10/6(金)、酒田を出る時は警報級の暴風雨、日本海の波浪も6mと希に見る大荒れで地元の鳥海山など入山などあり得ない悪天候。新潟県に入り府屋辺りの海岸沿いの国道7号を走行中、車が大波被り長野県で塩分を落とすため洗車する始末。「トンネルを抜けると雪国だった」の小説の一節のように冬型では日本海側と太平洋側では天気が違う。
寒気が入り西高東低の今回の天気では日本海側は勿論、北アルプスは積雪で危ないかも知れないけど、これまで冬山も経験している八ヶ岳や中央アルプスなら気温は低いが何とか大丈夫だろうと判断し、メンバーにはくどい程、防寒対策を伝え予定どおり向かいました。中には余り脅すからダウンを新調したというメンバーもいました。
空木岳の初日10/7は晴れましたが、登山口で9℃山頂付近は氷点下。前日は降雪は無いものの霧氷が出来、暴風で大変だったと聞き、幸運を噛み締めました。山頂直下の小屋に泊まり翌日、昼頃に下山。間も無く雨が降りだし、下山中に何人もの方とスライドしたので上は厳しいだろうな、大丈夫かなと心配しましたが案の定、遭難者が出てしまったようです。スライドした方の一人かも知れません。
今年は猛暑が続き直前まで夏山感覚だったのが秋を通り越して冬のコンディションに急変したことが、今回、犠牲者が相次いだ原因と考えています。自分も一週間前の栗駒山は夏山装備、寒いのか暑いのか感覚が麻痺していた気がします。そのためか喉が痛く鼻水が酷く受診、コロナとインフルエンザの検査結果は陰性でしたが医師に治らなかったら同行の人に迷惑かけるから止めなさいねと忠告されました。
例年、10月に入れば降雪を伴う天気は珍しくありません。去年のこの連休は塩見小屋を予約してましたが、積雪が多く断念しました。二十歳の時、10/5に大キレット縦走中に雪が降り出し肝を冷やしたこともありました。やはり今年は暑さがつい最近まで続いていたので、登山者の中には感覚が麻痺して十分な装備もせず夏山感覚で来た人も少なくなかったのではないだろうか。
標高の高い山については、初心者であればそろそろ単独で楽しめる季節ではなくなっていることや、経験があっても向かう山の過去数年分の、初冠雪の時期など気象条件を事前に調べること、この時期になれば防寒対策の一例として、耳を覆うウールの帽子や防水の防寒手袋、汗冷えを防ぐ中厚の下着、保温性のある中間着等々、十分な準備が必要なことを忘れてはならないと思う。
心からご冥福をお祈りいたします。
※空木岳の山行記録(10/7〜10/8)です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6026447.html
稜線を歩いていて、「天候悪化したらアウターを着よう」なんて思っていても、その時には強風になっていてザックを開けることもままならない。
なんて事、ままありますよね。
先読みと、面倒がらない事が肝要でしょうか。
今年7月2日に鳥海山登った時も、晴れていたのに急変し暴風雨の中、カッパ着るのもままならない状態でした。実は、今回の空木もザックを小屋にデポし、登り10分ほどと高を括って手袋は薄手、アウターもダウン、カッパを着ずにウインドブレーカーで山頂に行ったため手が凍えて感覚が無くなり低体温症の一歩手前でしたよ。面倒がらずに小屋でダウンやカッパを着るべきだったと山頂にいる間、震えながら後悔してました。
仰る通り、先読みと面倒がらないことが大事ですよね。予報の先読み、ルートの危険個所の先読み、安全登山は登る前から始まってますよね。また、面倒がると今回の自分のように凍えて指が動かないなんてことになりますね💦
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