夏場の保管が悪かったのか、山スキーのシール(クライミングスキン)の糊ががドロドロになっていた。ところが、ドロドロになったシールを天日干して徹底乾燥させたらネバつかなくなった、という話。乾燥させるうえでは日光に当てるのが効果的だった。山で使ってみて問題ないか(ex:紫外線による劣化?)は要検証。
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そもそもシールの糊がドロドロに溶けてしまうのは水分が原因、というのは散々言われてきた話である。こうなったらグルーシートを買ってきて張り替える、というのが一般的な対処だが、ふとここで疑問が浮かんだ。「糊が水分でダメになる」現象は化学的に何か変化しているのか?と。もし加水分解のように糊自体が化学変化しているなら交換するしかないが、単に水分でふやけているだけなら干して乾燥させればよいではないかと。熱をかけるのはよくないそうなので、布団乾燥機等の強引な手段はNG。ならば乾燥した冬の関東平野で天日干しだ。
というわけで、糊が溶けてベトベトになってしまったシール(G3, 4年目)をベランダの物干しざおにかけて天日干ししてみた。期間は一週間。失敗したら張替える前提である。配置の都合で、シールの半面は日光に当たり、半面は陰という状態。図らずも日射による影響を検証できる状態になった。
一週間後に見てみると、日光が当たっていた面は見事に乾燥し、ベタツキが一切無くなっている。元はゲル状になって凸凹していた表面もフラットになり、逆に乾燥しすぎて粘着不足が心配なレベル。一方で日陰の面は相変わらずベタベタのまま。日射による温度上昇が逆効果になるかと心配したが、その心配はなかったようだ。乾燥には日光が最強である。目下の問題であるシールのベタツキが見事解消した。
シールのベタツキを取るには天日干しが良い、特に日光に当てるのが効果的、ということが分かった。紫外線による糊の劣化が無いかとか、乾燥しすぎて粘着不足になっていないか等は次の山行で検証するつもりである。なお前提として、わが住居は関東平野なので乾燥している。日本海側で、雪の日に外で干して効果があるかどうかはわからないので注意。
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