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長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
★〜クイズで知ろう!この夏登りたい「長野県内の日本百名山」を安全に踏破するヒント〜
過去3年間(令和2〜4年)でとくに遭難者が多かった日本百名山(槍ヶ岳・穂高連峰・白馬岳・常念岳・赤岳)での遭難事例からわかる注意点を、クイズ形式で紹介。
https://yamahack.com/5782
★救助隊長からの「7つのお願い」
夏山シーズン、信州で安全に登山を楽しんでいただくために「7つのお願い」をまとめました。
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
◎山岳遭難発生状況(週報)
・7月24日、6人パーティで八ヶ岳連峰硫黄岳に入山した男性(64歳)が、桜平に向けて下山中、スリップしバランスを崩して、転倒し負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
・7月24日、北アルプス唐松岳に入山した男性(72歳)が、登山案内人としてパーティを引率・下山中に発病して体調不良となる山岳遭難が発生し、富山県警ヘリ及び長野県山岳遭難防止常駐隊員が出動して救助しました。
・7月24日、4人パーティで白馬岳に入山した男性(62歳)が、白馬岳から栂池方面へ下山中に靱帯を損傷し負傷する山岳遭難が発生し、山小屋従業員が出動して救助しました。自力下山不能のため、25日、大町警察署山岳遭難救助隊員が出動して救助しました。
・7月22日、単独で中房温泉から入山した女性(65歳)が、25日、北アルプス槍ヶ岳から南岳に向けて登山中、道に迷い行動不能となる山岳遭難が発生し、長野県山岳遭難防止常駐隊員及び岐阜県消防防災ヘリが出動して救助しました。
・7月25日、単独で黒姫山に入山した男性(49歳)が、山頂から下山中、疲労により行動不能となる山岳遭難が発生し、長野中央警察署員及び長野市消防局鳥居川消防署員が出動して救助しました。
・7月23日、7人パーティで上高地から入山した男性(58歳)が、25日、北アルプス涸沢から横尾谷へ下山中、足を痛めて行動不能となる山岳遭難が発生し、長野県山岳遭難防止常駐隊員及び県警ヘリが出動して救助しました。
・7月25日、12人パーティで、北アルプス大天井岳に向けて登山中の男性(60歳)が、転倒して滑落・負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
・7月26日、2人パーティで千畳敷から入山し、中岳山頂付近を登山中の女性(75歳)が、バランスを崩して転倒し、負傷する山岳遭難が発生し、駒ケ根警察署山岳遭難救助隊員及び中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動して救助しました。
・7月27日、学校登山のため八ヶ岳連峰根石岳に入山した女性(14歳)が、28日、根石岳から下山中、脱水等で体調不良により行動不能となる山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
・7月27日、単独で針ノ木岳に入山した男性(79歳)が、28日、針ノ木岳から扇沢に向けて下山中に滑落して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリ及び大町警察署山岳遭難救助隊員が出動して救助しました。
・7月28日、2人パーティで白馬岳に入山した女性(46歳)が、大雪渓から白馬岳に向けて登山中にスリップし、転倒して負傷する山岳遭難が発生し、大町警察署山岳遭難救助隊員及び長野県山岳遭難防止常駐隊員が出動して救助しました。
・7月28日、2人パーティで御嶽山に入山した男性(63歳)が、29日、剣ヶ峰山頂から黒沢口に向けて下山中、岩場でバランスを崩して足を負傷する山岳遭難が発生し、木曽地区山岳遭難防止対策協会救助隊及び県警ヘリが出動して救助しました。
・7月27日、3人パーティで北アルプス白馬岳に入山した女性(74歳)が、29日、下山中に発病により体調不良となる山岳遭難が発生し、大町警察署山岳遭難救助隊員及び長野県山岳遭難防止常駐隊員が出動して救助しました。
・7月29日、単独で根子岳に入山した男性(51歳)が登山中展望台付近において、発病して倒れて亡くなる山岳遭難が発生しました。
・7月28日、2人パーティで白馬岳に入山し、29日、白馬乗鞍岳を経由して栂池高原に下山中の男性(68歳)が、疲労により行動不能となる山岳遭難が発生し、大町警察署山岳遭難救助隊員が出動して救助しました。
・7月30日、2人パーティで天狗原から南岳に向けて登山中の男性(33歳)が、疲労により足を痛めて行動不能となる山岳遭難が発生し、長野県山岳遭難防止常駐隊員及び県警ヘリが出動して救助しました。
・7月30日、単独で、権現岳から赤岳に向けて縦走中の男性(62歳)が、足を滑らせ転倒したことにより負傷して、行動不能となる山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
・7月27日、単独で上高地から入山し、30日、北穂高岳から涸沢に向けて下山中の女性(56歳)が、足がもつれて転倒し負傷する山岳遭難が発生し、県警山岳遭難救助隊が出動して救助しました。
・7月30日、単独で木曽駒ヶ岳に入山した男性(76歳)が、福島Aコースを下山中にバランスを崩して転倒し、左目付近を負傷する山岳遭難が発生し、木曽地区山岳遭難防止対策協会救助隊員、警察本部山岳安全対策課救助隊員、木曽警察署山岳高原パトロール隊員が出動し、31日、救助しました
・7月29日、8人パーティで小川山に入山した女性(78歳)が、30日、廻り目平の岩場からロッククライミング後の下山途中、足を踏み外して滑落し負傷する山岳遭難が発生し、31日、佐久広域連合消防本部消防署員が出動して救助しました。
・7月30日、単独で木曽駒ケ岳に入山した女性(33歳)が、木曽駒ヶ岳から木曽福島町方面に下山中、ルートを誤って道に迷い、麦草岳方面に進み、行動不能となる山岳遭難が発生し、31日、県警ヘリが出動して救助しました。
○令和5年7月30日現在の遭難状況は
145件(死者20人、行方不明3人、負傷者77人、無事救出66人)となりました。
前年比は、発生件数が+18件、遭難者が+25人です。
内)単独登山は、発生件数が+5件、遭難者が+5人です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
7月5週は、1件の死亡遭難を含む、21件の遭難が発生しました。県内は梅雨明けとなり、連日厳しい暑さが続いています。標高が高い山域でも、日中は気温が高くなり、疲労による行動不能や、大量の発汗により、循環器系などの疾患リスクが高まります。また、暑さと疲労で集中力が低下することにより、転倒や滑落のリスクも高まります。
登山者の皆さんは、日常生活での疲れを抱えたまま登山に来てはいませんか?夏季の登山では、体調管理を万全にし、ゆとりある計画を立てるとともに、行動中はこまめに休憩を取り、意識して水分やカロリーを補給するなど、暑さ対策をしましょう。
なお、夏季は午後になると、雷が発生する場合があります。
稜線の行動は落雷の危険が伴うため、「早出・早着」を心掛け、事前の天気予報で悪天候が予想される場合は、登山の中止や延期の判断をお願いします。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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○長野県警ホームページ 山岳情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
【令和5年長野県SAFETYBOOK】
【令和5年夏山山岳情報】
○長野県ホームページ
【登山相談所情報】(夏山)<NEW>
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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