七尾山・八菅山・鳶尾山
- GPS
- 03:15
- 距離
- 8.8km
- 上り
- 508m
- 下り
- 487m
コースタイム
幣山集落 08:40
七尾山 09:10-09:15 (四等三角点「幣山」)
八菅山いこいの森 09:25-09:30 (展望台の広場)
やなみ峠(鳶尾峠) 09:55
鳶尾山(1回目) 10:05-10:25
棚沢 10:40
鳶尾山(2回目) 11:00-11:10
鳶尾山観光展望台 11:20-11:25
鳶尾団地バス停 11:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
淵野辺駅 07:25-(神奈中バス)-08:02(延着08:25) 角田大橋バス停 (帰り) 鳶尾団地バス停 11:50-(神奈中バス)-12:20 本厚木駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳶尾山は丹沢の前衛でありながら、「山と高原地図」の「丹沢」編のギリギリ収録範囲外です。 七尾山のあたりは地図内に辛うじて入っているものの、あまりに端にあるためか、登山道はおろか、山名の記入すらされていません。 書籍として参考にできるのは、唯一「神奈川県の山」(山と溪谷社刊)くらいではないでしょうか。 八菅山には、北麓の幣山集落から地形図の破線路に沿って登る道が、新しく整備されていました。 歩きやすく道標も完備された道で、道標裏側の銘板から、3年ほど前に整備されたばかりの道だと分かりました。良い道だったので、この道はもっとPRしても良いのではないでしょうか。 淵野辺駅を起点とする路線バスでアクセスできるので、JR横浜線から八菅山へのバリエーションコースとして利用価値があると思います。 八菅山の先には、ほとんどお散歩感覚で歩けるような道が続いていきます。実際に見かけた多くの人たちの多くも、ご近所からぶらりと出掛けたっぽい軽装の人たちでした(平日ということもあったと思いますが)。 唯一注意が必要なのは、鳶尾山の頂上には3方から道が通じているのに、道標が見当たらなかったことです。 しかも「神奈川県の山」(山と溪谷社刊)の地図が間違っていて、地図上の道と同じ方角の道を選んだところ、目的地とは全然かけ離れた地点に連れて行かれました。 GPSを見ながら歩いていたため、途中からは間違っていることを承知で進んだのでしたが、地図だけを頼りに歩く人にとっては重大な結果を招きかねない程の間違いです。 同書の地図は、鳶尾山展望台の位置も大きく間違えており、少なくとも鳶尾山の項は、しっかりとした実地検分を元にして書かれたかどうかが疑わしいと言わざるを得ません。 さらに間違った内容がその後の「改訂版」でも改められておらず、何のための改定版なのかも理解できません。早く正しい内容に訂正されることを望みます。 |
写真
感想
鳶尾山・八菅山に公共交通を利用して出掛ける場合は、行き帰りともに本厚木駅を起点とするバス路線を使うのが一般的だと思われます。
ところが八菅山の北麓には、淵野辺駅と半原を結ぶバス路線も通っています。淵野辺駅は自宅最寄駅のすぐ隣の駅なので、往路にこの路線を使って、アクセスを楽にすることにしました。
その場合は、角田大橋バス停から南下して八菅山を目指すことになります。八菅山への登路としては、地形図に描かれている幣山集落からの破線路に目を付けました。
この道が今も健在ならば使えそうなのですが、困ったことには、ネットをいくら探してもこの道を歩いた記録を全く発見できなかったばかりか、道が存在するかどうかすら確認できなかったのです。
その区間は距離も高低差も小さいので、仮に道が消えていてもどうにか突破できる可能性が高そうでしたが、最悪ヤブ漕ぎを迫られるような事態も覚悟して出掛けています。
角田大橋でバスを降りた後、中津川を渡った先を左折して、まずは幣山集落を目指していきます。そして地形図にある破線路の起点付近に着いたかなと思ったところで、信じられない物を発見しました。
なんとそれは、八菅山方向を示す道標です。歩いた記録の全くない道が、道標が立つほど整備されていたなんて、予想外にも程があるというものです。
この道標の存在によって、八菅山まで問題なく登れることが約束されたようなものなので、ここですっかり拍子抜けしてしまいました。
ほとんど知られていない筈の道なのに、地元の人が良く歩いたりするのか、至って明瞭な道が続いていきます。傾斜はやや急ですが、全く問題なく歩くことができて、道の状態もとても良いです。
GPSを見ていると、地形図の破線路とは異なった位置を進むので、登山コースとして敢えて整備した道のようです。途中でかつての破線路と交差する地点では、その破線路が今もはっきりした痕跡を残しているのも確認できました。
集落から20分ほどの登りで、尾根上の道路に出ると、ちょうど目の前には送電線の鉄塔が立っていました。こちら側の分岐点にも道標はしっかりと立っており、幣山へ向けて下山する場合でも、その入口は明瞭でした。
稜線に出たら道路を南へと向かいます。右手にはゴルフ場が続いていきます。
「幣山」の三角点は、「405」という意味不明な標識のところから左に分かれる細い道に入ると、その先で少し道から外れた所にありました。
このあたりが「七尾山」と呼ばれているようなので、この記録上はここを七尾山としています。
元の道に戻ってさらに進むと、「八菅山いこいの森」のエリアに入って、ほどなく展望台の広場に到着しました。
「八菅山」というのは周辺一帯の総称で、特定のピークを指してはいないようなのですが、この展望台のあたりがこの一帯で最も高いようでした。
鉄製の展望台に登ると、東西方向を広く見渡すことができましたが、春に近い陽気のためか空気の澄み具合はあまりよろしくなく、遠くの景色までは見られませんでした。
広い道は八菅神社に向かってしまうようなので、途中から「カエデの小経」を下り、蜻蛉池を経由して「八菅山いこいの森」の南西側の入口に向かいます。
橋を渡って「八菅山いこいの森」とお別れすれば、鳶尾峠(やなみ峠)までは舗装された林道歩き。そこから尾根道に入って緩やかに登れば、鳶尾山の頂上です。
小広く開放的な頂上には、いくつかのベンチも置かれていますが、少し下った斜面側で数人を見かける程度の、平日ならではの静かな頂上でした。
鳶尾山の頂上には3方から道が通じていますが、道標が見当たらないので、登って来た道を除く2本のうち、どちらを選ぶか決めなればなりせん。
「神奈川県の山」(山と溪谷社刊)によれば、金毘羅神社を経て鳶尾団地へ向かうルートは、まず南東側へ進むように書かれています。その通りに南東へ延びる道があるので、それを下ることにしました。
ところがその道、「神奈川県の山」の地図ではやがて南へ向きを変えることになっているのに、その気配が全くなく、ひたすら南東へと向かうばかりです。
さすがに途中で違う道だろうと確信しましたが、ならば一体どこに通じているのかが気になったので、構わず下り続けてみます。
平坦地に降りた地点でGPSを確認すると、棚沢と呼ばれる地域の、市島集落の近くに出ていました。
周囲を少し探すと、地形図で西へと直線的に書かれている破線路が見つかったので、それを辿って鳶尾山のほうに戻ります。
その道はかなり自然に還りつつあり、かつての舗装の痕跡が所々にある程度で、すでに道と呼べる状況にはありませんでしたが、それでも歩く人はいるらしく、踏み跡は明瞭です。
しばらく進むとネットで囲われたグラウンドの横を通った先にT字路が現れて、ハイキングコースにぶつかりました。
左に曲がれば次の目的地に向かえることは確実でしたが、それでは鳶尾山からここまでの間で、正しいルートが歯抜けしてしまうので、鳶尾山に登り返してみます。
するとその道は、やはり頂上に通じていた3本のうちの残る1本でした。地形図の破線路でもあるその道は、地形図では一直線に「みはるの」へ下ってしまうのですが、登山道は途中で左折して鳶尾団地に向かっていくのでした。
2度目の鳶尾山からT字路まで下って戻り、下った分と同じくらい登り返していくと鳶尾山観光展望台があります。
らせん階段を登って展望塔に上がると、狭いてっぺんでは女性3人が中央で車座になり、シートを広げて食事休憩中。こんな、次々と人が来ることが分かっているような場所で、我が物顔でシートまで広げて長時間居座れるなんて、よほど他人を思いやれない人たちなのでしょう。
少々不愉快な気分にさせられたので、そそくさと下に降りて道の続きを歩いていくと、すぐ先に金毘羅神社がありました。その後もしばらくは尾根道が続くものの、道の右手には住宅地が見え隠れするようになって、ハイキングコースも終わりが近い雰囲気が漂ってきます。
唐突に長い階段が出現して正面の景色が開けると、眼下にはもう一面の住宅街が広がっていて、階段を下った所にある展覧台公園が、鳶尾団地側からの登山口。公園を出て車道を左に歩いていけば、鳶尾団地のバス停まではほんの数分の距離でした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_01_03/mt2010_01_03.html#20100224
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-02-24
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