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長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
■〜登山者向け ドコモ携帯電話ご利用のご案内について〜
NTTドコモでは、一部の登山道や山小屋において、4月下旬から11月中旬頃まで「登山シーズン限定基地局」を開設し、期間限定で携帯電話のエリア化を行っています。
北アルプス南部エリアは、11月中旬頃までに2023年度登山シーズン限定基地局を閉設して、電波停止となりますのでご注意ください。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/docomo_area_on.html
◎山岳遭難発生状況(週報):10月4日以降、県警の山岳遭難広報の環境変更により、救助詳細等記載していません。
・10月31日、単独で川上村高登谷山に入山した男性(75歳)が、山頂から下山中、日没となり、装備不足によって行動不能となる山岳遭難が発生し、無事救出しました。
・11月2日、単独で八ヶ岳連峰高見石に入山した男性(72歳)が、白駒池から高見石付近を登山中、道に迷い行動不能となる山岳遭難が発生し、翌日自力で下山しました。
○令和5年11月5日現在の遭難状況は
295件(死者37人、行方不明3人、負傷者156人、無事救出129人)となりました。
前年比は、発生件数が+29件、遭難者が+34人です。
内)単独登山は、発生件数が+21件、遭難者が+21人です。
内)山菜きのこ採りは、発生件数が−10件、遭難者が−7人です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
11月1週は、装備不足と道迷いによる2件の山岳遭難が発生しました。
いずれも、事前に装備や地図等を携行していれば遭難を防げた事案でした。道迷い遭難は、携帯電話の予備バッテリーを携行していなかったため、連絡が一切取れなくなってしまいました。
たとえ里山であっても、日没後の行動やアクシデントに備えて、携帯電話の予備バッテリー、ヘッドライト、防寒着、ビバークセット(非常食・飲料等)を必ず携行してください。
各地の里山では、紅葉が一層深まり見頃を迎えていますが、ルート上は落ち葉で登山道が不明瞭になっているほか、滑りやすくもなっています。「ちょっと紅葉を見に行こうかな」というような観光気分の延長で入山すると、思わぬ遭難やトラブルに遭う可能性がありますので、事前に下調べをし、必要な装備品を携行してから入山をお願いします。
北アルプス等の山域では、多くの山小屋が先週末で今シーズンの営業を終了しています。「山小屋に行ったら営業していなかった。」ということにならないよう、事前に確認しましょう。この時期のアルプスは、積雪があり、冬山の技術、体力、経験等が求められますので、慎重な計画と行動をしましょう。
県内では、熊による負傷事案も発生しています。登山やきのこ採りに行く際には、鈴やラジオなどを携行し、熊との遭遇を避けるとともに、早い時間帯に下山するよう心掛けましょう。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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○長野県警ホームページ 山岳情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
【令和5年長野県SAFETYBOOK】
【令和5年秋山山岳情報】
○長野県ホームページ
【登山相談所情報】(秋山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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