いつ登山自粛解除の判断をすべきか。
ずっと頭の中でぐるぐるしてました。
一つには山小屋という場所の衛生管理の限界を危惧しておりました。(決して山小屋が不衛生だと言いたいのではなく、物理的な限界として。)
スタッフの方々がコロナ禍に於いて、より一層衛生面に配慮して山小屋運営に取り組んでいらっしゃるという事に心から感謝しております。
それでも心配なのは山小屋では毎日お風呂に入れる訳ではございませんし、毎日洗濯が出来る訳でもございません。
そのような状況で働いてらっしゃるスタッフの方に万が一ウイルスを届けてしまうことになったら……
いくら私自身が行動に気を付けますと言っても、無症状のままウィルスキャリアになっているかも知れませんし。
もう一つは万が一の場合、山岳救助隊員へ感染を拡げてしまうかもしれないという事と医療従事者に余計な負担を負わせてしまう事を危惧しておりました。
どんなベテランでも山岳事故に見舞われる可能性は決してゼロにはならないと思いますし、ましてや私のようなひよっこが絶対に何があっても無事に下山できると考えるのは烏滸がましい事です。
このように考えて防げるリスクは徹底的に防ぐべきだと判断して自粛を続けて参りました。
（あくまで私個人の考えであってそれを誰かに強要するつもりはございません。）
そうは言ってもやはり登山をしたいという気持ちは消える事はなく。
ずっと心にモヤモヤしたものがへばり付いていました。
誰かが明確な判断基準を示してくれる訳でもなく、ましてそれに頼ってしまっては結局自分自身の責任逃れになってしまう気がして。
ぐるぐると考えた挙句、ようやく一つの結論に達しました。
登山自粛解除を判断する時期として、
・ワクチンを2回摂取してから
・ワクチン摂取後の感染状況に応じて
という目安を設けました。(あくまで私個人の考えです。)
それに加えていざ登山となった暁には、
・登山前の2週間以内に体調を崩していない事
・入山前に可能な限り除菌を行う事
・登山者とのすれ違いや山頂・山小屋でマスクを着用する事
・除菌用アルコール等を携帯し山中でも可能な限り除菌を行う事
・これまで以上に登山計画に万全を期す事
・その時々の感染状況に応じて再び自粛する事
・自治体や山域管理者、医療機関の要請に従う事
といった自分ルールを設けました。（今後更に追加するかもしれません。→3/20追加しました）
決してこれが全てに対して正しい判断であるとは思っておりません。
ただ、自分自身と折り合いを付けるには今はこれがベターアンサーだと思っています。
再び頂に立てる日を目指して。
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