![]() |
![]() |
![]() |
驚くべき変化は水温だった。ずいぶん温くなってしまった。
千沼ヶ原から発する源頭部は、かつて、8月でも低い雪渓に覆われていた。水面との隙間が10cmほどしかなく、端から1mほど内側を安心して歩けたもので、このうえなく快適な詰めを提供してくれた。いまは、入渓点ほどではないが藪トンネルである。
なによりも、気力を削がれた一事は、高水温による渓魚の激減だった。かつては「溢れるほど」と形容して差し支えなく、源流部を遡行中は狼狽えるイワナが足に当たるほどであった。いまも生息してはいるものの、魚影が濃いとは言えない。イワナが瀬を走る姿が見られない沢旅は寂しい。
ボクは、あまり記録を書かない。ソロ山行は紹介しにくいし、己が力量を鑑みても、残すべきものにはならないからだ。だいたい、自分がなにをしてきたかなど、どうでもいい。そして、記録を書くことを念頭においての登り方や写真撮影は避けたいと思っている。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する