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柏尾川に架かる吉田橋 �牾�倉をいき（生）て出けむ はつ（初）松魚（かつお）��
10月20日に、八海山の鎖場を何とかクリアーして帰ってきた。その夜、泥で汚れたズボンを洗うべく、風呂に入りながら洗剤をふって足洗いをしていた。ちなみに我が家は自分のことは自分ですることになっている。ところが、いきなり足を滑らせ横倒しに転け、浴槽で右前方の脇腹を強打してしまった。
まわりの人とから、山じゃなくて良かったじゃないの〜、などと慰められてしまった。が、いざ寝ようとしたら、打った個所がビビビと鈍痛が走り、とても寝られない。さすがに医者嫌いの私も、こりゃ〜、明日は医者にかからねばダメだと決心する。
翌日、近くの整形外科に出かけた。レントゲン写真を3枚撮り、診断を受ける。顔も胴体もでかい、精悍そうな中年の医者は次々に私に質問をして、私の言ったことをパソコンに大きな音を立てて激しく打ち込んでいった。
「う〜ん、ガスが溜まっていますね。ガスがあると写真がよく写らないんですよね」
レントゲン写真には、たしかに丸い形のものが3、4ヶ所写っている。どうも腸の辺りにガスが溜まっているらしい。たしかに便秘がちな私だったが、レントゲン写真前にガスを抜いておくなど知らなかったし、勘弁してもらいたかった。でも写真を拡大すれば、しっかり肋骨が判るではないか・・・。
「この辺りが少しずれている気もしますが・・・」
覗いてみると、そんな気がする。その骨を横切るように、うっすらとした細い線もあるようだ。
私はその個所を指で遠慮がちに指して、
「ここが怪しいですね・・・」
医者はそれ以上丁寧に写真を調べることもなく、骨折したとかヒビが入っているなどの結論も示さず、
「どうして打ったのですか」
「お風呂場でこけてしまったのです」
「よくあるんですよね〜、85％はお風呂場なんですよー」
とうとう私もお年寄りの仲間にされてしまったようで、少し不満だったが、病人は医者に逆らってはいけないと肝に銘じているので、抵抗はしない。
「運動は何かしていますか」
「ええ、少し山に登っています」
「今度は何時の予定ですか」
私は1週間後にこっそり甲斐駒ヶ岳に挑戦しようと思っていたが、さすがにこんな状態ではダメだろうからと、その更に先の予定を答えた。
「11月7日に丹沢に登る予定です」
その後、腕を左右に振ってみて、どうかな？などを私にやらせて、傷み具合を調べていたが、なぜか私の痛みのある辺りを触れて調べることもなく、ただ私の言うことをだけをパソコンに次々と打ち込んでいった。
「痛みはどのくらい続くもんでしょうか」
「1週間というところかな」
傷の程度にかかわらず、ほとんどがそのくらい経過すると痛みが取れるのだろうか。何か人体の不思議さを感じた。
それが終わったら、看護婦さんが来て、湿布を貼り、息を思いっきり吐いた状態で、簡易コルセットを思いっきり締めつけ、それで終了した。
ええ！？こんなにきつく締めたら、食事も通りそうもないではないか、と一瞬不安になる。
「寝るときは外してもいいですよ。このままじゃ〜悪い夢を見ますからね、ハハハ・・・」
痛み止めを飲んだせいか、夜は何とか寝つけるようになった。が、常時右わきに鈍痛があり、寝がえりを打つ時、突きあげるような痛みが走る。
その後２回通院をしたが、医者は相変らず患部を確かめるわけでもなく、問診で、私の口からあれこれその状態を訊くだけで、それをパソコンに相変わらず打ち込んで行くだけだった。もっとレントゲン写真をしっかり調べて貰いたかったし、実際に患部の状態を手で触れて確かめるくらいして欲しかった。これくらいの処置しかやらないなら、私でも医者になれそうな気がした。でも、患者はそんな要求をしてはならないとしたものだ。
その後、パソコンの画面を睨みながら、医者に訊かれことは、
「たしか7日に山に登るんですよね？」
「はい！」
「丹沢って、1,600ｍくらいありますか」
私は、今度登る鍋割山を思い起こして、
「いえ、1,300ｍくらいです」
「どのくらい歩くんですか」
「7時間くらいです」
「やはりそのくらいになりますか。7日に登れるかどうか、前々日にでも決定しましょう。一緒に登る仲間にも連絡しなくちゃならないでしょうから・・・」
「はい・・・」
仲間と言っても、相棒は妻だし、もう妻も張り切って休みも取っている。私も歩くことは大丈夫だと感じていた。ただ、医者から
「重いものを持たないようにしてください」
と言われていたので、好きな鎖やロープのある山は駄目だと思っていた。鍋割山を含めた、丹沢にはそのようなところが少ないので、その心配はなかった。
ところで。医者は問診をする時も、私を見るよりパソコンの画面を凝視している方が多かったのも気になった。
4、5日おきに、3回ばかり通院した。転けてから2週間たった。だいぶ痛みも引いて普段はほとんど痛みを意識しないですむようになった。ただ寝るときに、どういうわけか上向きの体勢をとる時や寝返りを打つと、グッと痛みが走る。いつも山にでかける1週間前くらいから、私は柔軟体操的なことをするようにしているが、今回は重いものを持たないように言われていたから、それもできず、ただ1時間くらいの歩行をするだけだった。それに、コルセットをして腹を締め付けているわりに、食欲ばかりあって、たちまち体重が3kgばかり増えてしまった。食べることくらいしか楽しみがなくなったせいかな？慌てて次の山登りのために間食を止めたりと、わずかな努力をし始めた。
山登りの前々日11月5日、今回がこの整形外科に通うのも最後かと思えて、勇んで出かけた。又問診があったが、私の適当な報告をまたパソコンに打ち込んでいた。自分から、
「もう痛みもほとんどありませんから、山の方も大丈夫だと思います。今度登る山は岩山でもありませんから、そう身体に力がかかることもないと思います」
と自分から先手を打っておいた。又、先生自ら両腕を左右に振って、私にもそうしてみなさいと指示する。その通りに私も身体を動かす。
「大丈夫みたいです」
先生は頷き、
「山に出かけるときに、湿布の予備と痛み止めの薬を持って行った方がいいですね」
と言いながら、私に上着をめくるように指示した。何んと初めて私の右脇腹に直接手を当てて、わりと強く推した。
「あ！その辺りを押すとまだ痛いです」
と、つい私は叫んでしまった。でも、それだけのことで、ようやくにして明後日の登山の許可をえた。ところが、次の通院を要求された。山から帰った後の結果どうだか知りたい風だった。もういいですとも言えずに、帰った後の数日後の診察日を決めて帰った。家に帰って、妻に、
「山から帰ったら、また行くように言われてしまったよ。もういいのに・・・」
「医者は自分の診断した人がどうなったか、最後までで責任を持ちたいんでしょう〜」
なるほど、私は医者という人は、ただお金を稼ぐのに一生懸命だけかと思ったが、意外と責任感もあるのかと気付かされ、あの精悍そうな医者も、そう悪い人に思えなくなった。
明日は天気も回復するし、もう寒くてヒルも出ないだろうし、鍋割山が楽しみだな〜。
＊もしここまで読んで頂けた方がいたら大変申し訳ありませんでした。ただ長い駄文で、何らの有益なものがなかったと思います。あまりに私的な日記になってしまいました。
よく言うではありませんか、�犧蚤腓了�件（ニュース）は自分についてである�瓩函ΑΑΑ�どんな世間の重大ニュースより、自分の病気や怪我などの方が、自分にとっては最大の問題なんだということを・・・。
こんばんは♪
明日ですよね？怪我のほうは大丈夫でしょうか？
無理しないでくださいね。
でも、足の怪我だったら、決定的に無理でしょうね。
明日、素敵な紅葉が見えるといいですね
asatarouさんお気持ち良く解りますよ、
最近の医者の先生は本人の体などは見ないですね、
何かと云えばレントゲン検査で写真を見ての診断ですね、
内科の先生は未だ一度も直接に体を診ていません、
そう言えば内科で聴診器を首などにかけている先生は皆無ですね、
整形の先生もやはりレントゲンなどで診断していますよ、
新しい患者さんはその科の受付の看護師さんが状態を聞いて、
取り合えずレントゲンなどを撮らせていますよ、
そうだ腸にガスが写っているとか書いていますが、
私は腸が癒着しているので腸の中はガスで一杯ですよ、
Blumeさん今晩は。
すみません、日記まで読んで頂いてしまって・・・。
やや受け狙いで大げさに少し書き過ぎてしまったかもしれませんね。ただ大病をしたことがなかったものですから、医者にかかるのが新鮮に感じたのでしょう。
明日は大丈夫でしょう。痛みの方より、いつも寝不足で苦労しています。4時ちょっと前起きはきついです。
塔ノ岳まで行きたいけど、どうなるかな〜。
naiden49さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
もう昔風のお医者さんはあまりいなくなってきていますね。何か機械的に処理されている感じを受けました。そういう雰囲気を伝えたかったのも一つですが、この�爛筌泪譽貝瓩砲發�医者さんがいて、これを読まれたらちょっとまずい気がします。お医者さんの悪口ではないのですが、ついついどこか違うのではないかと・・・。現代医学はそうのんびりと診察している余裕もないのかもしれませんね。
腸の癒着などと言われると不安になります。
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