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日本人の多くはガイド付きツアーに参加する方が多いようですが、私たちは全て個人で手配しました。
調べる過程で様々な情報に触れたので、今後玉山登山を検討される方にも多少役立つかと思い、時系列で行った手続き・交通関係の情報をアップします。
2019年11月20日時点での情報です(リンク切れ多数のため2021年10月一部修正、以降は個人のブログで随時修正を行います→https://tokiko.jp/2019/11/%e7%8e%89%e5%b1%b1/)
1.入園・入山申請関係
【山小屋の抽選申込と入園申請】
計画の約4ヶ月前に山小屋(排雲山荘)の抽選申込兼玉山入園許可申請を行いました。
下記の日本語版URLから申請できます。
https://npm.cpami.gov.tw/jp/index.aspx
抽選申込時に全員分のパスポートの写メが必要でした。
外国人枠は4ヶ月前からの受付で1ヶ月前に抽選があります。私たちは4ヶ月を切っていていたので、その時点での申込状況を見て定員に達していない日にちを選び当選しました(どこかで先着順との情報を見た気がします)。
当選メールでは予約確定のためにすぐに入金して下さいと言った内容が書かれていましたが、海外送金なのでちょっと待って、と伝えたところ、現地(排雲登山服務中心=排雲登山サービスセンター)で払って下さい、と日本語で返事が来ました。
【排雲山荘の食事・シュラフの申込】
排雲山荘の予約確定後、食事やシュラフの注文についての案内が来ました。
下記のURLから注文フォームをDLし、そこに記載されているアドレスにメールして申し込みます。
https://go17713.ego.tw/display_1.html#menu
私たちは、夕食・朝食・ブランチ・寝袋のセットを頼みました。
上記URLにも申込後すぐ入金するようにと書かれていますが、こちらも外国人は現地払い可と言われました。
2.交通手段・ホテルの下調べ&手配
交通手段(特に登山口への交通手段)を色々を調べた結果、私たちは最初の2日間で台北観光を組み込み、このスケジュールで行くことにしました。
1日目 日本→台北(泊)
2日目 台北(泊)
3日目 台北→嘉義→阿里山(泊)
4日目 阿里山→登山口→排雲山荘(泊)
5日目 排雲山荘→玉山→排雲山荘→登山口→日月譚(泊)
6日目 日月譚→台北→日本
観光を入れない場合は4-5日間の日程で完結すると思います。ここでは玉山に関わることや注意する点などについてだけご紹介します(台北までの往復や台北観光には触れません)。
【台北までの航空便】
台北周辺には、市内中心部にあり地下鉄でアクセスできる松山空港と、かなり離れた場所(市外)にある桃園空港があるので予約時に注意が必要です。
私たちは松山空港を利用しました。桃園空港利用の場合、6日目の日月譚からの移動に時間がかかりもう1泊必要だったためです。
【台北→嘉義】
高速鉄道(高鉄)を使います。高鉄のホームページ(日本語版あり)から時刻の確認や予約ができます。
http://www.thsrc.com.tw/index_jp.html
高鉄の外国人割引切符を購入できるサイトもあり、私たちはKKDAYというサイトで切符を買いました。ネット上で日本円で決済ができ、2,730円でした。
https://m.kkday.com/ja/product/2674
KKDAY利用の場合、予め台北駅などの窓口に行き席を指定してもらう必要があります。自動改札は通れないので、有人改札で入出場します。
【嘉義→阿里山】
高鉄嘉義駅から阿里山までは7329のバスに乗るようですが(台湾のバスはルート毎に番号が定められています)、予約制ではないので運にかけることになります(実際はすんなり乗れました)。料金は278元で、現金かEasy card(悠遊?)などで払います。
バスの時刻表はこちら(SearchDate=の後の日付は適宜変えてください)。9時台、10時台と13時台の3本のみです。
https://www.taiwanbus.tw/eBUSPage/json/TimeTableAPIByWeek.aspx?RouteId=7329&SearchDate=2019/11/20
因みに嘉義駅から阿里山行きのバスもありますが(7322)、高速鉄道の高鉄嘉義駅と、台鉄(高鉄以外)の嘉義駅とはかなり距離があるのでご注意ください。
【阿里山→上東埔】
登山口までの往復が一番の問題でした。これまで個人で玉山に行った方々のブログなどを読み、タクシーに乗っていくか日の出ツアーに便乗という手段があるらしいという情報を得ました。
結論としては、阿里山のホテルで朝8:00に「貸切車」を手配してもらい、上東埔まで行きました。
「貸切車」は私たち日本人にとってはタクシーのような感覚でしたが(レンタカーとは違いちゃんと運転手が付いている車です)、現地ではタクシーと貸切車は異なるサービスのようです(最初タクシーを手配してもらえないかと聞いたら、タクシーは無理だが貸切の車なら手配できるかも知れない、と言われました)。料金もタクシーより高めです(1500元、現金払い)。
ところで観光用のパンフレットやウェブサイト等には登山口や排雲登山服務中心周辺は「塔塔加」という地名が使われており紛らわしいですが、バスでは「上東埔」バス停が排雲登山服務中心にいちばん近く、「塔塔加」バス停は1つ北側です。登山口は塔塔加鞍部と呼ばれているようです。
【上東埔→日月譚】
過去に玉山に個人で登った方々のブログを見るといちばん困ったのが下山後の交通手段だったようで、私たちも必死に調べました。
そうすると、上東埔バス停から上東埔13:30ごろ発(阿里山13:00発)か14:30ごろ発(同14:00発)の員林客運の阿里山発日月譚行き(6739)の予約制のバスがあることを知り、13時台の便を予約しました。ちなみにこのバスは、始発バス停の出発時間のみが決まっており、途中のバス停の通過時間は成り行きです。
予約方法は下記URLよりWordの申込書(中国語・英語の併記)をDLし、必要事項を記入して指定のアドレスに送ります。料金の269元は現地払でした。
http://www.ylbus.com.tw/news/index.php?m=901&p=1000
※2021年現在、「巴士趣」からの予約となったようです。
https://www.bustrip.com.tw/index.action
予約なしで乗ってきた人もいましたが(空いていれば乗れるようです)、通路に座らされていました。
交通手段の都合で1泊することになった日月譚ですが、なかなかきれいな湖でした。
6739の時刻表です(SearchDate=の後の日付は適宜変えてください)。
https://web.taiwanbus.tw/eBUS/subsystem/Timetable/TimeTableAPIByWeek.aspx?RouteId=6739&SearchDate=2019/10/28
6739の運賃表。
https://web.taiwanbus.tw/eBUS/subsystem/ticket/TMSquery.aspx?run_id=8498
【日月譚→台北】
台北の「Qスクエア」と日月譚の「水社遊客中心」の間を國光客運が運行する1833のバスが便利です(バス停の場所はgoogle mapなどのアプリで確認できます)。
予約は下記の國光客運のURLからできます。日本語で表示されない場合は右上の「日本語」を選択します。
「片道(往復)乗車券予約」をクリックしてあとは指示通りの手順で行います。途中パスポート番号などの入力を求められます。片道470元でネット決済可能でしたのでそうしました。
https://order.kingbus.com.tw/ORD/ORD_M_1500_HomePage.aspx
日月譚から台北までの時刻表と料金表。曜日により時刻が変わります。
http://www.kingbus.com.tw/jp/ticketPriceResult.php?sid=156
反対ルートの時刻表と料金表。曜日により時刻が変わります。
http://www.kingbus.com.tw/jp/ticketPriceResult.php?sid=155
【ホテルの予約】
排雲山荘以外のホテルはトラベルコの海外ホテルページから検索して手配しました。様々な予約サイトの料金が表示されて便利です。
https://www.tour.ne.jp/w_hotel/
他にも様々な日本語検索サイト・予約サイトがあると思います。
阿里山のホテルは、阿里山駅周辺のホテルがコンビニや売店、レストランが近く便利だと思います。ただしどこも施設などは古いです。
日月潭は湖畔沿いにホテルが散らばっていますが、台北発着のバスが出る「水社遊客中心」近くのホテルが便利かと思います。それ以外はバス停までの移動が大変です。
私たちが宿泊したのは、阿里山は阿里山高峰ホテル(日本語出来るスタッフさんがおり、車の手配もしてもらえました)、日月潭はLaurel Villa B&B(水社遊客中心から近く、日本語のできるスタッフさんがおり、日の出時と夕暮れ時のサイクリングツアーなどもありました)でした。
【玉山の登山マップ・パンフレット類のDL】
地図は下記URLより無料でDL可能でした。日本の山と高原地図並みに詳しいです。
玉山主峰周辺の地図(重いです)
https://www.ysnp.gov.tw/ckfinder/userfiles/files/玉山群主峰.pdf
より広域の地図
https://www.ysnp.gov.tw/ckfinder/userfiles/files/20171226_164517_70555.jpg
地図を見ると、玉山主峰以外にも稜線にたくさん3000m峰があるので、余裕が有れば何日間か滞在してもいいかもしれません。
因にみ主峰のさらに奥の南峰方面にある圓峰山屋(テン場あり)も予約制のようです。予約方法は排雲山荘と同じようです。食料・寝袋などは全て持参のようです。
塔塔加周辺の地図はこちらから見ることができます。
https://www.ysnp.gov.tw/ckfinder/userfiles/files/JP_Northwest-map03.jpg
3. いざ台湾へ、玉山へ!
登山口までの交通手段やホテルは書きましたので、現地での便利情報などを中心にまとめます。
山行記録についてはこちらをご覧下さい。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2115588.html
【台北にて】
コンビニでEasy card(悠遊?)を購入しました。日本のsuicaやPASMOのようなカードで、コンビニで購入・チャージできます。購入時に100元のデポジットが必要ですが、現地払いのバス・電車に乗る時は絶対にあった方が良いです。中国語でのコミュニケーションのストレスも減りますし、現金のやり取りで時間を取らずに済みます。空港までのMRT(地下鉄)でも便利です。コンビニでの買い物にも使えるため、余りそうなら空港のコンビニなどで使い切ってしまうと良いかもしれません。
【阿里山にて】
阿里山の中心部(ホテルが集まっている場所の近く)にはセブンイレブンがあり、パンや乾物、お菓子類、ドリンク類など調達できます。日本製の菓子も多少ありました。ガスやアルファ米などは置いていませんでした。
【上東埔にて】
入山当日、入園の際に排雲登山服務中心(上東埔から徒歩数分、https://www.ysnp.gov.tw/TouristCenter/c7d09dbf-4611-40ff-9ad8-6c108eae472d)に立ち寄る必要があります。入園許可(?)のコピーを2部貰い、1枚は隣の警察に、1枚は排雲山荘に提出しました。
排雲登山服務中心と隣接の警察で入園・入山手続きを済ました後、待機している送迎車(ワゴン車)に乗れば1人100元で塔塔加鞍部(登山口)まで車で連れて行って貰えます。時刻は特に決まっておらず、人数が集まると出発する仕組みのようです。帰りも同じ場所に送迎車が待機しており、希望すれば上東埔まで連れて行って貰えます。私たちは入山時も下山時も利用しました。利用が多い時間帯だったためか、さほど待たずに乗車できました。
下山時に上東埔で下ろされた時、帰りの交通手段はあるのかと気遣っていただきました。バス停の場所などを聞けば親切に教えて頂けます。
上東埔にはトイレがあり、下山後利用させてもらいました。
【排雲山荘にて】
入園許可のコピーを提出し、チェックインします。あらかじめ予約した寝袋(台湾では睡袋といいます)や食券を受け取り、寝る場所に案内されます。
山荘は日本の山小屋と違い売店はありません。もちろん酒もありません。熱いお湯は無料でもらえます。濡れた衣服をかけるハンガースペースやコンセント(食堂の横に数個)がありました。トイレに紙は付いていませんでした。wifiはありましたが、あまり安定しなかったため、日本で購入した台湾旅行用のSIMカードを使いました。SIMカードは登山中もほぼ圏内だったようで(常時確認はしていませんでしたが)なかなか重宝しました。
寝るとき、隣がラブラブなカップルだったので落ち着きませんでした。外国人もそれなりに多いです。玉山までの往復の間はロッカーに荷物を置いておくことができました。
日本語が片言話せるスタッフさんが1名いましたが、彼がいないときは中国語での会話となりました。私は簡単な中国語は理解できるので何とかなりましたが、できない人は翻訳アプリなどを入れておく方がいいと思います(SIMカードもお忘れなく)。
4.おまけ
【東埔山荘】
登山前夜、私たちは阿里山のホテルに前泊しましたが、より朝早く出発したいという人は東埔山荘に前泊するのがお勧めです。上東埔バス停から徒歩圏内にあり、玉山に登る外国人が結構利用しているようでした。山荘の様子や予約方法などは良く分かりません(googleマップに載っています)。
ここに泊まる場合は、前日に阿里山13:00発か14:00発の員林客運の阿里山発日月譚行き(6739)のバスにのり、上東埔バス停で下車すれば大丈夫です。予約方法などは、2.交通手段・ホテルの下調べ&手配の【塔塔加(上東埔)→日月譚】で書いたバスと同じなので割愛します。
【上東埔→阿里山】
登山のペースが速い人は日月譚を経由してバスを乗り継いで台北に出るよりも阿里山・嘉義経由で高鉄利用のほうが早く台北に出られるかも知れません。
その場合、帰りも貸切車を予約するか、ペースがとても速い人は員林客運の日月譚発阿里山行きのバス(日月譚9:00発上東埔通過11:00ごろ)を予約すれば貸切車を使わず路線バスで阿里山まで行けます。ただし日の出の時間にもよりますが、バスに間に合わせるのはかなり厳しいと思います。
なお、台北と阿里山を往復する場合は、高速鉄道・バスの往復割引券セットがあります(中国語サイトのみ)。
https://ticket.ibon.com.tw/Web/ActivityInfo/Details/31764
i-bonという7-11(セブンイレブン)に設置されている端末で購入できるようです。
【台北・阿里山間の夜行バス】
曜日限定ですが(帰りは昼行)、1835のバスで台北から直接阿里山まで行くこともできます。予約方法は分かりません。
台北から阿里山までの時刻表と運賃。
http://www.kingbus.com.tw/jp/ticketPriceResult.php?sid=159
阿里山から台北までの時刻表と運賃。
http://www.kingbus.com.tw/jp/ticketPriceResult.php?sid=160
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