西穂高〜奥穂高間の縦走を終えて
帰宅後、同ルートの山行記録やブログを拝見した。
やはり今思うのはこの難ルートは覚悟と経験を積んだ者
以外は登るべき(歩くべき)ルートではないなと
特にテン泊縦走の重装備登山者は特に
私自身、たまたま好天によってルートを見誤らず(一部誤ったが)
無事通過する事が出来たが、何度か危険を感じた場所・シーンがあり
垂直の壁クライムダウン時、足場のスタンスも草着きで滑りやすく
恐い思いをしたのと、掴んでいるホールドが剥がれたら俺は死ぬなとも思ったが
ルート全体的に掴んでいるホールドが剥がれたらヤバイというのは
いくらでもあった
クライムダウン時、足場に届かず滑り落ちるように落下してしまった事
幸いそのまま下に滑落しなくて済んだが一つ間違えれば大事故に繋がったと思う
足元が切れ落ちているトラバース箇所で、掴んでいた岩から
グローブが滑って片手が外れた
もう片方の手で支えてたため問題なかったがバランスを崩してたら
谷底まで滑落しただろう
自分が経験しただけでも大事故に繋がるケースは何度かあったし
顕在化していないが、小さい危険な出来事は無数にあっただろう
何時間も集中して注意しながら上り下りするのは結構ハードで
精神的にも肉体的にも疲労は通常の稜線歩きの倍以上だと思われる
上述にもある通り、肉体・精神、そして経験を兼ね備えた者のみ
許された場所であって、安易に踏み込むべきではないと思う
自分自身に対しても本当にこのルートを歩くに値する者だったのかどうか
体力的に未熟で岩稜歩きの経験も不足しており通過できたのは
たまたま天候に恵まれ、仲間がいたのも心強く精神的に支えになっていたからだろう
次回このルートに挑戦する時は、今回の経験を踏まえ一度通過したから大丈夫
といった考えは持たず、常に謙虚に安全に楽しんで歩き通したい。
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