
静かな山頂である。
稲村岩を経て鷹ノ巣へ登る場合、急登を終えた後山頂の素晴らしい眺望が待っている。
そこで昼飯を食い、高速道路のように整備された登山道を下るだけだ。
しかし天祖山は苦しい登りを終えた後、たどり着いたのはこの厳かな神社である。
稲村岩をピストンするものはほとんどいないと思うが、ここでは来た道を戻るか秩父側に深く踏み込むかだけなのだ。
およそ2時間50分の急登で疲労困憊の躯と折れた心で白岩小屋まで行けるだろうか。
しかしあの急な坂道を戻るのもつらい。
予定コースを行っても時間的に薄暗くなる4時までに白岩小屋につけるかぎりぎりのところである。
そこで1時までに長沢背綾に到着したら予定のコース、1時を過ぎた場合は酉谷避難小屋にコース変更と決めて先に進むことにする。
天祖山北側斜面の急坂を下っていくと、左側のありえない斜面を登ってくる人に出会う。
「こっちの方が踏み跡があって歩きやすいですよ」と声をかけると「あ、ああ」みたいな返事をしてこちらに向かってきたので会釈して下る。
急坂を下りきると梯子坂ノクビレに到着した。
ここからまた上り返しである。
しばらく行くと登山道が右に巻いていく。
ポケットの1/25000地図を見るとここはまっすぐ尾根筋を長沢背綾に向かっている。
もしタワ尾根に向かう道だとおそらく通行止めなので悩む。
一応昭文社の地図を取り出してみると、ここは東側を巻くようにして長沢背綾に合流するようになっているので巻き道を行くことにする。
1/25000地図だけを携行していたら多分尾根筋を上がって行ったと思う。
危なかった。
1時3分に長沢背綾に合流。
先に「1時までに長沢背綾に到着したら予定のコース、1時を過ぎた場合は酉谷避難小屋にコース変更」と決めたが、3分の遅刻である。
一瞬予定コースを行こうかと思うが、これからさらに3時間長沢背綾を行き白岩小屋に到着しても、すでに薄暗い4時前後であろう。
また、かの小屋では水場まで20分かけて急坂を降登すると聞く。
もう迷わず酉谷避難小屋に向かうことにした。
途中何度か休んだのでCTより30分ほど遅れの3時15分に酉谷避難小屋着。
小屋の前を下りると騒がしい。
やはり思った通り満員であった。
既に6、7人ほど入っていたのでテント泊決定だが場所がない。
ちょっと下った場所には既に1張り立っていた。
するともう小屋前しかない。
小屋の皆さんに小屋前になるべく邪魔にならないようにテントを張る旨お伝えし設営開始。
3時50分頃設営完了。
飯を食いながら下のテントの年配の方と語らう。
いろいろ教えていただいた。
翌日に一緒に七跳山からのバリエーションルートを行かないかと誘われたが、とてもついて行けそうになかったので辞退する。
多分自分は翌日は小屋前を下るだけである。。。
小屋の方は酒盛りで賑やかだったが7時には消灯して静かになった。
スキットルのウォッカを飲みながら翌日のコースを再考するがまとまらないので諦めて寝る。
夜風が出て山の上の方が少々騒がしかったが、鹿に安眠を妨害されることもなくわりとよく寝た。
朝5時30分頃から皆行動を始める。
6時を過ぎに下のテントの方を見送る。
7時頃までには小屋の皆さんも全員出立。
自分はまだ決心がつかずぼやぼやしているうちに最後になってしまった。
意を決して7時5分過ぎようやく「初心貫徹」という言葉を胸に三峰方向に歩きだす。
20分程歩きながら考えた。
「大体絶対三峰に下らにゃならん理由なんてないし」
「誰に迷惑かけるわけでもないよね」
「せいぜい山行記録で笑われるくらいじゃん」
「全然平気だもんね」
と開きなおりUターンする。
小屋前に8時ちょうどに戻る。
ここからずっと下りなのだが、きつい。。。
1時間以上急坂を下り続ける。
登り並に汗だくである。
途中横になって休もうかと思ったが適当な場所がない。
危険個所&迂回路をなんとかやり過ごし、ようやく9時30分に林道にでる。
ここから東日原のバス停まで1時間以上の林道歩きである。
紅葉が傷心を癒してくれた。
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