自他共に認めるギア・技術マニアのワタクシであるが未だ試した事の無いこの技術
個人的には、傾斜50〜60度で滑走不能に陥り他にアンカーが見当たらない時に使えるのでは?と思い心の奥底に仕舞ってある技術
確か、アイススクリュー が現在の形になった頃にフランスだかイタリアで開発され遠く日本に伝わった技術と記憶している。
https://youtu.be/hiasykSGdk0
まず、意思疎通を図るためにコレは英語でなんと言うのか尋ねた
無論フランス人の為ネイティブではないが、恐らく
『detachable anchor(取り外し可能)』
では無いかとの事。
とりあえず一つ疑問が解決した。そして、detachableとアンサーを聞く前に予期して回答が
こんな技術は使わない!!
まぁ、そうでしょうね(^^;;
因みに同席した友人のカナダ人の小僧はこの技術自体知らなかった。
さて、長年の疑問の一つ
『シェーズガンス』
この技術を知ってる人に出会う事自体レアなのだが
貧乏人の必須技術
残置しない懸垂支点としてアルパインで愛用しまくっている必殺技
コレも使うな!との事
某K野AパインガイドのHPにて登山のガセ?みたいな記事でシェーズガンスはChamonixでは最早古いテクニックでメインロープをV字スレッドに直接通すのが主流みたいな記事があったよーな記憶があります。
さて、審議を確かめる為エビデンスレベルの高い某世界最高峰の高所作業器具メーカーの技術解説書を開いてみます。
https://www.alteria.co.jp/sport/v字スレッドを使った懸垂下降/
なるほど、確かに時間短縮の為メインロープを直接通す事も出来ると記載があります。
この事も質問してみました。
メインロープをアバラコフ
(wikiには V threadとも書いてあるけどAbalakov以外多分通じません。)
に通すことは
『Never ever ever』
だそうです。50も近くなるおっさんが、なんとテイラーを口ずさむでは無いですか(失礼)
ロープがスタックする可能性がある行為は100%NGだそうです。
アクセサリーコードをV字スレッドに通し残置するのが現在の主流だそうです。
再度某高所作業器具メーカーのHPをチェックします。V字スレッドのバックアップとしてアイススクリュー をセットし最終者が回収してから懸垂と記載があります。
『アイススクリュー を残置するのか?』
いやいや、1人目2人目でV字スレッドの安全性が確認出来るため最終者はバックアップなしで降ると記載されてるんだけど?
『ふ〜〜ん』
(^^;;
現在ChamonixではV字スレッドを2つ作成し、アクセサリーコードを通して残置して降るのが一般的だそうです。
再々度某高所作業器具メーカーのHPを開きます。7mmのアクセサリーコードを、、、
と記載されています。
ワタクシは普段6mmを愛用しまくっていて懸垂下降でも6mmで降りる事もあります。
そこで、6mmくらいでOK?と聞いてみます。
『6mm ?うーん、太いなぁ、全然細くていいよ。そーだなぁマックスで6mmだな』
4mm?
『全然OK!!』
具体的に何mmを持ち歩いているのか聞かなかった(大失敗)
細ければ細いほどいいみたいな事言ってたし
2〜3mmでもOKみたいなニュアンスでした。10mくらいは細引きを持っていくとの事で軽さと携帯性を重視したあたりなのか?
あまり細いと氷の塑性変化にてスッポ抜けそうな気がするけど
確か宇宙最強クライマー山野井泰史もヒマラヤでの下降は5mmセミスタティックを使用しているとヤマケイか何かで読んだ記憶が蘇ります。
下降器具はエスケープエイトだったよーな?
支点はどーやって作っているのか常に謎
V字スレッドの設置方法を書いてくれた図をアップしたのでそこから読み取って下さい。
基本アルパインクライミング における流動分散だったり固定分散だったり遜色ない内容です。記述は少なくとも分かる人には分かるはず。
最後にその某有名ガイドは
『シンプルであればシンプルである程いいんだよ』
と締めくくってくれました。
以上ワタクシの備忘録。
意見批評あればご教授下さい。ご質問にはお応え出来ません。
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