海人⇒山ンチュ⇒海ンチュ

海より山が好きで、生まれ育った能登を離れ、憧れの信州へ移住し、数十年。

コロナ失業。
故郷より長く暮らした事になる信州を引き払い、能登へUターン。

オラ実家、海のすぐ近く。　歩いて30秒。
海なし県・長野で人に話すと、逆に羨ましがられるんだけど、
山好きのオラにとっては都落ちみたいな気分ですね。

海抜0m・・過疎のド田舎・・原発から20km圏内の危険地帯・・

能登地方で一番高い山が、宝達山637m。
最後に住んでいた南信州伊那市の借家が、700m。

気候が全く違う。植生が違う。県民性が違う。
Uターンから10ヶ月ですが、早くも、
落葉松林と、キリっと済んだ空気と青空と、大人しい県民性が、恋しいです。

『弁当忘れても傘忘れるな』の能登。
雨と湿度で、一年中ジトっとしている。
西高東低。特に冬季は、毎日ドンヨリ雨雪続き。
風景の背後には、聳え立つ山岳が無い、物足りない風景。

能登の県民性ですが、ねえ・・・。
『能登はやさしや土までも』・・なんて、ありゃ嘘ですぜ。
そりゃ、ド田舎だから純朴さはありますが。
そもそも能登は、基本的にどこでも漁師町。
そりゃ今の御時世、本職の漁師は決して多いわけではないが、
やはりベースには漁師気質が有るので、気は荒いしガサツだし。
若年世代が少ない限界地域だから、頭は固いし排他的な部分が少なくない。


・・・ははは。
自分の生まれ故郷を、ディスる事、ディスる事・・・。
まあでも、子供の頃から『ここじゃない』ってのを感じてましたもんね。

サブカルに目覚めても、そんなもの身近に皆無だった昭和のド田舎。
マリンスポーツに興じる友人を横目に、『俺にはこれじゃないんだよなあ』と違和感の毎日。

そして基本的にオラは、ヒネクレ者でハグレ者だったんでしょうね。
オラのヤマレコ山行記録を覗いてみてください。
有名山には目もくれず、ヘンテコリンな藪山ばかり。
いや勿論これはヤマレコを始めてからの山行だけで、
その以前にはそれなりに有名山も当たり前に登ってはいますけどね。

信州を引き払う事を決めてから、慌てて近場の中央分水嶺だけは、何とか片付けました。


能登、嫌いじゃないですよ、勿論。
けど、Uターンした今でも、まだ信州を引きずっている半端者。

で、これは意外と全国的には知られていなかったりするんですが、
能登半島内浦側からは、海越しに立山が遠望できる。
能越自動車道県境PAや、氷見雨晴海岸や、九十九湾が、特にビューポイントです。


うん。　やっぱりオラは、海より山を見てしまうなあ。
そういえば中央高速・諏訪SAでも、観光客は皆「うわあ、諏訪湖が綺麗！」と見とれていたが、
オラは八ヶ岳ばかり見ていたもんなあ・・。


野暮用続きで未だに多忙で時間が無いんだけど、
落ち着いたらまた、能登の低山里山の、訳判らない様な藪山でも歩こうか、とは思っていますが・・。




過疎でド田舎で限界集落な能登ですが、特典も有ります。

『七尾港朝獲れ直送。サービス品に付き、加工はお断りいたします』
切身に加工してくれません。　〆ていますが、内臓などそのままです。
その分、激安です。

ド下手ですが、三枚おろしも結構こなせるようになりました。
内臓も捨てずに、煮付けて食ってます。
今の時期はフクラギ（鰤の幼魚）が、安くて旨い！