先日北アルプスに行って驚いたのが、ヘルメット持参の人が多いこと。半分以上、いや涸沢に向かう人はほとんどだったように思う。
昔、沢登りで滝で滑落し、ヘルメットがまっぷたつに割れた。気を失って滝つぼに浮かんでるところを仲間に引き上げられた。幸い、頭を数針縫っただけで済んだけど、ヘルメットがなければ、今の私はなかったかもしれない。
とはいうものの、岩登りや沢登りでなければヘルメットはかえってじゃま、縦走でヘルメットなんて恥ずかしい、が私の中の常識（というか、かつての一般の常識）だったけど、今はちょっとでも落石の可能性があるコース歩く時は、ヘルメットなしでは白い目で見られるのかもしれない。いきがってノーヘルで原付乗ってる若者みたいに。
購入を検討しようか・・・。
ちなみに、一昨年、黒部五郎の下りで体験した落石。つづら折れの道で、目の前を人の頭ほどの落石がすっ飛んで行った。上の人が落としたらしい。あれに当たったら、ヘルメットしてても助からないだろうなあ。
御嶽山の噴火もヘルメットの広まった理由だと思うけど、火山弾には効果はないだろう。
でも、ないよりはまし、っていうことは確か。
面白いたとえですね。
転倒し頭を強打するかもしれないと思って原付に乗っている人はほとんどいないでしょう。それでも、ノーヘルでのバイク運転者は間違いなくヤンキー扱いされますね。
ただその確率と、山で転倒や滑落あるいは落石で頭を負傷する確率とを比べたら、たぶん後者の方が高いんじゃないかと思います。
それに、街ではバイクで転倒しても通常はすぐに救助され治療を受けられますが、山ではどうでしょう。
山では自己責任が叫ばれますが、それは自身が事故の可能性をわずかでも減らすことも含むとすれば、おのずと答えは出るような気がします。
まあ実際、本物の頭蓋を目にすると、まさしく「卵の殻」みたいなものですから、《…やっぱり被った方がいいよなあ》と実感できますけどね。 ^ ^;
コメントありがとうございます。
ネットを検索すると、アルピニストの野口健氏は、
「ヘルメットの着用の有無はあくまでも本人の意思の問題。嫌ならつけなければいいし、少しでもリスクを減らしたいと考えるならばかぶればいい。例えばプロの登山家でもヒマラヤ登山でヘルメットを着用する人もいればしない人もいる。僕の場合はルートによって判断しますが。よく富士山でヘルメット使用していますか？との質問がありますが、一度もありません。」
と言っています。
今度高い山に行くまでに、考えてみます。
今の登山用ヘルメットはデザインも優れていますし、何より軽量かつ頭にしっかりと固定される構造になってますから、昔の、下を向けば脱げ落ちてくるようなドカちんヘルメットとは隔世の感があります。
だから私はもう帽子感覚で被ってますね。倒木にも結構ぶつけたりしますし（私がドジなだけですが）、ましてや岩を相手に自分の石頭具合を競っても絶対に勝てませんから。
でも、山に登る理由は人それぞれですから、よく考えて自身のスタイルを決めているなら、それでいいんじゃないでしょうか？
「自分の登山スキルを常に上げていく」ことでリスクを減らす考え方もありますし、私のように「山と闘って勝てるわけもない」と、ひたすら最悪のケースを思い描いて準備することでリスクを減らす、ヘタレな考え方もあるでしょう。
ただ、山登りは基本的に楽しいものであってほしいと思いますし、変な強制や不自由さを受けたくないのも確かですよね。
ということで私の願いは、《ヘルメットを被っている人を奇異な目で見ないでほしい…》ということなんです。 ^^;
しかし落石って、そばを通るまでホントに音しませんよねえ。
私も、一応ヘルメット持ってます。自転車用だけど。
本格的にサイクリングしてるわけじゃないし、自転車もクロスバイクだけど、
コースによってはヘルメットしてます。下りではとんでもないスピードでますから。
最初は抵抗あったけど、今ではしてないと不安ですね。
・・・自転車用ヘルメットを山でも使おうとは思ってませんのでご安心を。
>>私の願いは、《ヘルメットを被っている人を奇異な目で見ないでほしい…》
そのへんを、私は原付のにいちゃんにたとえたつもりです。
先日山行った感じでは、ヘルメットしてない方が奇異にみられそうな感じでしたよ。
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