雄国山と雄国沼

2016年06月29日(水) [日帰り]

• GPS: 05:07
• 距離: 11.4km
• 登り: 473m
• 下り: 456m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:20
• 休憩: 0:47
• 合計: 5:07

11:00 雄子沢駐車場
12:20 12:20 分岐指道標
12:51 12:57 雄国山
13:05 13:24 雄国山休憩場所（2，3人分）
13:42 13:42 分岐指道標
13:49 13:49 水場
13:50 13:50 雄国沼休憩舎
14:14 14:36 雄国沼湿原
14:43 14:43 金沢峠（雄国沼）
15:00 15:00 雄国沼休憩舎
16:07 雄子沢駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

関東から東北道、磐越道ー猪苗代磐梯高原Ic、国道115号を経て国道459号雄国沼駐車場

コース状況／危険箇所等

登山道は全体的に泥道が多い。長靴で歩いている人を何人か見かけた。登山靴ならスパッツをつけないと、ズボンの裾が泥だらけになります。

その他周辺情報

裏磐梯は国立公園ですので、自然保護の観点から動植物の採取、捕獲は禁じられています。まさか、ないとは思いますが、写真にあるような山菜も当然ですが採取しないでください。いずれの山菜も珍しいものではありません。その土地のスーパーで格安で売られていたりもします。もし、山菜取りをするときは、その山の所有者の許可を得てから行いましょう。

写真

6/29 11:02

登山道に入ると主に広葉樹の森となります。

6/29 11:04

アジサイの花

6/29 11:07

カラマツソウでしょうか。

6/29 11:08

ヤグルマソウのプチ群落。大振りの草で、直径60cmほどある。小さな白い花が穂状に咲きますが、これからでしょうか？

6/29 11:09

ブナの大木。

6/29 11:12

ホオノキの葉のあいだから青空がのぞく。天気は良くなりそう。

6/29 11:15

道は泥道。靴とズボンの裾が泥だらけになりました。

6/29 11:16

マタタビでしょうか？

6/29 11:18

アジサイの花。こちらはいい色。

6/29 11:19

ギンリョウソウ。葉緑体がなく、根からの栄養だけで育つ。

6/29 11:38

わかりにくいですがトチノキの大木です。

6/29 11:39

クルマバソウ。アカネ科の小さい植物ですが、放射状につく葉の形が気になります。大きさや葉のつき方、毛の有無などの違いでいくつか種類があって、何とかムグラという名前が多いです。

6/29 11:40

クルマバソウ。

6/29 11:42

クルマバソウがたくさん。

6/29 11:52

たぶんオオバクロモジ。葉をもむといい匂いがする。

6/29 11:54

コシアブラの葉。芽吹きは山菜として食べられるそうです。

6/29 11:54

シシガシラ。シダ類です。

6/29 11:54

オオカメノキの葉。

6/29 11:57

ハウチワカエデの葉。幹は別の木カモ。

6/29 11:57

コナスビの花。1cmほどの小さな花です。

6/29 12:11

ブナの大木。何故かで幹がこぼこ。

6/29 12:14

ついに木道が．．．もうすぐ湿原かと思いましたが．．．すぐになくなりました。湿原はもう少し先です。

6/29 12:14

6/29 12:17

ここにもコナスビの花。

6/29 13:42

雄国沼と雄国山の分岐があり、先ずは雄国山に行くことにしました。

6/29 12:20

上り始めると、道が乾いた感じで、植物の種類がかわってきました。目についた黄色い花はハナニガナ。

6/29 12:20

ハナニガナ。

6/29 12:24

ハナニガナの花道。

6/29 12:25

背の高いヨツバノヒヨドリも目立ちます。

6/29 12:30

ウラジロヨウラクでしょうか。

6/29 12:30

ウラジロヨウラクの葉。裏側が白っぽい。

6/29 12:33

登山道の脇に生い茂るチシマザサ。その向こうに沼が見え始める。

6/29 12:34

シラタマノキの花でしょか。

6/29 12:35

オオヤマフスマの花。

6/29 12:36

視界が開けて頂上がみえはじめた。

6/29 12:38

ヤナギランの花。去年8月に裏磐梯の登山道で群落を見ましたが、ここにもポツンと1つ、ありました。これからたくさん咲くのかも。

6/29 12:39

雄国沼の全容が見えてきた！遠くにうっすらと黄色い場所が...たぶんニッコウキスゲの群落。

6/29 12:41

ハナニガナの間に咲くカワラマツバの花。これも、アカネ科のムグラの仲間。

6/29 13:03

アザミの花。

6/29 13:04

アザミの蜜を吸う蜂。

6/29 12:48

サンカヨウの実でしょうか。

6/29 12:51

雄国山の参照に到着！

6/29 12:54

南に広がる雄国沼。

6/29 12:54

西には喜多方の町が見渡せました。

6/29 13:08

少し降りたところに座れる場所を見つけたので、ここで昼食をとることに。

6/29 13:12

南西方向には日光の山々が見える！女峰山に大真名子山、男体山がかすかに見える。

6/29 13:14

東には会津磐梯山。

6/29 13:21

沼の向こうに木道があり、その周りが黄色になっている。

6/29 13:24

飯も食べ終わったので、いざ湿原へ。

6/29 13:32

ヒカゲノカズラの群落。生きた化石です。

6/29 13:35

ホウノキの葉が眼下に。

6/29 13:36

ホウノキは背が高いので普通は写真のように見上げたところにあるのが多い。

6/29 13:45

先ほどの分岐からいざ雄国沼に向かう。
道端にはエゾノヨツバムグラ。これもアカネ科。

6/29 13:46

エゾノヨツバムグラの花。1mmくらいの花です。

6/29 13:49

ほどなく、小さい沢に差し掛かり、そこに成長した水芭蕉がありました。葉が巨大。

6/29 13:51

ここにもウラジロヨウラク。

6/29 14:04

これはたぶん、前回田代山でみつけたと同じ、オククルマムグラ。クルマバソウのようにつるつるしてなく、短い毛が生えている。これもアカネ科ヤエムグラ属、つまりムグラの仲間。

6/29 14:14

やがて木道が．．両脇にニッコウキスゲのお出迎えだ。

6/29 14:14

湿原の手前は低木の林。写真はナナカマド。

6/29 14:15

そしていよいよ黄色い絨毯。

6/29 14:15

ニッコウキスゲは2番目、3番目くらいの花が咲いている。既に後半だが、もう少し楽しめそう。

6/29 14:16

山の緑とのコントラストが見事。

6/29 14:22

下に目をやるとトキソウ。

6/29 14:28

青空、山、水面、日光キスゲのコントラストが素晴らしい。

6/29 14:28

振り向いて、山側を見ても黄色い絨毯。光る雲とのコントラストもいい。

6/29 14:30

雄国沼もきれい。

6/29 14:34

ヒヨウギアヤメ。ほぼ盛りが過ぎてました。最後の一輪かも？

6/29 14:43

湿原からの帰り道、分岐に気づかず、まっすぐ上ってしまい、金沢峠というところにきてしまった。

6/29 14:47

地図もない中、車がやっと通れるほどの道があり、沼のほとりに行けそうだったので、そこを歩いてみるが、やや不安。GPS記録のためにここで写真を一枚。

6/29 14:53

10分ほど歩き、見覚えのある分岐に。
道に迷ったときは、来た道を戻るのが基本。ですが、今回は沼が見えてたので、未知の道をトライしてみました。結果オーライでしたが、おすすめはできません。

6/29 15:17

元のブナやカエデの生い茂る登山道を戻る。中央に写っている葉はハウチワカエデ。

6/29 15:36

帰り道の終盤、オシダの群落に気づいた。

6/29 15:58

アジサイ。こちらのほうが光も色もいい。

6/29 16:00

ウワバミソウ。これは山菜で、林の下で水が流れているような場所に生える。

6/29 16:00

苔むす岩。こんな場所にウワバミソウは生えます。

6/29 16:05

登山道の終り頃、針葉樹が見えてくる。写っているのはカラマツかも。

6/29 16:07

やっと、登山口に到着！帰りは長く感じた。高低差はさほどない工程でしたが、結構つかれました。

撮影機器：

PENTAX K-3 II ボディ ペンタックス

装備

個人装備

Tシャツ ズボン グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 非常食 ヘッドランプ 日焼け止め 携帯 時計 タオル ツェルト GPSカメラ

感想

masa80rec

ここ、裏磐梯は、私がハイキングをその後も続けるきっかけとなった山域です。
というのは、学生時代、学科の実習で一週間ほどここに滞在し、裏磐梯の山や湖沼をめぐり、木々や草花の勉強した場所だったからです。
雄国沼はその後、一度も来たことがなく、当時の山や湖の様子がどんなだったかは、ほとんど覚えていませんでしたが、そのとき先生やクラスメートに教えてもらった植物の名前は不思議と思い出され、懐かしい山旅となりました。写真に撮った植物の半数くらいは、そのときに教えていただいたものです。ヤエムグラの類の写真が多いのは、なぜかそのときに興味があって、集めたり、調べたりで特に覚えていたからです。若いときの体験って重要なんですね。

今回は、梅雨の時期としては天候に恵まれ、自分なりにいい写真がとれ、また、学生時代の思い出がトレースでき、いい山旅でした。