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某ビルの中にある某会社で契約社員として働いておりました。
ある時、荷物を2階から5階へ運ぶため、エレベーター(ビル内にはレストランもあり一般客も乗る)を待ってた。
で、エレベーターが開く・・・・・、「無人希望」も叶わず、背広姿の先客が二人。
メガネをかけた爺さんと30代くらいの男。
爺さんはどっしりとしてて「The重厚感」ってなタイプ。
30代くらいの男は背が高くて、見るからに屈強で目つきも鋭い。
その目でこちらを「ギロッ」っと見た。
普通、こんな時は目があう程度だけど、一瞬で全てを見通された感覚。頭から爪先、更には荷物までも。
ある種「殺気」のようなものを感じて乗るのを躊躇った。・・・が、急ぎの用なので中へ。
思わず「失礼します」と声をかけたが、二人は無言、しかも全く動かない。
扉が閉まる。
背後から二人の視線が突き刺さる。
(こっちは薄っぺらな人間なんだから、そんなに見られたら穴があくじゃねーか!)
(耳と鼻とケツまでは仕方ないけど、胃にあいたらどうしてくれんだよ!)
(ほーら言わんこっちゃない、あいちゃったじゃねーかよ!)
(あっ、ヘソだった。)
・・・・・そんな冗談を考える余裕は無かった。
背の高い男の得体の知れなさも怖かったが、爺さんからビシビシ伝わってくる見えない「圧」が更に怖い。
この圧って何だ? 威厳か?貫禄か?それともどこぞの教祖様か?
その「圧」に、押しつぶされそうな自分・・・・・助けて〜。
10秒にも満たない時間が途轍もなく長〜く感じられた。
5階へ着き、無事脱出した頃には全身汗びっしょり。・・・・・あまりの「圧」に息を止めていたのかも。
「フゥー、一体何者なんだよ?」
首をひねるも、そんな疑問は直ぐに仕事で掻き消された。
<ここで、一旦CMですー>
「♪〜24時間タタカエマスカ、ビジネスマーン ビジネスマーン・・・・・」
それから、シュワちゃんが 「ダイジョーV!」
そんな時代でした。
<CM明け>
〜それから4、5日経った朝のこと〜
いつものように新聞に目を通す・・・・・とは言っても、終面のテレビ欄から始まり、三面記事の見出しを拾って、スポーツ面。あとはパラパラとめくって終わり。最後に表紙である1面がくるわけだが・・・・・。
その日の1面には政治家の顔写真が大きく載っていた。
・・・・・ん、あれ?・・・・・この顔って???
「あーーーーーーっ!!!」
あん時エレベーターで会った爺さん!
「アチッ!」、思わずその顔(新聞)に味噌汁をこぼしてしまう。
急いで拭き取る。 ビックリしたなー。
ほんのり味噌臭くなったその顔の主は「伊東正義」さんって名前で会津出身の人らしい。
記事には「総理大臣就任要請を固辞」とあった。
・・・・・・当時の私には、政治のことはチンプンカンプンで何が何やらさっぱり(今もですが・・・・・)。
「あーあ、有名人なら握手してサインもらっときゃよかったなー(あの空気感の中では絶対無理!)」とか、「隣の男は警護官(SP)だったんだなー」ぐらいしか思ってなかった。
でも、このことをきっかけに新聞の前半ページも少しは読むようになった。
そして年齢を重ねる毎に、伊東正義さんが当時やろうとしたこと、貫き通したこと、思いを知る。
「政治」と「カネ」を本気で断とうとした最後の政治家。
私、政治家には遠く及ばない「一般人」と「チンパンジー」の間で辛うじて「人」に属する者ですが、伊東さんの思いは心の奥底に備えているつもりです。
「たとえ貧しくとも、心はクリーンに」
だから、こんな特別給付金の10万円なんて、10万なんて・・・・・、
・・・・・即座に申請しました〜。
所詮、私の思いはこんなもんです。
あのエレベーターで感じたメガネの爺さんの「圧」は忘れない。これからも。
歴史に残る偉人のオーラを体感出来たなんて、凄い経験をされましたね😳
威風堂々たる方なのでしょう。
息も出来ないGがかかったんですねー😅
エレベーターが故障しなくて良かったです❣️
私も当時、総理大臣だった小泉純一郎氏のそばに、たまたま居合わせた事がありましたが、圧は特に感じなかったなー😅
ただ、もの凄い数の女性がキャーキャーと群がってたので、アイドル的なオーラはかなりありました😝
てか、伊東氏が繋いだ心に備えてる秘めた思いとは???
anohinokaze様のファンとしては、ちょっと気になりましたー🤗
人の「気」とか「圧」ってあるんですねー。
ちなみに私は0.000000001ヘクトパスカルくらいですかねー、ってその「気圧」じゃない。
大きなことを成し遂げる人には、常人には無い「力」があるのだと知りました。
おー!生(なま)小泉さんですか。凄いですねー。
私も一緒に「キャーキャー」言ってみたかったなー、おっさんですけど。
私なんぞは「誠実さ」に於いてはチンパンジー以下なので、伊東さんのことを語る丸、いや三角・・・・・、資格なんて無いのですが、要人に煙たがられるほどの誠実さには胸を打たれました。
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