このところの習慣で、毎朝ガチガチに凍った道を山側(中央アルプス側)に向かって当てもなく歩いていると、子供のころの記憶が僕を追いかけて来るのです。昔はワサビ田だった場所を抜けてオニグルミの実を狂ったように集めたこととか、鬱蒼と生い茂る低木を抜けると信じられないほど清楚な谷川があって、誰も知らない(そんな分けはないのだけれど)自分だけが見つけた秘密の谷として、そっと自分だけの大切な頭の地図に書き込んで仕舞っておいたことなど、どんどん思い出し再度自分を突き動かしに来るのです。
もちろん今はそのような場所はすべて開発されつくし、まったく跡形も残っていないのですが、自分は昔から森の中を歩き回って探検することが大好きだったんだな、と妙に納得してしまう。だからこそこれからも山の中を歩き回りたい、突き動かされる詩的純粋を大切にしたい、自然と人の関りをもっと知りたい、そう思っています。
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