腰高の笹に覆われていても道型はあって緩く下り続ける歩きやすく静かで単調な道だ。隠れ三滝から大山へ登頂し、霧降高原からの周回で古道を復路に使ったので足には優しかった。
古道には必ず石祠があって、それを見つけるのも古道歩きの楽しみのひとつ。いつ頃の時代に造られ何の目的で置かれどんな造形か調べるのもいい。
古道を辿り、生きるため・生き延びるために古の人々が歩いた道を私も歩く。目的は違うし足元の地形も少し変わっていると思うけど、向こう側に聳える山の景色や空の色、聴こえる風の音はきっと同じだったかもしれないと思いながら。