自分のアウトドアのベースはバイクで泊りがけのツーリングが目的という事。
よって登山とはちょっと離れたところにはあるのだけれども、テントの話だったりシュラフの話だったりクッカーの話だったりと共通する部分はそこそこある。
で。
もともと小さくてコンパクトなものが好きだという性分から、乗っているバイクの排気量も小さい(黄色ナンバー)だし、自家用車もトヨタのiQという本当に短い普通乗用車だったりするもんで、買ったテントもテントというよりはビビィサックというか、ドッペルギャンガーアウトドアのスキマテントだったり。
ガチの登山者であればDODなんて選択肢は無いのだろうけれども、夏場のキャンプ場に限定するバイクツーリングであれば問題無いだろうなと考えるわけで。
でもまぁそこでスキマテント選んでしまうあたりどうなんだ自分とも思ったわけだけど、ビビィとタープっていうスタイルはどっかで確立されてそうだなと調べてみたら最近ちょくちょくと目にするウルトラライトにたどり着いた。
そうか、じゃぁこの辺を勉強してみたら先輩方の考え方が見えるんだろうなと。
で、とっかかりとしてこの辺を読んでみた。
土屋 智哉 / ウルトラライトハイキング
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(Kindle Unlimitedで読めますヨ。
そしたらその思想というか哲学にハッとさせられたわけで。
「何が喜びか」をはっきりと見定めると置いていけるものが見えてくる、というような感じで。
今までなんとなくキャンプツーリングで焚き火台欲しいなとか肉焼きたいなとかとも考えてみたりしてたのだけれども、そこが主な目的ではないなと気付いた。
小さいバイクにビビィテント乗せて、晩飯は別にフリーズドライでもいいや、みたいな事を見たら「知らない道を走るために泊まるのであって、泊まるためにツーリングにいくのではないな」と整理出来た。
あぁ、自分のこのどこかでふんわり感じていたミニマムな装備が好きな感じは登山の世界ではULの思想と近いんだな、みたいな。
とはいっても、バイクでのツーリングなわけなのでシュラフなんかも3シーズンの安いやつで大丈夫だし、スリーピングマットも割と削れそうな印象を受けたり。
ULという実践例を知る事でキャンプツーリングの装備もUL的にまとめていけそうだなと感じたり。
調べてみるとバイクもバイク、ロードバイク、つまり自転車の人たちでもULパッキングの思想が根付きつつあるようで、そりゃそうだよな、登山も自転車も基本は自分の体力が行動力に直結するわけで、そこは同じだなと。
オートバイの場合はエンジンが装備を運ぶのだから力任せな過積載も出来てしまって、装備重量への意識は薄くなるかもなぁとか。
でも、装備品が多いのはその管理に対する意識的コストを割く事になるので、忘れ物が無いかとか員数点検に時間を余分に使うとか、そういう小さな蓄積があるだろうなと感じたりもするわけで、やっぱり性にあわないなと思ってみたり。
結局のところ、レビューが手厳し目なDODのビビィテント(廃番のワンタッチソロテント/姉妹品のスキマテント)でキャンプツーリングに行こうという自分の理論に対する後ろ盾が欲しかったのかもしれないけれど、思ったほど心配することじゃなかったんだなとスッキリしたという話なだけでした。
中で座れるテントを持ち出して焚き火台で肉を焼くようなツーリングキャンプは、大きいバイクに乗り換えてからでも、いいよなぁ多分。
「何が喜びであるか?」
多分今の自分は見知らぬ道をバイクで走る事。
poly2colorさん、こんばんわ。
自分もバイク&テントあがりなんでわかります。
(もっとも昔はビビィなんて洒落たものはなかった)
自分の場合は長距離&滞在型ツーリングだったので、
テントは山用の前室広めの奴でした。
BBQしたい時は一斗缶潰してやってましたね。
装備は軽ければ軽いほど、シンプルなほど
楽しめるってことで。
(バイクは引退しましたが、最近カブが欲しくなってきた)
>k-yamaneさん
コメントありがとうございます。
結局は行動と宿営に対するバランスの問題なんだろうなとも思うのですが、宿営時の快適さのために行動時の快適さが損なわれてしまうと本末転倒だよね、というところに装備の再検討があるんだろうなと感じました。
バイクでも荷物増えるとカーブとかで気を使いますし、連泊ツーリングとなると荷物の積み降ろしに手間と時間が掛かるようになりますもんね。
多少の不便も楽しむ、そういうスタイルを意識してやって行きたいと思いました。
(カブはカブというジャンルの世界があっていいですよね…。遅いのが楽しい!って聞きますし。
こんにちは。私も最近ULに目覚めて、テントの代わりにハンモック&タープでテン場に泊まることを始めました。最低限の装備だけで自然の中に身を置くのは楽しいですね。
>show_imprezaさん
コメントありがとうございます。
Amazonのテントやシュラフのレビューを見ていると、「我慢を強いるアイテムは絶対に許されない」というような風潮が感じられ、ユーザ側の要求がとても高いなと思っていましたが、ULの考え方の「装備に完全に頼らず、経験と忍耐でフォローできる部分はフォローする」という部分に妙に納得したものでした。
「外にいるときくらい不便でいいじゃない、外なんだから」と言えるような環境に回帰しつつあるのかなと感じます。
体の軽さが心の軽さなんですよね、おそらく。
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