山プラン生成AIのススメ（沢登り編）

2025年07月29日 00:21生成AI全体に公開

【沢登り計画だるすぎ問題】
沢登りの計画するの、くっっっっそだるいンゴ…。

しかも今回のメンバー、
長野、群馬、神奈川の三県連合ｗｗｗ
絶妙にバラバラで草も生えん。

条件は「1泊2日、難易度は1〜2級くらいまで」。
無理なく遡行して、夜は焚き火囲んでイワナ焼いてビール飲みたいンゴねぇ…。

…がしかし。
関東100名渓は泊まり沢の情報、ほぼ皆無。
そもそも最近は遡行記録自体が減っとる。

古い沢本も漁ってみたけど、東北系はアプローチ情報が令和にアップデートされてなくて草。
しかも難易度3級混じりで初心者お断り仕様やん…。

あかん。
ワイの脳みそじゃもう無理や。

……そういや最近、仕事の資料作成も経路検索も全部生成AIに丸投げしとったな。
「ほな、沢登り計画もAIに任せたらええんちゃう？」
ってことで、今回はマジでGPTにぶん投げてみたンゴｗｗｗｗｗｗ

【検証結果】
……とまあ、ここまでが前置きです。

さて、ChatGPTに沢の調査を任せてみた結果ですが、結論から申し上げると――
沢登りに関する情報はネット上に少なすぎて、「ChatGPT4o」では実用にはなりませんでした。

地名の誤りや難易度の判定ミスが多く、完成度としては3割程度。
特に難易度の誤認は致命的で、安心して使えるレベルではありません。

一方で、「Deep Research」の方は、プロンプトを工夫すれば十分に可能性があると感じました。
現状では完璧とは言えませんが、今後のAI進化やプロンプトの設計次第では、実用的なツールとして活躍してくれるかもしれません。

なお、通常の登山ルート調査など、情報量が多いジャンルであれば、ChatGPT単体でも十分に役立つ場面があると感じました。
また別の機会に、登山や縦走系でも試してみたいと思います。

【余談：AIの使い方の進化について】
最近、少し気づいたことがあります。
かつてはオープンソースソフトウェアのように、コードを自由に公開・改変・再配布することで、ソフトウェアの進化が支えられてきました。

ところが現在では、「プロンプト（命令文）」だけを共有し、それをもとにAIに処理させるというスタイルが広がっています。
つまり、「コードを書く」から「プロンプトを書く」時代へと、確実にシフトが起きていると感じます。

今後は、個人ごとにプロンプトをチューニングし、タスクに応じて最適化する能力が求められるようになるかもしれません。
「プロンプト職人」や「プロンプト設計者」のような役割は、特に調査・構造化作業や知識探索分野では、今なお価値があると感じています。

とはいえ、最近では
「プロンプトエンジニアを目指すな。/プロンプトエンジニアリングは死んだ（Don’t Start a Career as an AI Prompt Engineer / AI Prompt Engineering Is Dead）」
といった論調も登場しています。

この主張の背景には、生成AIが今後さらに進化し、「誰でも意図を自然言語で伝えるだけでよくなる」ことが見込まれている点があります。
すなわち、プロンプトそのものが不要になる未来や、AIがユーザーの目的を文脈から解釈して動いてくれる世界が見えてきたというわけです。

その意味では、「プロンプト設計が全てを決める時代」は一過性のものであり、
最終的には「プロンプトに頼らずとも目的を達成できるAI」が主流になるかもしれません。

ただし現時点では、目的を正確にAIに伝えるためには、プロンプト構造化のスキルが依然として有効です。
特に今回のような沢登りや山行計画のように、「ニッチかつ情報が断片的」なジャンルでは、プロンプト次第で精度や出力品質に大きな差が出ることも実感しました。

今後も、AIの進化とともにプロンプトのあり方が変わっていくことは間違いありませんが、
今この瞬間においては、“目的に応じたプロンプト設計”はまだまだ有用なスキルであると思います。

【今回のAI検証内容】
※以下は実際に使った内容。検証記録として残しておく。

利用エンジン：ChatGPT4o、Deep Research
プロンプト：
【目的】
長野・山梨・群馬の初級～中級向け沢登りルートを対象に、遡行実績がある沢泊向け沢を調査したい。

【検索対象】
・沢登りブログ、山行記録、ヤマレコ、釣行記録、YouTube、渓流釣りフォーラムなど
・対象地域：長野県、山梨県、群馬県
・対象期間：2018年以降（可能なら最新優先）

【抽出条件】
以下の条件すべてを満たす沢登りルート情報を優先して抽出：
① 初級～中級レベル（2級程度まで、泳ぎ・滝登りあり、ロープ使用可）
② 1泊2日で遡行・下降が可能（行動時間：1日最大7時間程度）
③ 沢泊（ビバーク）可能なテン場・広河原がある
④ マイカーでのアプローチが可能（林道ゲートや登山口駐車場から入山）
⑤ エリアは長野、山梨、群馬

【アウトプット形式】
以下の表形式で出力してください：

沢名県難易度ビバーク可否行動時間ソースURL（記録）

【備考】
・沢泊適地の地形（広河原、ナメ平、河原など）も記載が望ましい

出力結果：
1枚目（ChatGPT4o.png）
2枚目（DeepResearch.png）

2013-10-23 ビッグアグネス　フライクリーク

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