黒い富士山と偽紅葉の山

　夏には富士山をいつでも見られる訳ではない。今朝は雪の無い真っ黒な富士山が現れていた。真っ黒とは言え、樹林帯の部分は緑色に見えるのだが。昼前に振り返ると既にモクモク雲に隠されてしまっていた。
　話変わって、この暑いのに低山では紅葉が始まったのかと勘違いする。ナラ枯れだ。カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によって、ミズナラやコナラなどの広葉樹が枯死する伝染病。春先に歩いていると、ミズナラ等の根元にきな粉を振り撒いたような木粉がある。あゝこの木もこの木も片っ端からやられているんだなと目に付く。それらが今、偽紅葉状態になっているんだな〜。多いところでは物凄い数だ。来年は芽を吹くことなく、立ち枯れ、やがて倒木となる。
　ミズナラには癒されるんだけれどな〜。寂しいな〜。