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Yamareco

記録ID: 903541
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳・横岳 花々と岩々のナイフリッジへ (野辺山側からピストン)

2016年06月22日(水) [日帰り]
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lecielbleu その他2人
GPS
--:--
距離
9.8km
登り
1,171m
下り
1,171m

コースタイム

日帰り
山行
8:25
休憩
1:25
合計
9:50
8:50
8:50
5
8:55
8:55
105
10:40
10:50
40
11:30
11:30
100
13:10
13:40
10
13:50
13:50
5
13:55
14:25
5
14:30
14:30
10
14:40
14:45
55
15:40
15:40
50
16:30
16:40
80
18:00
18:00
5
18:05
18:05
15
三叉峰:30分昼食時間を含みます。
奥ノ院:その先のリッジの登山道の往復体験を含みます。荷物は三叉峰デポです
時間的に登り、下りとも同行者の調子に合わせ、計画より1時間ずつ、多く歩きました。
天候 終日:曇りと霧
過去天気図(気象庁) 2016年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
1.車両駐車場所:海ノ口自然郷内の横岳登山口駐車場
2.場所    :東京方面:中央道須玉IC下車、野辺山方面30分
         名古屋方面:中央道長坂IC下車、野辺山方面40分
2.駐車スペース:10台
3.料金    :無料
4.備考
  ・当日は平日で霧予報のせいか3台のみでした。
  ・八ヶ岳高原ロッジをめざし、八ヶ岳高原ロッジ前の郷内の周回道路を
   更に直進して、枝道へ、そのまま、突き進み、道なりに終点が専用駐車場
  ・ここ以外は、住民通報を受けるので注意
コース状況/
危険箇所等
1.南八ヶ岳の横岳岩峰に東側(清里・野辺山側)から直登する登山道です。
  登山者専用駐車場(1725m)-横岳登山口(1900m)-横岳奥ノ院(2829m)を
  清里側から真西に向かってアプローチする杣添(そまぞえ)尾根ルートです。
  横岳岩峰群のピークは複数ありますが、中心は3つあり、南から三叉峰(2825
   m)、無名峰(2829m)、奥ノ院で、奥ノ院に2829m横岳の山頂があります。
  横岳はこの無名峰を最高地点としています。なお、奥ノ院~台座の頭の間の、
  有名なナイフのようなリッジを含め、八ヶ岳主稜線上でも、三叉峰~台座の頭は
  最近ではいわゆる天空の稜線と呼ばれています。
2.登山届ポスト 海ノ口自然郷(登山者専用駐車場から20m先の登山道入り口)
3.コース状況
  ・例年より、雪がなかったため、今年は登山道上部の雪渓が溶けてありません。
  ・登山道は、ほぼ磁北に対して磁西ののぼりが続く森の中の尾根道で、1900m
   から枯木帯と呼ばれる2450mの地点まで眺望はありません。登山道は荒れて
   いるため、腐葉土の上にも踏み跡があります。ふかふかで心地良いです。
   何か所か、土が崩れ、段差の大きくなったところが道中にあります。しかし、
   「よく見ると」ステップはあるので、問題ありません。
  ・この尾根道はトイレ、山小屋が1つもありません。青空トイレというか、森
   で用を足していただく必要があります。もちろん、できる限り排泄をしない
   ということから、緊急前提です。
  ・八ヶ岳の横岳をアプローチする登山道としては、最も人に合わないルートで、
   熊を気にして登りましたが、動物の踏み跡もありませんでした。
5. 6月22日のお花の状況
  ・ツクモグサは終わっていますが、杣添尾根に、マメザクラ、ヤマツツジ、コイ
   ワカガミ、ミツバオウレン、コミヤマカタバミ、ヤツガタケスミレ
  ・主稜線には、ウルップソウ、キバナシャクナゲ、オヤマノエンドウ、
   イワベンケイ、ミヤマキンバイ、チングルマ などが、百花繚乱です。
6.危険箇所
  ・大きな危険箇所はありません。しかし最も気にする点は、下りが東向きの
   尾根で、かつ森林帯の中である点です。日暮れは西向きより早く来ます。
   大きな危険は、実は時間を読み違えて、暗い森を下山することにあります。
   1時間早めに下山するくらいの登山計画をたてておくことをおすすめします。
   尾根道の大半が登り磁西、下り磁東なので、コンパスが最大限活躍します。
・岩や木の根が滑ります。杣添尾根ののぼりはじめに北沢の支流を渡る橋がある
   のですが、この橋への階段が、金網でおおわれています。表面が、朝露や霧
   で濡れていたら滑ります。杣添尾根道の木の根にゆっくり体重を乗せてくださ
   い。路面的には滑りやすい時期です。
  ・奥ノ院から台座の頭の間のリッジですが、新しい鎖が設置され、ますます
   磨きがかかり、なんといいますか、ハイライトが、青年遊歩道的な、支柱と
   鎖で、時代の流れなんでしょうが、ドキドキもなくなる感じです。これも、
   濡れているときは、握り方に気を付けて滑らないように進みます。
7.国土地理院25000分の1の地図と実際の登山道の違いについて
   国土地理院の25000分の1の地図と実際の登山道のちがいについては、日本
   山岳会からたびたび指摘される部分ですが、この登山道にも、表記に2つ誤り
   があります。
 ・高度2500m~2700mの間の巻き道
  地図上は全て尾根線の中心を直登していますが、実際の登山道は、尾根線を北側
  に巻きながら登ります。(いったん下りながら、また上り返しますが、迷うこと
  はありません。)
 ・駐車場から、横岳登山口までの別荘地内の遊歩道
  崩落のため、林道との接続地点がかわっています。これに伴い、実は、下山後の
  登山口~駐車場の間が実際は地図と違っています。
  慣れていないと迷います。特に間違えて林道を長く歩くと、どこにも到着できま
  せんので、下山後とはいえ、ご注意ください。
その他周辺情報 1.最も重要な情報
  ローソン野辺山店(トイレ、売店)
  http://store.lawson.co.jp/store/015645/
  国道141号沿い。登山者駐車場まで約10分、最後のトイレポイントです。
2.ソフトクリーム・牛乳
  清泉寮
  http://www.keep.or.jp/restraunt_shop/softcream/
  141号線清里交差点から約5分
3.温泉
  甲斐大泉温泉パノラマの湯
  http://panoramanoyu.sakura.ne.jp/
  清里交差点から県道28号で、約15分
別荘内の遊歩道を最初歩きます
2016年06月22日 08:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 8:43
別荘内の遊歩道を最初歩きます
ここから登山道に
2016年06月22日 08:58撮影 by  iPhone 5s, Apple
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6/22 8:58
ここから登山道に
2016年06月22日 09:01撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 9:01
北沢を渡ります
2016年06月22日 09:06撮影 by  iPhone 5s, Apple
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6/22 9:06
北沢を渡ります
シラビソ新芽が出ています
2016年06月22日 09:08撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 9:08
シラビソ新芽が出ています
倒木が多いです
2016年06月22日 09:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 9:12
倒木が多いです
土が流され、段差がキツイところも
2016年06月22日 09:47撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 9:47
土が流され、段差がキツイところも
苔が綺麗です
2016年06月22日 10:06撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 10:06
苔が綺麗です
主の木をくぐります
2016年06月22日 10:34撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 10:34
主の木をくぐります
中間地点です
2016年06月22日 11:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 11:12
中間地点です
だいぶ木々もまばらに
2016年06月22日 11:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
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だいぶ木々もまばらに
稜線が近づいてきました。イワカガミです
2016年06月22日 11:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 11:44
稜線が近づいてきました。イワカガミです
濡れていて、鮮やか
2016年06月22日 11:49撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 11:49
濡れていて、鮮やか
2016年06月22日 11:51撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 11:51
ミツバオウレン
2016年06月22日 11:51撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 11:51
ミツバオウレン
巻き道を進みます
2016年06月22日 12:18撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 12:18
巻き道を進みます
いつもは雪渓もあるのに、今年はありません
2016年06月22日 12:21撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 12:21
いつもは雪渓もあるのに、今年はありません
桜が残ってます
2016年06月22日 12:27撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 12:27
桜が残ってます
稜線です。三叉峰が見えました
2016年06月22日 12:58撮影 by  iPhone 5s, Apple
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稜線です。三叉峰が見えました
キバナシャクナゲの群落です
2016年06月22日 13:03撮影 by  iPhone 5s, Apple
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キバナシャクナゲの群落です
オヤマノエンドウ
2016年06月22日 13:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
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オヤマノエンドウ
三叉峰ピークです
2016年06月22日 13:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
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三叉峰ピークです
昼食とコーヒー休憩をとります
2016年06月22日 13:26撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 13:26
昼食とコーヒー休憩をとります
ガスって何も見えません
2016年06月22日 13:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
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ガスって何も見えません
イワベンケイです
2016年06月22日 13:53撮影 by  iPhone 5s, Apple
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イワベンケイです
チングルマ、オヤマノエンドウ、イワウメです
2016年06月22日 13:53撮影 by  iPhone 5s, Apple
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チングルマ、オヤマノエンドウ、イワウメです
小同心も霧の彼方
2016年06月22日 13:54撮影 by  iPhone 5s, Apple
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小同心も霧の彼方
到着です。横岳奥ノ院2829m
2016年06月22日 14:03撮影 by  iPhone 5s, Apple
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6/22 14:03
到着です。横岳奥ノ院2829m
台座の頭に向かいます
2016年06月22日 14:13撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 14:13
台座の頭に向かいます
リッジにかかります
2016年06月22日 14:16撮影 by  iPhone 5s, Apple
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リッジにかかります
見事に切れてます
2016年06月22日 14:20撮影 by  iPhone 5s, Apple
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見事に切れてます
しっかし、霧が深い
2016年06月22日 14:20撮影 by  iPhone 5s, Apple
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しっかし、霧が深い
奥ノ院に戻ります
2016年06月22日 14:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 14:22
奥ノ院に戻ります
三叉峰に戻ります
2016年06月22日 14:29撮影 by  iPhone 5s, Apple
6/22 14:29
三叉峰に戻ります
イワヒバリです
2016年06月22日 14:35撮影 by  iPhone 5s, Apple
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イワヒバリです
ウルップソウです
2016年06月22日 14:37撮影 by  iPhone 5s, Apple
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6/22 14:37
ウルップソウです
下山します
キバナさんまた来年
キバナさんまた来年
イワヒゲ、オヤマノエンドウもまた来年
イワヒゲ、オヤマノエンドウもまた来年
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 日焼け止め ロールペーパー 携帯 タオル カメラ ヘッドライト ハイドレーション
共同装備
ガスカートリッジ コンロ 食器 コンパス ファーストエイドキット ツェルト 水筒(お湯)

感想

ヤマレコに高山植物のが満開であるをみて、急きょ梅雨の間隙をついて、杣添尾根から横岳岩峰群へ登山。赤岳の稜線の眺め、天気も期待できなかったけど、前夜の雨で、ぬかるんでるかと思いきや、水たまりはなく、羽虫も少なく、気温も汗をかかぬほどの絶好なコンディションでした。大同心・小同心もぼんやり霧の先状態でしたが、百花繚乱の八ヶ岳主稜線は素晴らしかった。ツクモグサこそ終わっていましたが、岩稜帯の間に咲く霧にぬれたチングルマやオヤマノエンドウは、リッジ越えの興奮と相まって、満足のいく山行でした。往復とも、滑るので、スピードを落として慎重に歩いてきました。

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