アイゼンで傷つけたワカンのデッキベルトの修理

知り合いでアイゼンをつけたままワカンを履いて，デッキベルトを損傷させてしまった人がいたので，そのワカンのデッキベルトを修理した．
ワカンを履くときにはアイゼンの刃を避けてデッキベルトに乗せると思うが，登山靴に固定するベルト締めが甘かったせいか，歩いているうちに位置がずれてしまったようで左右とも後ろ側のデッキベルトがアイゼンの刃で損傷してしまっている．
このワカンのデッキベルトは幅が25mm，厚さ2mmのナイロンバンドだった．正木のバローホームセンターに行って，同じ幅のナイロンベルトを買ってきた．この店は，ナイロンバンドを切り売りしてくれる．厚さが少なく弱そうだったので，2重にするつもりで必要量50cmの2倍の長さの1mを買ってきた．実際は，余裕を見て5cmほど長く目に切ってくれる．約100円．
ワカンの損傷しているデッキベルトについているすべての金具を外し，デッキベルトを抜き取る．買ってきたナイロンバンドをワカンに巻き付け，きつめにはまるように長さを測り，2重にしてミシンで縫い付け，1本の輪っかにする．それをワカンにはめ込み，元通り金具類をつけて一丁あがり．
もう一方は，外した2本の損傷したデッキベルトから正常部分を切り出し，接続して1本の輪っかにする．それをワカンにはめ込み金具類を取り付けて完成．
強度を維持するようにミシンで縫うのがやや難しいくらいで，何も難しいことはない．ベルトが切れたくらいで新品を買うのは勿体ないので，皆さん，ぜひチャレンジしてみてください．
詳しくは，以下の山ノートをご覧ください．
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=3183