|
|
|
2021年10月1日前日の台風の影響は残るも雨も上がり樹林帯を登るには良い日で、芝沢ゲートから薊畑へ上がりました。
薊畑ではまだ強風でガスがかかっており、山頂は明日にして聖平小屋の冬季小屋に
逃げ込みました。
結局他に来る人はなくテント場含めこの辺りには私一人という状況らしい。
17時頃にシュラフにはいり寝転んでいたらそのまま寝てしまい目が覚めたのは22時前でした。外に出てみると無風で星空が出ており明日に期待は高まります。
再びシュラフに入り寝ようとしたら妙な音がしだしました。
気温変化で木材がきしむ様な音ではありません。
音は冬季小屋の入り口の壁の外側方面(聖平小屋の本館方面)から発生している様に感じられかなり大きな音です。
一つの音ではなく、例えるならばな”重い本を机の上から床に落とした”、”椅子から立ち上がる時に弾みで椅子が倒れた”、”平材の木材の束が落ちて散らばった”というような色々な音がします。
また聞こえる感覚として発生場所がわりと近くであったり、遠くであったり、右にいったり左にいったりとたえず移動します。
そして音はある程度なるといったん止みます(そうすると無音になる)そして思い出したようにまた鳴るという事を繰り返します。
どうしたものかと思いましたが今更小屋を出るのも面倒なのでそのままシュラフに
入っていました。 やはり音は鳴ったり止んだりを繰り返します。
眠ろうとししてもウトウトした所にドンと来るので眠れません。
そうこうしていると別の現象が発生しました。例えるなら袋の中で菓子をまさぐりカサカサさせるような音が冬季小屋の中でランダムに移動しながら鳴りだしたのです(なんとなく近寄って来るような感じもしました)
さすがに気持ちが悪いので思わず「止めて貰えませんか」と声に出したら、音は止みました。しかしまた暫くすると壁の外側から始まります。
怖いというより寝たいのに煩いが先行し、なんとなく慣れてきた事もあり適度に「静かにしてもらえませんか」とか声に出したり(返事はない)、喉が渇いて水を飲むために起きライトをつけて小屋内を見まわしたりしながら、早く朝にならないかなと過ごしていました。
そうこうしていると首に紐のような物があたる感触(頭からシュラフにくるまっている)がり、無意識に払いのけましたが絞めに来たのかとさすがに驚きました。この時はかなりウトウトしていたので私の勘違いかもしれません。
どうも真っ暗な状況でないと音は鳴らないようでライトを点灯したままにしとこうかとも思いましたが、いくらLEDとはいえ朝までは無理だなと止めておきました。
この怪音(ラップ音)との闘いはもう起きると決めた4時過ぎまで続きました。
東の空が明らんで来た時の安堵は言うまでもありません。
過去にもこの冬季小屋に泊まった事がありますがそれなりに人数がおり、こんな現象がなかったので、本当に一人の時にのみ起こる事なのかもしれません。
もちろんそんな事はあるわけない寝ぼけていたのだろ等々の意見がある事はたしかであり、聖平小屋でネット検索しても北や中央の有名な小屋の様な事例もヒットしませんが、途中何度もシュラフから出て水を飲むライトで小屋内を探っており、記憶は鮮明で自分としては勘違いとは思えません。
それにしてもこの音に発生元は何なのでしょう、小屋の主かなにかでしょうか?
何はともあれ快晴の10月2日聖山頂からの眺めは申し分もないものでした。
自分も学生の時に南アの二軒小屋で同様なことを経験しました。
年末で自分一人でした。
ヘッドライトを消すと音が発生し、音は段々大きくなり、発生源も多発してきました。
ヘッドランプを点けるとぴたりと止まりました。
ヘッドライトを消すとまた音が聞こえてきます。
ヘッドライトを3〜4回点けたり消したりしましたが同じでした。
仕方がないのでヘッドライトを点けずに暫く様子を見ていたら、シュラフの上を何かが移動します。
実際に確認していませんので推測ですがネズミと思いました。
(年末の寒い時期にネズミがいるとは信じがたいのですが。)
さすがに顔の上を通過されるのは勘弁してほしいので、顔をザックの中に入れて眠りました。
全て実話です。
幸い自分は不明音がネズミだろうと、不明音を聞いてから30分ほどで結論を出せました。
その間はとても恐怖でした
ところで本当にネズミでしょうか、謎です。
コメントありがとうございます。
あんな叩きつける様な大きな音を毎回ネズミが発生させられるのかは、何ともというところですが
原因がネズミなら心情的には安心できますね。
振り返ってみると本当に一人きり(小屋は一人でも外にテントがあったり)で山中に泊まったのは
はるか昔に高山裏避難小屋だけでした。結構誰かしらいる事が多いですね。
テントで一人きりというのは何回かありますが特に何もありませんでした。小屋というのは特定な場所
なので何かあるのかもしれません。
今後は一晩中ライトを点けていても問題ないように予備の電池を多めに携行でしょうか
若い頃に私も経験しました。山小屋での音の経験はありませんが、不思議な音の経験をされた方は少なくないですね。
2019年1月の私の日記に不思議な経験を投稿しました。
PiscesBypeさんの場合、一人きりですから闇の中では恐怖だったでしょうね。
私の場合は音のみでしたので「これは何だ?」という所から始まり「次第にもしかしたら所謂アレなのか?」
という感じでジワジワときました。
何となくですが私を驚かして小屋から追い出そうとしているようも思えたので、シュラフを抱えて外に飛び出しては向こうの思うつぼ「別に怖くなどないぞ」という姿勢を貫き朝まで耐えました。
(もちろん全く怖くなかったわけではないのですが・・・)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する