あちらこちらと歩いてはいるのだけれど、基本的に植物・生き物を目的にしているので、ちょこちょこ歩いては立ち止まり観察、で目的の植物・生き物を見たら時間切れで登頂せず引き返す、希少な植物・生き物は公開できない、で、考えてみたらネットに書けるようなまともな山行記録がない。
5月17日に寧比曽岳の登山路を歩いた。途中の旧いこいの村愛知に某カエルの卵があると聞いたので、それを見るために。
計画では寧比曽岳山頂までいくつもりだったけれど、当日天候が悪く、10時過ぎに出発して、いこいの村まで行って、引き返してきた。
自然観察仲間と旧伊勢神トンネル登山口から出発。ひくくらいの濃霧で、旧伊勢神トンネルもホラーゲームくらいの雰囲気。異界に呼ばれて帰ってこられないかもしれないと言いながらスタート。
さっそく、渓流に目的とは違う種類の某カエルの卵を発見。前日の雨で、親カエルが掘った穴の中から半分はみでているが発生は順調にすすんでいる。親の声もするが、道から外れた水の染み出す急斜面にはりついて探すもみつからない。猿投山の登山口あたりでもよく声が聞こえるが、姿を見つけられたことがない。あきらめて進む。
真っ白い霧の中からヤブサメとオオルリのさえずりがさかんに聞こえてくる。旧豊田市内ではとっくに終わっているジロボウエンゴサクが満開なので、やっぱり気温が低いんだなと思う。
30分ほどで遥拝所に到着。ウマノアシガタが咲いている。
さらにいこいの村目指して歩くと、ギンリョウソウがあちこちに咲いている。仲間と「人間の指が地面から出てきているみたいだ」と話しながら歩いたが、ある意味フラグだった。
途中木の根を踏み、滑って転倒。18-135mmつけた7Dを持っていたので半泣きだったけどケースに入れていたので無事だった。酷く打った右足は夕方には爆笑するくらいの青タンになった。
チゴユリ、アギスミレ、ホウチャクソウ、珍しい笹の花などを見る。
途中にあった小屋が、やたらと厳重に扉が閉じてあり、いたずらでもされたんだろうかと話しながら通過する。これもフラグだった。
12:00、いこいの村(伊勢神湿原)へ到着。ツツドリとウグイスがずっとさえずっている。
目当ての某カエルの卵を発見。しかし某両生類がむしゃむしゃ食べている。餌が豊富だからなのか、集った某両生類は求愛し、交尾し、産卵し、食べていた。車の轍にできた水たまりにはアズマヒキガエルのオタマジャクシがうじゃうじゃいた。
ホオジロとキビタキがさえずっていた。
90分ほど伊勢神湿原で過ごしてから、元来た道を引き返す。
帰り道も、とにかく息苦しいくらいの濃霧だった。
後日この話を他の自然観察仲間にしたところ、濃霧でよかったね、と言われた。
「?」となったが、よくよく聞くと、遥拝所からいこいの村愛知の一帯は自○の名所で、地元の人はきのこか山菜の季節でもなければまず歩かないと。
濃霧ならあっても見えないじゃない、だからよかったね、と言われた。
それで青くなったのだけれど、この日、ちょっと後ろ(声は聞こえるけど、話の内容はわからないくらいの距離)からずっと中年の男性と女性の声がしていて、同行者と「こんな天気の日のこんな時間から寧比曽に向かう人がいるんだね、それか裏谷へ抜けるのかな」「私たち何度も立ち止まっているからそのうち抜かれるんじゃない」などと話していたけれど、結局その声の主を見かけることはなかった。
例の話を聞かせてくれた人によれば、「そんな日にそんなところ歩く人が君たちのほかにいるわけない」ということらしいけれど。
まさかね……
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