私の答えは決まっている。『人生に対する言い訳』だ。それが私の山に登る最底の理由だ。なぜ、山に登るのかと聞かれた時は必ず相手に『貴方から仕事を取ったら残るものは何か?』と聞く。これにすぐに答えられる人は中々いない。答える人の多くは家族とか友人とか恋人を上げる人もいるし、自分の趣味をあげる人もいる。趣味をあげる人は自分に近いと思う。残念ながら私に大切だと思う人はいない。
生きていく上で仕事は全てではないが大半を占めてしまう。ではその大半を除いた時に何が残るだろうか?その答えは自分が生きてることに対する言い訳なのだと私は思う。家族の為に生きるという人も入れば楽しみのために生きるという人もいるだろう。
言い訳にするのに登山ほど都合の良い趣味はない。ここで大切なのは言い訳に説得力を持たせるには『実績』が必要だと言うこと。登山ほど実績を残しやすい趣味はない。歩けば山に登れるのだから誰だって歩けば実績を作れるのである。そして登山は努力を裏切らない。歩くという動作が基本なのだから頑張れば頑張っただけ進むのだから。
しかも、山は視覚的に分かりやすいものは中々ないのだ。例えば、野球を凄く頑張ってる人がいるとしてその人がどれほど野球が上手いか表現するのは大変だ。一方登山は『あの山に登りました。』で伝わるのだ。
だから私は山に登る。仕事以外の自分の生きた実績を残せるように。最後に充実した人生だったと言えるように。
by24歳の若造
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