図書館で借りました。
深田百名山のうちのいくつかの山の、開発計画、著者がであった登山客、聞いた話などについて、著者の思うところをつづった本です。
悪い話だけでなく、環境に配慮した活動をしている山小屋の管理人の紹介などもされています。
最初のうちは花畑で盗掘する登山客の話などがでてきて、たしかにマナーの悪い登山客にも困ったものだな、と思って読んでいましたが、話が開発計画にかかわる環境問題になってくると、著者の怒りがかなりヒートアップしてきて、だんだんと100%は共感できなくなってきました。
この後の論調は、「開発=すべて悪」という感じです。
たしかに、行き過ぎた開発は、山だけでなく貴重な環境を破壊することにつながるので反対する気持ちはわかりますが、登山口までの道路整備など、開発の恩恵を享受している一面もある登山者としては、すべて開発に反対するのも自己矛盾しているように思います。
著者自身も実際、開発行為の恩恵を受けているわけで、一例をあげますと山小屋でビールを購入して飲むのを喜びとしていたりします。
・・・などといろいろと考えさせられる本でした。
著者の主張には完全に同調できませんでしたが、本書で取り上げられている環境問題は確かに行きすぎのもの、議論すべきものが多かったと思います。
環境問題についてはもっと関心をもって、おかしなものについては反対運動に参加したりすることも必要かと思いました。
図書館から借りはしたものの返却期限になってしまったため、読まずに返却した覚えのある本です。
なるほど、そのような本でしたか。だとすると、あまり魅力を感じなくなってしまいました・・・
nomoshinさん
続編もあったので読んでみましたが、そちらは客観的に問題を取り上げているように感じました。
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