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長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、
長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
★長野県内登山口駐車場 閉鎖中!入山を自粛してください!
◎山岳遭難発生状況(週報)
・5月11日、男性85歳が山菜取りのため下高井郡山ノ内町の山林内に入山後、行動ができなくなり、警察と志賀高原地区山岳遭難防止対策協会木島平班で捜索を行い、救助しました。
・5月13日、須坂市米子山付近の沢筋において、渓流釣りのため2人で入山した男性25歳が、同行者とはぐれて、道に迷う山岳遭難が発生し、同行者からの救助要請により捜索中の警察官が発見救助しました。
○令和2年5月17日現在の遭難状況は
50件(死者9人、行方不明0人、負傷者22人、無事救出24人)となりました。
前年比は、発生件数が-25件、遭難者が-30人です。
うち、
・バックカントリー(スキー登山とゲレンデ外滑走)遭難は、-1件、-4人
・山菜採り遭難は、+3件、+3人 です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
5月3週は、県内で2件の山岳遭難が発生し、山菜採りと渓流釣りの遭難でした。長野県の新型コロナウイルスによる「非常事態宣言」は解除されたことから、近隣へ出掛ける方もいるかと思います。しかし、自然を相手にしていることを思い出していただき、慎重な計画と行動をしましょう。
さて、少しずつ登山の計画を考えている方へ、今回は山で食べるご飯や行動食、飲料水について、自宅でもう一度見直してみましょう。皆さんもご承知のとおり、登山は非常に多くのカロリーを消費するだけでなく、大量の汗とともに、体内のミネラル(塩分)が失われるスポーツです。そのため、これらを効率良く補給しなければ、目的地まで無事にたどり着くことはできません。過去には糖分などを気にして、食事や行動食をあまり取らなかったことによるハンガーノック(いわゆるシャリバテ)や、塩分などを控えるために、お茶や水だけしか飲まなかったことによる熱中症や脱水による痙攣など、行動不能遭難が発生しています。これからは気温が上がってくるので、十分に注意をしましょう。
登山中の食事はエネルギーを補給するだけでなく、登山中の楽しみの一つでもあります。最近は山のごはんのレシピやおいしい行動食も多く紹介されていますので、登山に出掛ける前に、自分に合った、食べやすくおいしいものをご自宅で試してみてはいかがでしょうか。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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◇長野県内の「令和2年春山情報」等については下記で公開しています。
○長野県警ホームページ
【山岳情報】
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/haruyama/index.html
○長野県ホームページ
【登山計画書の提出】
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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