奥多摩 雨の水根沢
- GPS
- 07:29
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,140m
- 下り
- 1,209m
コースタイム
天候 | 雨(時折激しく) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★二段8m大滝は左岸(向かって右)を大きく高巻く。急傾斜、かなりの高度、雨で滑りやすくなった地面にかなりビビる。登り〜トラバースは残置ザイル&トラロープあり問題無いが下降は自前のロープ&懸垂装備が無いとヤバい感じでした(下りる場所間違えただけかもしれませんが)。 ★ここの名物らしい「半円の滝」は教科書通り手足を突っ張って登るとスルスル楽しく行けました。 ★降り続く雨の影響で徐々に増水。水が茶色く、温くなってきてかなり焦る。 ★最後の6m大滝はシャワークライミングで直登出来るようですが、今回は増水のため右岸(向かって左)を巻きました。滝の落ち口脇のラインが登りやすい。最初、残置ロープを頼りに手前から大きく迂回して高巻いてみたら、急傾斜のトラバースで危険と判断し一旦下降、再度滝壷から登ったら「アレ?」というくらい簡単で拍子抜け。最後のナナメってる岩のテラスはちょっと滑りそうで怖い。 |
写真
装備
個人装備 |
6mm補助ロープ20m
カラビナ
エイト環
スリング
ディジーチェーン
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感想
6月から始めた沢登り。
多少場数も踏み、慣れてきたということで慢心していたかもしれない。
台風の接近に伴う雨が時折激しく降る中、初めての沢を単独遡行。
これは本来アウトだよね〜、というのを身をもって体験した一日でした。
しょっぱなの滝がいきなり登れない。
足がつかない滝壷の中をアップアップ泳ぐのも、
背中のザックが浮力体になって顔面が水面に出ないというのも初体験。
それでもパニックにならなかったのは、カヌー時代に何度も溺れ死にしかけた経験が役立ったか(笑)。
水根沢は、深い谷底を流れるゴルジュ帯という、ただでさえ昼なお暗い場所に加えて太陽の見えない雨空という条件があいまって、終始夕暮れ時のように陰鬱で薄暗く、単独の身にはなんとも薄気味悪い。
そのせいか、最初から気後れ気味・ビビリ気味で身体の動きも硬くぎこちない。
そんなネガティブな気持ちを強制リセットしてくれたのが最初の二段大滝の高巻き。
まずは登りやすそうな右岸から巻いてみたら、二段目を巻く道が見つからない。
その時、左岸にロープが設置してあるのを発見、一旦下まで降りて再度左岸を大高巻き。
この登りは長い残置ザイルとトラロープのおかげでスイスイいけたものの、下降がかなりヤバそうで、念のために持ってきた20mの補助ロープを取り出し人生3度目の懸垂下降。
が、下まで降りるには長さが足りず、途中にあった倒木でロープをセットし直し2ピッチ目。
下降の斜面もコケでズルズル、足が滑って空中懸垂っぽくなったりしつつ・・。
懸垂素人には辛いわ〜(泣)。
そんな、自分的にはかなりヤバイレベルの状況をどうにか無事切り抜けたら、それまでの重苦しい気分が吹っ切れ、身体のキレも良くなり、次々現れる滝・落ち込みをガンガン正面突破!
名物・半円の滝では途中でカメラ出して足元撮影する余裕も出てきて良い感じ!
(余裕こきすぎてズルっと行きそうになったのはここだけのヒミツ)
雨脚が強まり、次第に水が茶色く、温くなりだし焦ってきた頃、ラスボスの滝登場。
シャワークライミングで突破可とガイドブックに書いてあるが、轟々と流れる今日の水量ではとても登れる気がせず、素直に右岸から巻き・・・と、最初残置ロープに誘われて手前から大きく高巻いてみたらズルズルの危険な急斜面をトラバースするしかなく、ちょっとでも滑ったら地上までまっさかさまという状況に直面。
そんなリスクを犯すわけにもいかず、やむなく一旦滝壷まで下り、水の落ち口ギリギリまで近づいて浅いルンゼ気味の部分をよじ登ったら「アレ?」ってくらい簡単に登れて拍子抜け。なんだよ〜(ホッ)。
そこからもひたすら続く小さな落ち込みを楽しく正面突破して、水根山林道の木橋で遡行終了。
結局、沢に居た5時間ちょっとの間、誰とも会わず。この天気だから当たり前か(笑)
一般的には初心者向けの易しい沢ということで知られている水根沢ですが、自分にとってはスリルとサスペンス溢れる、とても良い勉強になった一日でした。
今回の経験を活かし、慢心を戒め、精進を重ねていきたいと思います。
やっぱり沢最高〜!
コメント
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namifujiさんこんばんは
初めてコメントさせていただきます。
自分も昔トイ状を左岸巻きに挑戦し、いい下降点が見つからずにそのまま尾根を上がって敗退したことがあります しかもあり得ないくらい落石させながら あそこのザレのトラバース、しびれますよね
6月から沢登り始めてもうソロ遡行してしまうとはさすがです
水線攻めリベンジ記録楽しみにしてます
おつかれさまでした
slowwalkerさま
初めまして。コメントありがとうございます!
やはりあそこの左岸巻きはキビシイんですね。。
他の方のレコ読んでみると、みなさん普通に滝を登っておられる模様。
次回は挑戦してみようと思います。
晴れた日に(笑)。
沢の単独行、しかも自分のような初心者が、というのはかなり良くないことだとは分かっているんですが、前の日に突然思いついて行きたくなってしまう性分なもので。。。
とはいえ、やはりヤバイ橋なので、今後は十分気をつけていきたいと思います。
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