プライベートウォール

2013年11月16日 23:09ボルダリング全体に公開

ボルダリングをはじめて2年。

強さは溢れないが、好きさは溢れすぎて脳天を貫き、その勢いのまま家の壁までブチ破ってしまった。

自宅1Ｆの壁を使ってプライベートウォールを作ることにしたのだ。どうせ作るなら名前をつけたいということで、「須弥山」にした。「須弥山」は仏教で世界の中心にあると言われる山で、その高さはなんと約132万Km。我が家の壁は2.5mなので、本物は53万倍の高さということになる。どうでもいい。

名前は最後まで「峨眉山」とどちらにしようか悩んだ。「峨眉山」は、芥川龍之介の短編「杜子春」で、トシシュンが仙人になるためにこもり、様々な幻覚と戦った山のこと。

杜子春は何でもやりすぎる性格で、穴を掘って普通の人が一生食えるほどの金貨を見つけても、酒池肉林の限りをつくしてたったの3年で使い果たしてしまう。

そんな杜子春がこの世の快楽と人間関係に辟易し、到底なることなぞ叶わない仙人の修行にのぞむのだが・・・。なんだかこの杜子春のやりすぎちゃう性分が自分のようだなと思って。

さてさて、そのプライベートウォールだが、施工は大工さんにお願いして進めている。見積額は自分にしたらキヨミズから3度飛び降りてもまだ降りたりないくらいの額なのであるが、プロでも4日かかる工事を見ていて、こりゃ自分じゃとても無理だったなと感じている。

こだわりは壁の傾斜を狭いながらも4段階に変えたこと。正面壁から見た両サイドの一部にも板を設置し、垂壁を作る予定。ここにはジブを中心にしたカチ系スラブ課題でまとめても面白いかもしれない。

あー、楽しみでアドレナリン出っ放しで今夜も眠れなそうだ。

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